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私がこの仕事を選んだ理由

子育ての悩みが仕事に?! マザーズコーチング講師大澤さんインタビュー

  • 上紙夏花

2017.02.24

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本業とは別に始めた、マザーズコーチング講師って?

マザーズコーチングスクール認定のマザーズティーチャー、大澤美保さんの講座を少し前に受講しました。

実は大澤さんはジョンマスターオーガニックグループのPRが本業。本業や自身も子育て真っ只中の忙しい中で、どうしてマザーズコーチングを教えたいと思ったのかを聞いてみたくてインタビューしてきました。

 

大澤美保さんはまもなく3歳になる女の子のママ。マザーズコーチングのメソッドを使って目下、子育て中。

 

マザーズコーチングでは、いったいどんなことをを学ぶの?

 

インタビューの前に、まずはマザーズコーチングはどんなものなのかをご紹介します。私が受講したのは、自分の言葉が生まれる背景について学ぶ『ベーシック講座』と、子供に声掛けをするときの言葉の選び方などを学ぶ『アドバンス講座』それぞれ2時間の講座でした。専用のテキストに書き込みながら進めていきます。私はグループで受講したので、ほかの人の回答にもあらたな発見があったりと4時間があっという間で、楽しく進みました。

 

テキストの導入に書かれていたのが「コミュニケーション能力は思考パターンでほぼ決まる」「ハーバード大学育児研究センターの調査では、子供の将来の学業成績やコミュニケーション能力の違いは、0歳~6歳までに大人とどんな関わりをもったかで決まるという結果がでている」ということ。子供のコミュニケーション能力を高めるためには、まずはママ自身のコミュニケーション能力を高める必要があるんですね。実際にどんな風に声をかけるのがいいのかが、具体的にわかる講座内容でした。

右がベーシック講座・アドバンス講座共通のテキスト。左にあるのは、ふたつの講座が修了した人に発行される、トラストコーチング認定の修了証(ディプロマ)。



アドバンスコースの先、マザーズティーチャーの講座を受けて先生に

 

私が受講したふたつの講座を修了すると、マザーズコーチングスクールの講師育成プログラムである、スクール認定講師になるための無料トレーニングが受けられます。『マザーズティーチャー』として講座を開催したい現在子育て中の人や、おばあちゃん世代の人、キャリアアップしたい人、起業したい人などが受講しているようです。実際に講座を始めるときには、登録料や教材費はかかりますが、子育てや働く人でも気軽に講師として活動できそうです。すでにたくさんの生徒さんに教えてきた大澤さんにお話を聞いてみましょう。

 

上紙「大澤さんはどのようなきっかけで『マザーズコーチング』に出合ったのですか?」

 

大澤「娘がちょうど動き回り始めた9か月の頃、出合いました。犬などの動物も飼ったことのない私が、娘をちゃんと育てられるのかしら? これからどんな風に声かけをしていけばいいの? 思っていたとき、タイミングよくママ友から話を聞いたのです。何かのヒントになればいいなと思って軽い気持ちで受講しました」

 

上紙「学んでみて、いちばんよかったと思うことは何ですか?」

 

大澤「今2歳11か月の娘には、すでに2年間マザーズコーチングのメソッドを活用して接してきました。最も良いと思うのは、娘の笑顔をたくさん見られること。そして、私もイライラせずに、娘に対しておおらかに接することができることです。ママのコミュニケーション術、という押しつけられるものも多い中、これはあくまでもママの視点を増やしていくものですので、“絶対的”でない点も心地良いです」

 

上紙「娘さんやご主人の反応はいかがですか?」

 

大澤「娘は自分で行動を決めて結論を導き出せると、いつもうれしそうですし、人の言いなりではなく、自分で考える癖がついていると思います。主人もマザーズコーチングの考え方を共有することで、良い効果を感じてくれています。両親で子育ての考え方の軸を同じにして、その先はそれぞれ思うように接しています」

 

上紙「なるほど。子育て方針を決めるにあたって、マザーズコーチングが主軸を作ってくれたわけですね。大澤さんは本業もあって、本当にお忙しいと思うのですが、それでも、このマザーズコーチングを世に広めたいという思いはどこから来ているのでしょうか?」

 

大澤「この考え方を育児に悩む人全員にしてもらいたいんです!オーガニックコスメのPRの仕事でもいつも考えていることですが、未来を担っていく子供たちにどれだ良い環境を残していくかは大人の役目だと思うんですね」

 

上紙「そうですね。子供の頃からの環境もそうですし、その子たちが大きくなってからの環境だって、今の親が作っていくものですものね」

 

大澤「そう。子育てに正解はないし、どうしても迷いがちなんですよね。マザーズコーチングのメソッドに沿ってやってみたら、”なるほど!納得!”の連続でした。こういう思考の仕方があるんだと。知識やコツを蓄えて少し意識するだけで、親子関係も良好になって、自分も楽しく育児ができると思います」

 

上紙「私自身、楽しく子育てしたい!といつも思っているのに、楽しくない……と思う瞬間、多々あります(笑)」

 

大澤「わかりますよ(笑)。でも、マザーズコーチングを活用していけばきっとママも楽になって、子育てが楽しめるのではないでしょうか。そうして育った子供たちが増えれば、自己肯定感をもった安定して子供が増えて、日本全体が良くなると考えています」

 

上紙「ある意味、“世直し”ですね!」

 

大澤「そうなんです!仕事もありますけれど、私なりの方法でもっと広めていきたいなと思います」

 

マザーズコーチングスクールのホームページから、全国の認定講師を検索できます。子育て経験を活かして仕事をしたい人にはぴったりの職業のひとつですよね。
また、子育て中の人で「こんなとき、どんな風に声をかけたらいいの?」などお悩みがある人は、受講することでヒントがみつかると思います。核家族化が進む中、ママが孤立しないためにも、このような仕事をもつ人が増えるといいですね。
★マザーズコーチングスクール公式サイト

http://bb-trust.org/motherscoaching/index.html

上紙夏花 Natsuka Uegami

ライター/ビューティープランナー

1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳

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