身近なお金にまつわるニュースをわかりやすく解説!
割り勘にも便利な【LINE Pay】2025年4月サービス終了!今のうちに確認しておくべきことは?
-
松崎のり子
2024.09.10
LINE Payは2025年4月で終了予定
国内では約1億人が利用しているといわれるLINE。
そのユーザーなら手軽に使える決済アプリ「LINE Pay」のサービスが終了することになりました。終了時期は2025年4月30日(水)。
今ある残高はこれまでどおり決済に使うほか、銀行振り込み、セブン銀行ATMや登録の銀行口座からの出金ができるとのことですが、払い出しには本人確認が必要になります。
本人確認サービスは先んじて2024年12月下旬に終了予定となっているので、注意しましょう。
その他、PayPay残高への移行サービスも予定されているとのこと。
また、LINE Payに紐づけて使えた「Visa LINE Payクレジットカード」「Visa LINE Payクレジットカード(P+)」も、同じく終了に向かいます。
カードの紐づけでチャージ不要で支払える「チャージ&ペイ」は同じく来年4月まで、カード自体の利用は券面の有効期限までとのことです。
スマホ決済としてのLINE Payのシェアは減少傾向にあったとはいえ、割り勘などの送金に使っていたという人は少なくないのでは。突然のサービス終了の発表は意外でした。
スマホ決済は「PayPay」へ一本化
LINE Payのコード決済サービスは2014年にスタート、開始からちょうど10年で終了することになりました。
親会社となるLINEヤフーには、もう一つ、PayPayという強力な決済アプリがあります。
サービス開始はPayPayが後発ですが、今やスマホ決済のトップを走るのはこちら。同じグループに二つの決済アプリは要らないとの判断になったのでしょう。
しかし、最初はLINEとPayPayのアカウントを連携し、二つのサービスを統合する方向と聞いていました。ところが、LINEでユーザーの情報漏洩が相次ぎ、LINEヤフーは当局から厳しい行政指導を受ける事態になってしまったのです。
利用者の金融・決済情報を扱うPayPayと、情報漏洩を起こしたLINEのアカウントを連携するのは不安という声も出、慎重にならざるを得なくなりました。LINE PayがPayPayとの統合ではなく、単独で終了となったことは、その影響もあるのかもしれません。
いずれにせよ、来年の4月でサービスは終わってしまうので、手持ちの残高は忘れずに使い切るか、出金のための手続きをしておきましょう。
松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。