LIFE

vol.11

【オススメ漫画】将棋好きでもそうでなくても。『花四段といっしょ』が面白い!

  • 編集やまみ

2024.12.07

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プロ棋士の日常がのぞける(?)
新感覚将棋コメディにはまり中

©増村十七/朝日新聞出版

 名シーンに何度も泣いた『3月のライオン』をはじめ、『ハチワンダイバー』『月下の棋士』『将棋の渡辺くん』に『ひらけ駒!』……自分はルールどおりに指すのがやっとのわりに、昔から将棋漫画に惹かれます。激しい対局シーンにドキドキするのも醍醐味ですが、棋士の方々の日常をゆるく楽しく描いたものも大好き。今回はくすっと笑える将棋漫画、『花四段といっしょ』をご紹介。

 日本将棋連盟所属のプロ棋士・花つみれ四段。名人を頂点とする順位戦で、上位棋士の座を狙って日々対局を重ねています。対局中のプロ棋士なんて、それはそれは盤上に集中しているはず……と思いきや、対局相手が身につけている時計やふと見えたブランド財布から、相手がやっているYouTubeチャンネルの収益を計算し始めたり、ロッカーに入れたスマホのアラームを切ってないことを思い出してそわそわしたりと(大好きなタートルズのオープニング曲が鳴るように設定済)雑念がすごい(笑)! ただもっとすごいのは、そんな中でも並行して戦局を読み、周りがしびれる手を指して勝利するところ。もちろん負けることもありますが、「そういう脳みそなんだから仕方ないのだ!」とのモノローグ通り、「雑念の超集中」に入った花四段の思考は大洪水。脳内図、ドえらいことになってます! 
 

 ほかにも、花四段との友情がほほえましい茄子・R・吾一五段や、女性初のプロ棋士を目指して奮闘する妹弟子の踊朝顔など、登場人物がとにかく皆魅力的。中でも好きなのが、花四段や朝顔の師匠・佐々野木通八段。対局中、着物のたもとから「ミャ~」という鳴き声をさせたり(猫を拾って隠してた!)花四段がプロになったことを忘れていたりで、「将棋以外、人間的にいいトコ1コもなし」と朝顔に言われてしまうも、なんだかんだと弟子たちに慕われている師匠。将棋がめちゃくちゃ強いのもカッコいい!

 学生時代に読んだ大崎善生さんの『聖の青春』をきっかけに、憧れと尊敬の念を抱いてきた将棋界。今は息子にも負けますが、これを機に本格的な“指す将”デビューもありかも…? まずは戦術が学べる漫画を探します!

『花四段といっしょ』

増村十七

プロ棋士・花つみれ四段の日常を描いた、”非”本格将棋漫画。対局中に雑念がよぎったり昼食のメニューに長考したりと、くすっと笑えるエピソードが満載。かと思えば4巻で描かれる、女性初のプロ棋士を目指す妹弟子・朝顔のエピソードではジーンと涙も。4巻~ ¥748~ 朝日新聞出版

こちらもオススメ!

『バンオウ-盤王-』

原作/綿引智也 作画/春夏冬画楽

現代の最強棋士たちに挑むのは、将棋に魅了されたヴァンパイア。なじみの将棋教室を救うために、正体を隠して竜王戦に挑む! 全8巻 ¥715~¥814 集英社

編集やまみ

LEE編集部

ファッション担当ですが、子どもの頃から漫画好き。90年代りぼん・なかよし・ちゃお・るんるん・別マ・花ゆめ・少コミ・デザート・ジャンプ・マガジン・コロコロコミック・ガンガンなどを読んで育ってきました。
写真フォルダには、子どもと猫と日本酒の写真が多数。オススメ漫画があればぜひ教えてください。

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