読んでよかったと思える作品ときっと出会える!
読書好きなあの人の最新マイベスト「ノンフィクション」&「ずっと読み続けている名作」を聞きました!【LEEノンフィクション大賞】
2026.07.19
暮らしと人生に直結する発見があるから
私たちに刺さった!
「LEEノンフィクション大賞」

LEEでいつも好評の読書特集、今回は近年盛り上がりを見せる「ノンフィクション」がテーマ。ルポやドキュメントからエッセイまで、事実をもとにした読み物を幅広く取り上げます。日々の暮らしに刺激を受けたり、知識が増えて視野が広がったり、読んでよかったと思える作品ときっと出会えるはずです!
読書好きなあの人の最新マイベスト「ノンフィクション」は?
各界で活躍中の読書好きに「最近読んで心に刺さったノンフィクション」&「ずっと読み続けている色あせない名作」を聞いてみました!
RECENT BEST 1
『天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ』
長谷部 愛 中央公論新社
「天気」という視点を得ることで絵を見るときに奥行きが感じられる!
古今東西の名画を、天気を切り口にひも解く一冊。「第1章の虹の話は、特に印象的。虹と言えば7色を思い浮かべますが、3色で描かれていた時代もあったのだとか。虹から絵画の歴史を学べるなんて!と、絵画鑑賞をする際の新たな視点を教えてくれました。マンガやアニメ作品への言及もあり、『鬼滅の刃』に出てくる技と天気との関係など、思ってもみなかった気づきも与えてくれます」

何度も読み返す
名作ノンフィクション

『使ってみたいイキでイナセな江戸ことば』
柳亭左龍 小学館(現在は絶版)
著者は、NHK大河ドラマ『べらぼう』で江戸ことばを指導した落語家。「江戸時代の言葉の由来や意味、現代ならばこう言うなど、ユーモアを交えつつ解説。大学の落研に所属していた頃に読み、わからない言葉を調べていました。今もお守り的な存在です」
RECENT BEST 1
『ロッコク・キッチン』
川内有緒 講談社
福島第一原発事故後の、その地で暮らしている多様な人たちの食のルポ
2011年の東日本大震災と福島第一原発事故で、被災地となった国道6号線(通称・ロッコク)。気鋭のノンフィクション作家が、この地を訪ねる。「ロッコク沿いに住むさまざまな人たちが『何を食べているか』を通して『どう生きているか』を描いています。小さい頃に友達の家で、宝物を見せてもらったときのような気持ちで読み終えました。この作品から生まれた同名の映画も公開中」

何度も読み返す
名作ノンフィクション

『一筋の道』
瀬戸内寂聴 集英社
藍染、人形など日本の伝統工芸の名匠たちを訪ねたルポ。「20代の頃から、仕事で迷いが生じるたび読み返している本。匠の言葉に触れ、弱音を吐いてる場合?と勇気づけられます。何より、著者自身が小説の道に一生を捧げた人なのですから」
RECENT BEST 1
『セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅』
片野ゆか 集英社
レースから引退した馬。その存在を知り、思いを馳せることで世界が広がる
「競走馬が引退した後、どんな世界が待っているのか。競馬に詳しくなくても引き込まれるはず。人間のための経済動物という現実を見据えながら、馬の美しさや人の心をほどく力、そして引退後の新しい居場所を作ろうとする人々のまなざしが、誠実に描かれています。触れる機会があまりなかった問題が少し身近に。答えが出なくても、知ること、考えることの大切さを教えてくれます」

何度も読み返す
名作ノンフィクション

『謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉』
高野秀行 新潮社
「いつもの食卓にある納豆が、実はアジアの奥地へとつながっている。そんな発見から始まる探検記。現地の熱気や匂いまで伝わってきます。探検って、遠くへ行くだけでなく、『なぜ?』を掘り下げることでもあるのだなと、読むたびに好奇心を刺激されます」

RECENT BEST 1
『なぜ人は自分を責めてしまうのか』
信田さよ子 筑摩書房
テーマは自責。自分への思い込みやモヤモヤを解きほぐしてくれる
「長年『家族』という関係性の中に潜む暴力の問題に取り組んできた公認心理師・臨床心理士の著者が、『自責』をテーマに解説。近くに怒っている人がいれば『自分のせい?』と感じるのが癖になっている人は多いと思いますが(かく言う自分も完全にそれです)、その発想が生まれるメカニズムを解きほぐす。本作を読み、不機嫌な母に怯えて暮らしていた過去の自分が少し救われました」

何度も読み返す
名作ノンフィクション

『リハビリの夜』
熊谷晋一郎 医学書院
「著者の熊谷晋一郎さんは脳性まひの当事者。その生い立ちを科学的かつ文学的に描いたのが本書。電動車いすの乗り心地、リハビリ中に芽生えた性的興奮など、固有の経験をこんなにも豊かに表現できるのかと衝撃が。書き手として永遠に憧れる一冊です」
Staff Credit
撮影/原田凌佑(書籍) イラストレーション/mizuki 取材・文/石井絵里
こちらは2026年LEE4月号(3/6発売)「私たちに刺さった!「LEEノンフィクション大賞」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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