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FORTUNE

Sayaの12星座 星占い「星ごよみ」

<9月22日~10月22日のあなたの運勢>「他者対自分」で比べながら、自分を振り返る人も多くなりそう【Sayaの星占い 今月の12星座運勢「星ごよみ」】

  • Saya

2024.10.07

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10.07up! 「わたしのきものSTORY」14を更新しました。
column「運がよくなるおとなのきもの遊び」を読む

SUN SIGN IN LIBRA(太陽がてんびん座に)

9月22日に太陽が、26日に思考や伝達の星・水星がてんびん座へ。その一方、23日には愛と美の星・金星がさそり座に入ります。「ちょうどよい距離感を取ること」「波風を立てないこと」が大切に感じられるてんびん座と、距離を縮めたいとか、いつも一緒にいたいという思いが出てくるさそり座ですから、求めている相手の顔色をうかがいながら、そっと近づいていくような、そんな空気がありそうです。

ただ、26日は要注意のタイミングでもあります。気持ちをこじらせてしまうこともありそうです。これまで抑えてきた感情、潜在的に抱えている問題には注意して。

10月3日にはてんびん座で新月&日食があります。水星もてんびん座にあるなかで起こるので、迷っていたことでもここで答えが出たり、逆に考えが覆ったりということも。急に思い立ったからとか、今までとまったく違うことを言い出す人も多いときだと思います。

さらに、拡大と保護の星・木星が9日に「逆行」しますが、12日には変容の星・冥王星が「順行」します。昔のやり方にこだわるとか、昔のことをいろいろ言うとかはなくなりそうです。

そんななか、14日には水星がさそり座へ。14日〜18日には水星、金星がさそり座に揃うことになりますし、現在のことであっても、一歩踏み込んだり、シリアスに考えすぎたりも。そうした、ちょっと鬱屈した感じが解放されるのは17日のおひつじ座の満月のあと、18日に金星がいて座に抜けてからになるでしょう。

これまでは我慢していたとしても、自由になりたい気持ちが強くなりそうですし、「自分はこうしたいんだ」という意思がまっすぐに出てきそう。「ほかの人に合わせて生きてきたけれど、自分はどうしたいんだろう」というように、「他者対自分」で比べながら、自分を振り返る人も多くなりそうです。

運がよくなる大人のきもの遊び

9.22up!
「わたしのきものSTORY」13
心が浮き立ち、パワーをくれる結城紬の単衣

「きものの季節」については、これまでも書いてきましたが、裏地のある袷(あわせ)は10月〜5月。6月と9月が裏地のない単衣(ひとえ)、7月と8月が夏ものというのがもともとのルールでした。でも、気候が変化するなかで、よくきものを着る人たちの感覚としては、「5月と10月は単衣で問題なし」ということがほとんど。とくに京都は暑いので、GWが明けたら単衣を着ている方が多い気がしますし、9月の上旬も透けないものなら麻などを着ているほうが自然だったりします。

 そんなわけで、5月、6月、9月、10月と単衣の季節が4ヶ月近くなると、単衣のきものもそれなりに数が必要に。わたしの場合は、もっているきもののほとんどがリユースなので、出会った単衣を買っているにすぎませんが、なかでも出番が多いのが何枚かの結城紬。たまたま単衣で好きなものに出会えることが多かったのか、「あの結城の単衣が着られる」と思うと、それだけで心が浮き立ちます。

 とくに9月終わりから10月にかけての京都は、きもので出かけたいようなイベントも多く、結城紬の単衣をいくつかもっていると本当に便利なのです。

 結城紬について触れておくと、ご存じ、茨城県結城市を中心に、栃木県小山市など鬼怒川流域で織られている絹織物のことですね。とびきりの工芸品としての結城紬の反物は100万を超えるようなものもあるようですが、リユースやヴィンテージ中心のこの連載では関係のないお話。まだまだきもの初心者のわたしが参考にしているのは、証書が「結」印か「紬」印かということです。

 実は、これも京都・茶山の骨董屋さん、「正尚堂」の佐野正尚さんに教えていただいたのですが、証書に「結」の印があるものがもっとも手の込んだ本場結城紬の証であるそうです。「結」印の条件は、「手つむぎで撚りのかからない真綿糸」を使っていること。さらに、「地機(じばた)」で手織りしていること。

 それ以外に、「高機(たかはた)」で織られているものも、手織りの本場結城紬です。地機のものに比べると劣ると言っても、こちらもとても手間のかかった美しい絹織物であることには変わりなく、とりあえずは、本場結城紬には「地機」と「高機」があるということ、「地機」>「高機」であることを覚えておけばよいかと思います(あとはお店の方に聞きましょう)。

 もちろん、リユース市場では証紙なしで売られている結城紬もたくさんありますし、もともと紬は普段着なのですから、地機の本場結城紬のような一級の工芸品にこだわることもないと思います。証紙のない結城紬であっても、そんなに高いものでなくても、さりげなくきものを着ていること自体が素敵ですよね。茨城の旧石下町で作られる石下結城紬なども、ほっこりした感じで人気もあるようです。

 これは余談ですが、わたしの父方の祖母は、小山市からもすぐの日光市の出身で、晩年も日光に住んでいたので、子ども時代は、わたしもよく日光に連れていかれたものでした。結城紬が好きで、着ると落ち着くし、また似合う気もするのは、ルーツとも関係あるのかしらとも思うところ。ほかには琉球の織物が大好きなのですが、沖縄本島には5年住んでいます。好きな織物の産地というのは、土地自体とも相性がいいのかもしれません。

 なぜなら、織物にはその土地のエネルギー、光や風、水のパワーが詰まっているから。琉球のきものを着ると、沖縄で過ごした感覚がよみがえるようですし、結城紬を着ると、優しい栃木の人たちの顔が思い浮かぶ。その土地をわざわざ訪れなくても、着るたびに元気になるという意味でも、「きものセラピー」のようだと思う今日この頃です。

運がよくなる大人のきもの遊び01
運がよくなる大人のきもの遊び02

お気に入りの単衣のコーディネートたち。自分の好きなものは結局同じで、なんとなく似てきてしまうのですが、それはそれ。着ていて嬉しいものを優先させています。

二十四節気のきものワードローブ「秋分」

きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616

京都・茶山の骨董屋さん、「正尚堂」で手に入れた単衣の結城紬

わたしは住まいの隣の貸し農園で、畑もやっているのですが、秋分までに夏野菜からの畑のチェンジを終わらせないと、うまく育たないこともあり、9月前半まではきもののことは、あとまわしになりがちです。
せいぜい夏のきものを丸洗いにもっていくくらいでしょうか。

でも、秋分を過ぎると、過ごしやすい季節になりますし、きものでのお出かけも楽しいですから、5月、6月に着て、いったん丸洗いに出していた単衣を引き取って、秋のきものコーディネートを楽しむことになります。

このきものは、こちらの連載ではおなじみの京都・茶山の骨董屋さん、「正尚堂」で手に入れた単衣の結城紬。
確かきものコレクターさんの引き出しから出たとかで、着た回数も少ないような、美しい状態で出会い、マイサイズに仕立て直してもらいました。
普段のわたしの予算よりはお高かったのですが、着るたびに幸せな気持ちになる、大好きなきものです。

証紙などはないですが、茨城県・結城市の「奥順」さんのものだとか。
これを着て、京都の新風館のメンズきもの屋さん、「ワイアンドサンズ」に立ち寄ったら、店員さんに「素敵な結城紬ですね」とささやかれた思い出もあります。

きものを着るようになり、正尚堂さんで勧められるまで、「奥順」さんの名前も知らなかったのですが、ネットであれこれ見ていると、奥順さんのものはきものや帯だけでなく、ストールや雑貨まで、とても素敵。
結城市にあるらしい奥順さんの「つむぎの館」は、いつか訪れてみたいと憧れています。

光悦茶(こうえつちゃ)と空五倍子(うつぶし)色の中間くらいの、何とも言えない色みもとても品がよくて、割とどんな帯を合わせても、引き取ってくれますが、今回は、長瀧澄男さんの名古屋帯を合わせました。
帯は銀座かわの屋さんでいただいたもの。

絽の鳥の子色の帯揚げとリバーシブルの帯締めは、千成堂着物店さんで。

奥順
https://okujun.co.jp/
つむぎの館
https://tumuginoyakata-online.com/
オンラインストア
https://tumuginoyakata-online.com/

銀座かわの屋
https://www.kawanoya.co.jp/

千成堂着物店
https://www.sennarido-kimono.com/

10.7up!
「わたしのきものSTORY」14
心が浮き立ち、パワーをくれる結城紬の単衣

きものを着るようになって、2年ほど経った頃でしょうか。歳上の知人の方に言われて驚いたのが「Sayaさんくらいの年齢のとき、やっぱり、きものに夢中になって、いろいろあつらえたのだけれど、今ではそんなに物質的なことにお金を遣ってしまって、恥ずかしい気持ちもあるの」ということでした。

 確かに、世の中では断捨離流行り。わたし自身、40代の終わりに着付けを習うまでは、ものをもつより、手放そうとしていました。

 でも、その裏にあったのは、本当に洋服が要らないという清々しさではなく、コンプレックスだった気がします。と言うのも、今は断薬できていますが、40代前半に甲状腺機能低下症を患ったこともあり、かなり太ってしまったのです。好きなデザインの服があっても、サイズの壁で着られない。おしゃれはどんどん面倒なものに。週7ワンピース、足もとはスタンスミスのスニーカー、マリメッコのリュックとアーペーセーのクロスボディバッグが定番(これらは今でも愛用中ですが)。そんなふうに、最低限、自分が気持ちよく過ごせれば……、感じさえよければ……とすっかり後ろ向きになり、同じようなものばかり着ていました。

 そんなマインドのなかできものに出会い、「リユースでもマイサイズに仕立て直せる」「直線だから、太っていてもそれなりに着こなせる」「美しいもの、好きなものが着られる」というきものの魅力が心に華やぎをもたらしてくれたのでした。リユース中心とは言え、ワードローブを揃えるにはそれなりのお金は遣いましたが、きものが運んできてくれた喜びやメリットを考えると、プライスレスだったなと感じます。

 たとえば、以前にも書いたダイエット。パンデミックで家に引きこもっていたのもあり、人生最高体重を記録。これではいけないと着付けを習うのと同時にダイエットも開始しました。漢方薬局でお世話になり、10キロ近く減量したのですが、あれだけがんばれたのも、「きものをきれいに着たい」一心だったような気がします。それから数年経った今も時々、2、3キロ増えつつも、なんとか大きくリバウンドせずに保てていますが、それも、あまり太ると、帯の柄がちょうどよいところに来なくなるから、焦ってキープするわけですね。

 それから、仕事にも活かせています。『LEE』でこの連載を書かせていただいているのもそうですし、6月からは、京都きもの市場さんの『きものと』というウェブ媒体で、「わたしに一番似合う着物」という連載もさせていただいています。これは、言わば、「きもの占い」。12星座別に似合うきものをわたしが提案するというスタイルですが、『LEE』の連載を読んだ『きものと』編集長がお声がけしてくださったのでした。

 わらしべ長者ではないですが、「好き」や「楽しさ」がまた別の「好き」や「楽しさ」を呼んでいくこの感じ。やっぱり、星を好きになったときと同じなのです。本当に夢中になると、嘘みたいに次々と、扉がひらいていくんですね。「運がよくなる」というこの連載のタイトルどおりの展開になっています。着付けを習い始めてようやく3年半なのに、楽しいことをいろいろさせていただいて、自分でもふしぎな気持ちです。

 初めにも書いたように、「所有するより、手放すこと」「数をもつより、絞ること」がよいという風潮は、確かにあります。それは、わたし自身、星よみをするなかで、書いてきたことだったりもします。でも、断捨離の基本は、自分の気持ちに正直になることのはず。自分にとって、不要なものは手放しても、好きなもの、心を豊かにしてくれるものは、たくさんもっていてもいいと思うのですよね。

 とくにきものは、作り手の魂がこもっていて、何年でも着られる。仕立て直せば、次の世代が着ることもできるというサスティナブルなアイテム。また前回も書いたように、草木だけでなく、光や風、水……その土地のパワーすべてが入っている、それ自体にタリスマン(お守り)的なところがある存在ですから。

 きものがくれたおしゃれの楽しみ。きものを通じて知り合えた人たち。チャレンジできたこと。有形無形のリターンを考えても、投資効果は絶大。普段はもたない派で、家も車もないわたしですが、好きなもので満たされると、他のものは欲しくなくなります。死ぬときには、きものと本くらいしか残りそうにもないけれど、それもまたわたしらしくてよいな、と思ったりするのです。

sayaさん1007
以前も紹介しましたが、藍が美しいこちらの紬は、義母からもらった沖縄・南風原町の織物。沖縄の海を思わせるような、あざやかな色みがお気に入りです。着るたびに、沖縄のパワーを感じます。


二十四節気のきものワードローブ「寒露」

きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616

寒露

二十四節気では寒露。
冷たい露が降りるからとされていますが、
昨今の温暖化では10月前半はまだまだ単衣で行けるもの。
こちらの久米島紬は、おなじみ京都・茶山の骨董屋さん、
「正尚堂」さんでいただいて、マイサイズに仕立て直した単衣です。

同じ単衣でも、やはりグレーや水色といった涼しげなものは
5月、6月に着たくなることが多いのですが、
こちらの久米島紬は、秋にぴったりなこげ茶色がお気に入り。

「京都きもの市場」さんのセールで仕立てた
ぜんまい紬の名古屋帯を合わせました。
帯揚げも「京都きもの市場」さん。
帯締めは、「千成堂着物店」さんで。

こうして自分のワードローブを振り返ると、
きものは「正尚堂」さんでいただいたものの出番がすごく多い。
帯は、「銀座かわの屋」さんや「京都きもの市場」さん、
小物は「千成堂着物店」さんの
それぞれオンラインショップにお世話になっていますが、
きものについては、リアルにお邪魔していた正尚堂さんが
わたしに似合うものを
熱心に勧めてくださったからだなあとしみじみ思います。
きものというベースができたからこそ、
帯や小物をオンラインでも選べるようになる。
自分の好きなコーディネートを作れるようになるわけで、
何でもそうだと思いますが、
信頼できるお店を見つけることって、本当に大切ですね。

正尚堂
@seishodo

京都きもの市場
https://www.kimonoichiba.com/

千成堂着物店
https://www.sennarido-kimono.com/

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Staff Credit

photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya

■Sayaさん著書情報

『占星術ブックガイド 星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集』
Saya・著 ¥5500 説話社

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Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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