6月19日より、東京、名古屋、大阪の3都市で順次上演予定。
【安達祐実さん】「素直な自分でいることが、相手にとっても心地いい」舞台『シャープさんフラットさん』に出演
2026.05.26
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素直な自分でいることが、相手にとっても心地いい
安達祐実さん

デビュー以来、第一線で活躍し続ける安達祐実さん。6月に幕を上げる舞台、KERA CROSS 第七弾『シャープさんフラットさん』では、柄本時生さん演じる辻煙の母親役、そしてマキタスポーツさん演じる園田研々の妻・園田春奈役の二役に挑みます。
「脚本を初めて読んだとき、気づいたら泣いていて。おもしろさはもちろんですが、人の温かさのようなものを感じて、じんわり心に残りました。一方で、登場人物もセリフ量もかなり多いから、テンポや雰囲気がまったく想像できない。稽古に向けて、ワクワクが高まっています」
とりわけ心を寄せているのが、自身が演じる園田春奈。
「春奈の魅力は純粋さ。感情も愛情もまっすぐに表現するところが可愛らしくて、演じるのが楽しみです。私自身は、子どもたちいわく、クールなタイプ。そんな私をおちょくろうと、長女は20歳になった今でもハグやキスをしてくるんです。『やめて〜!』なんて言いながら、結局じゃれ合っています(笑)。9歳の長男も、外出すると必ず手をつなぎたがってくれる。自分からベタベタするのは少し照れてしまう分、内心はすごくうれしくて。思っていたよりも自分は愛情深いのかもしれないな、と子どもたちに気づかされました」
登場人物たちの絶妙に噛み合わない感性を通じて、「実はほとんどの人が、世の中の奏でる音楽とは少しズレているんじゃないか」と問いかける本作。安達さん自身も、他人とのズレは常に感じているそう。
「年齢を重ねて、人と合わないことも、人に合わせることも、苦に思わなくなりましたね。若い頃は、他人と自分を比べては、〝私は何の取り柄もない、つまらない人間だ〟と悩んでいた時期もありました。でも、どんなに誰かをうらやんでも、その人にはなれない。そう気づいて自分を表現するようになったら、おもしろがってくれたり、共感してくれる人が現れて。素直な自分でいることが相手にとっても心地いいと知り、自分らしさを認められるようになりました」
その経験は、自身の子育てや、若い世代とのコミュニケーションにも大きく影響していると語ります。
「頭から否定せずに、まずは受け入れる。そう心に決めて子育てをする中で、すべての人に対してそうありたいと感じるようになりました。年下の方から相談される機会が多くなるにつれて意識するようになったのは、相手の学びの機会を奪わないこと。自分にもそういう時期があったな〜と思い返して、つい、『どうにかなるから大丈夫だよ!』と言いたくなっちゃうんですけど、悩んで葛藤することも人生には必要ですよね。だから結論は言わずに、『私だったらこうするな』と、ひとつの考えとして伝えるようにしています」
最後に仕事と子育てを両立する秘訣を聞くと、「むしろ、私が教えてほしいくらいです!」と笑った。
「仕事は日によってスケジュールも場所も異なり、急な変更も多いから、ルールを決めすぎないようにしています。守れなかったときにストレスになってしまうので、その日の体調や状況に合わせてできることをやる、というスタンスがちょうどいいんです。忙しいときは家事の手を抜いて、その分子どもたちと過ごす時間は必ず確保する。彼らと一緒にいることが、私にとってのリフレッシュであり、原動力にもなっています」
PROFILE
あだち・ゆみ●1981年生まれ、東京都出身。2歳からキッズモデルとして活動を始める。俳優業の傍ら、アパレルブランド『虜 Torico』、コスメブランド『Upt』のプロデュースを手がけるなど、幅広く活躍。近年の代表作に、映画『三日月とネコ』(2024年)、ドラマ『夫よ、死んでくれないか』(2025年)、など。
Instagram:_yumi_adachi
公式サイト:https://imilimi.co.jp/adachiyumi/
KERA CROSS 第七弾
『シャープさんフラットさん』

物語の舞台は、バブル経済が崩壊へ向かい始める1990年代初頭。笑いを作ることに人生を賭ける男・辻煙(柄本時生)はあるトラブルをきっかけに、サナトリウムへと逃げ込む。そこで暮らす元芸人たち、恋人・美果(高梨臨)らとの対話を通じて、悲劇を喜劇に変換してきた劇作家の生き様が浮かび上がる。6月19日より、東京、名古屋、大阪の3都市で順次上演予定。
KERA CROSS 第七弾『シャープさんフラットさん』公式サイト
Staff Credit
撮影/干田哲平 ヘア&メイク/白石真弓 スタイリスト/船橋翔大(DRAGON FRUIT) 取材・文/中西彩乃
こちらは2026年LEE6月号(5/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。
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