今年の3月、「美容大国」とも名高いスリランカを10年ぶりに訪れました。
旅のテーマはズバリ『ラグジュアリーでアクティブな大人旅』。
今だからこそおすすめしたい、大人女子も心身ともにヘルシーになる特別なスリランカの過ごし方をご紹介します。
スリランカってどんな国?
スリランカは、インドの右下に位置していて、国土は北海道の8割ほどの広さ。小さな島国ではありますが『インド洋の真珠』と呼ばれるほど美しい自然に囲まれていて、国内に8つもの世界遺産が登録されています。
まず気になるのが、安全面。2019年にコロンボをはじめとする複数の都市で爆破テロ事件があったことは、私にとっても衝撃的なニュースでした。2024年7月現在、外務省海外安全ホームページによりますと「現在は大規模かつ組織だったテロが発生する可能性は低いとされていますが、標的となりやすい施設や人混みを避けるなど、引き続き行動には十分注意してください」とあります。今回旅行中、身の危険を感じることはありませんでしたが、行動に気をつけるのは、どこの国へ渡航しても同じこと。夜一人で出歩かない、危険そうな場所に近づかない。いかなる時でも自分の身を守るために、これらを大切にしています。
厳選!スリランカの8つの魅力
魅力その1:美容大国ならでは!内側からの美しさを手に入れる、アーユルヴェーダ体験
紀元前から伝わるアーユルヴェーダは世界保健機関WHOも認める『世界3大伝統医療』の一つで、ここスリランカとインドが発祥の地とされています。
スリランカの伝統食=アーユルヴェーダに根差した食事。
ご飯の周りに数種類のカレーと惣菜を盛り付けるのが基本スタイル。
たくさんの野菜やスパイスを使用し、普段の食事が養生食であり、美容食でもあります。
アーユルヴェーダは食事で内側から、そしてマッサージなどで外側からケアすることができます。
宿泊した『ARIYAホテル』では、アーユルヴェーダ専門ドクターによる食材の解説を受けながら伝統的なスリランカの料理を学べるレッスンがあります。
ホテル内ではアーユルヴェーダマッサージを受けられる施設もあり、体質改善の為に数週間〜数ヶ月単位で長期滞在している方も多かったです。
私も、より深くアーユルヴェーダを学ぶためだけにでも、いつかまたもっと長期で訪れたいです。
その2:とにかくご飯が美味しい!食文化の魅力
スリランカの食文化は多様で、スパイスを効かせたカレーや新鮮なシーフードなどが人気です。一部の料理は辛いものもありますが、多くのレストランでは辛さの調整も可能です。
ライス&カリー
フルーツ
また、スリランカといえばフルーツ。1年中温暖な気候のスリランカですが、フルーツにもそれぞれ旬があり、3月にはグアバやパパイヤ、スイカ、人気のマンゴーは5月〜8月の表期または11月〜1月の裏期が旬を迎えます。
お気に入りのフルーツが実る時期を目掛けて、旅を計画しても良いかもしれません。
カシューナッツ
カシューナッツも特産品です。街には「ROYAL cashews」などのカシュー専門店もあり、いろいろな味付けをしたカシューナッツが楽しめます。機内で出してもらったカシューナッツも、本当に美味しかったです。
ココナッツジュース
そしてマストで体験して欲しいのが、天然のスポーツドリンクとも称されるココナッツジュース。路上販売やレストランで、注文を受けてから割る新鮮なココナッツジュースを飲むことができます(路上では100円、レストランでは800円程)。秒でリフレッシュしますし、写真映えすること間違いなしです。
その3:世界の物価が高騰する中で、物価が安い
2024年7月現在、スリランカの物価は日本の1/6とも1/3とも言われて、ローカルレストランだと200円前後で伝統的なスリランカカレーがお腹いっぱい食べられます。とっても美味しくて、リーズナブル。
ただし、観光客向けのレストランやホテルは日本の価格に近い印象。ランチはカレーとドリンクで1500~2000円程。少々お高く感じるかもしれませんが、昨今の円安の傾向や世界的な物価高を鑑みると、他国に比べると観光地で日本と同じ=リーズナブル、だと感じます。今や海外旅行は、日本人にとってハードルの高いものになってしまいました。
ちなみに、よく世界の物価事情で比較されるマクドナルドの値段。コロンボ(都市)の商業施設内にあるマックでは、単品でもセットでも日本の1.5〜2倍の価格だったので驚きでした。スリランカの生活費が月に平均約2万~3万円と言われている中でかなりお高めだと思うのですが、店内は地元の家族連れで大賑わいでした。
やはりスリランカでは、伝統的なスリランカンフードをチョイスするのが一番おすすめ!
その4:今訪れるべき、魅力ある場所がたくさん
スリランカにでは、五感が目覚めるような体験に至るところで出会えます。
世界遺産のシーギリアロックを登って汗をかき、ジップラインで叫んでストレスを発散し、保護を目的としたサファリで野生動物に心をくすぐられ、寺院で昔からの言い伝えに想いを馳せ、スパイス・ガーデンではいつも使っているスパイスが樹に生っている姿を初めて見て大興奮し(その勢いで土産店でも大量買い)、ウミガメの卵を守るセンターでは今起きている環境問題を学ぶことができました。
ビーチでは子どものようにはしゃぎ、夜は電池が切れたようにコテンと寝てしまう……身体がいい感じに疲れて、それが返って心地良い。目の前に広がる行き交う波のリズムで、深呼吸。ただそこにいるだけでも、大地のエネルギーに癒されました。日本での慌ただしい生活と比べると、時の流れをゆったりと感じられるスリランカン タイムは、今の私には必要な時間でした。
その5:ラグジュアリーホテルで過ごす贅沢な時間
スリランカのホテルというと、どんなホテルが思い浮かびますか?
自然に囲まれたリーズナブルな簡易ホテルから、都心の高層ホテル、海沿いに建てられたビラなど様々です。
今回の旅では、4つ星・5つ星のホテルに宿泊しました。
ホスピタリティーに溢れていて、館内施設、部屋、食事、サービス、部屋からの景色……どれをとっても素晴らしかったです。
到着後はまずウエルカムドリンク(搾りたてのフルーツジュースや特産でもある紅茶など)と冷たいおしぼりで迎えてくれて、喉を潤すのにも、リフレッシュにも最高でした。山の中のホテル、海辺のホテル、どちらも絶景が迎えてくれます。下に実際に泊まったホテルと旅程を紹介しているので、参考になれば幸いです。
その6:直行便で行けて、時差が少ない
日本からは9時間程のフライトと少々長くはありますが、直行便があります(スリランカ航空利用時)。
時差は、日本時間のマイナス3時間半がスリランカの現地時間。
さほど時差がないので到着した日はもちろん、帰国後も身体への負担が少なく、比較的速く生活リズムが戻るのも魅力の一つです(体験上、昼夜逆転している場所からの帰国は身体が通常運行に戻るまで1週間は要します)。
その7:1年中温暖な気候
年間を通して温暖な気候なので(平均気温28℃)、特に日本が寒い時期にエスケープするのもおすすめです。私が行った3月は、暑いけれど東京の真夏よりも俄然暑さの体感がラクという印象。湿度の関係かもしれません。また、標高が1300mほどのヌワナエリアは暑くもなく寒くもなく。涼しいそよ風が頬を撫で、これ以上ないくらいに快適な気候でした。
その8:英語が通じる
旅行で不安になるのが言語の問題。
スリランカの公用語は「シンハラ語」「タミル語」「英語」の3つで、交通関連の看板などは3つの言語を表記することが義務付けられています。
観光業以外の方にも高確率で英語が通じるので、これまで行ったヨーロッパ諸国や英語圏でない国に比べて意思疎通が取りやすい印象でした。
現地の方とコミュニケーションを図ることは、旅をグッと色濃いものにしてくれます。
さぁ、スリランカを味わい尽くそう!実際の旅程をご紹介
今回は特別にスリランカ航空さんのお力添えの元、おすすめのホテルやアクティビティをご案内いただきました。スリランカを知り尽くしたプロフェッショナルな方々による、一押しのスリランカの楽しみ方は一体どんなものなのか!?宿泊したホテルと、その近郊で楽しめるアクティビティーや観光名所を旅程に沿ってご紹介!
1&2日目:Aliya Resort and Spa 泊 (Sigiriya) ※カッコ内はエリア名称
Aliya Resort and Spaホテル内でアーユルヴェーダの料理教室体験
Sigiriya-Rock (ユネスコ世界遺産。岩の上の宮殿跡地まで登ります)
3日目:Serendib Signature Resort泊 (Kandy)
※SigiriyaからKandyに向かう途中で
Ranweliスパイスガーデン No.99
Sri Dalada Maligawa(仏陀の歯が納められているという寺院)
4日目:Heaven’s Edge By ERI泊 (Ella)
Flying Ravana Mega Zipline
Nine arch bridge
5日目:The Argyle – Luxury Boutique Hotel泊 (Hatton)
6&7日目:Grand Udawalawe Safari Resort泊 (Udawalawe)
※Udawalaweに向かう途中で、列車乗車体験
Udawalawe Safari
8&9日目:Jetwing Saman Villas泊 (Galle)
Victor Hasselblad Sea Turtle Research And Conservation Centre(ウミガメ保護センター)
Galle周辺の市場、Fort(オランダ時代に造られた貿易拠点でもある岬の要塞/ユネスコ世界遺産)を観光
10日目:Cinnamon Grand Colombo泊 (Colombo)
コロンボ最大のショッピングモールOne Galle Face
ラグジュアリーでアクティブな大人旅を満喫
いかがでしたか?
スリランカは自然の美しさ、文化の豊かさ、そして温かい人々が魅力の国。
「美容大国」と呼ばれるその所以は、大自然に囲まれた開放感、アーユルヴェーダに基づく衣食住。
様々なアプローチから「自らの美しさ」を形成するのだと感じました。
あなたの興味深い次の旅先として。
そして心も体も癒される、とびきりの旅となりますように。
アユボワーン!(意味は、こんにちは、ありがとう、さようなら、長生きできますように!など。手のひらを合わせて挨拶します。相手の健康も祈る、素敵なスリランカの言葉)
*本情報の内容は作成日時点のものであり、予告なく変更される場合があります。
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池田清子 Sayako IKEDA
アスリートフード研究家
ビオトープ株式会社代表。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダー、池田祐樹。菜食・プラントベースを主とした「細胞から健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信を行う。2014年より自身もサイクリング・ランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外での大会出場経験も多数。著書に『EAT GOOD for LIFE』至上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』『野菜のおいしい食べ方』https://biotope-inc.co.jp https://biotope-inc.co.jp
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