3年連続の引っ越し作業で「完璧な準備!」と言われるまでに成長
新年度を前に引っ越しが増えるこれからの季節。
特に久しぶりの引っ越しの場合、何から手をつければ良いかわからずついつい作業を先延ばし…なんて方も少なくないのではないでしょうか。

我が家はこの3年、海外転勤に伴い1年に1回というペースで引っ越しをしています。
過去には単身・家族共に国内引っ越し経験もありますが、やはり海外への荷出しはかなりタフな作業。周りの駐在ファミリーの中でも「海外生活の中で一番大変だった」と遠い目をする方は多く、私も毎回「もう二度とやりたくない」と思いますが、なんと3年連続で格闘する羽目になりました。

海外転勤先は南米だったため日本では考えられないような荷物の遅延や破損、さらにはブラジルからアルゼンチンへの異動時には引っ越し2週間前に骨折するといったトラブルも(詳しくはこちらの記事)!そのため多岐にわたり鍛えられ、業者さんに「完璧な準備!」という言葉もいただくまでになりました(笑)
そんな私なりのコツを、国内引っ越し時も使える5つのポイントに分けてお伝えします。
一番のポイントは当日までに「仕分け」できているか
私が引っ越し当日に業者さんから褒められた一番の理由は、とにかく「仕分け」がしっかりできるようになったからだと思っています。
引っ越し前は荷造りに追われますが、同じくらい大変なのが新居での「荷ほどき」。仕分けができていると、当日の作業がスムーズになるだけでなく、新居での片付けや新生活のスタートも楽になると実感しています。
point①
まずは「家の整理」!不要なものは早めに処分
転居時は新居で何を準備するかや家具など大きなものに目が行きがちですが、まずは「廃棄するもの」を決めることが大切。粗大ごみの回収は依頼してから引き取りまで時間がかかることも多いので、早めに調べておくと安心です。

海外引っ越しの場合は送る荷物の総量が厳密に決まっているため、例えば写真や子どもの作品といった思い出の品をどうするかなど、私がそれまで先延ばしにしていたことも整理せざるを得ない状況に…。当時は「ただでさえやることが多いのに~!!」と半泣きでしたが、事前に改めて家全体の荷物を整理・把握し直すことは、引っ越し全体をスムーズにすると感じました。
当然ながら「新居に不必要なものを送らないこと」は結果的にお金や手間の節約になりますし、引っ越し時に多いという「詰め忘れ」「追加料金」といったトラブルを防ぐことにも繋がります。
忙しい中で家全体を整理するのはやはり気が重いですが、ここでの頑張りは後の作業を絶対に楽にしてくれる!と確信しています。
point②
部屋・場所ごとにグループ分けをして梱包する
ダンボールなど資材集めから全て自分でやる、詰めるのは業者さんにお任せするなどプランは人それぞれだと思いますが、どんな場合も梱包前にグループ分けをしておくと後の作業が楽になるはず。
私の場合はまず「キッチン」「リビング」「子ども部屋」など、転居先で運びたい場所をイメージしつつ部屋をグループ分けします。
そして各部屋グループごとに、例えば「寝室のクローゼット周辺グループ」などさらにグループ分け。そのグループごとに梱包していきます。
point③
梱包時、ダンボール箱に中身をメモする
梱包する際は、ダンボール箱の外側に必ず「場所・グループ・中身」を記入します。例えば「寝室・クローゼット・〇〇(名前)の夏服」といった具合。
さらに余裕があれば、大まかにではありますが新居で開ける順に番号もふっています。

また私が引っ越し時作業時に愛用しているのがダイソーの「PP袋」。上の写真に写っているプラスチック製の大きくて丈夫なバッグで、持ち手やチャックもついています。
雑貨やキッチン用品、子どもの学用品などは大まかな種類別にバッグに入れラベリング(ガムテープや紙を袋に貼り、そこにメモする程度)すると、持ち運びしやすく誰でも中身がわかります。
そして洋服関係や寝具には、旅行の荷造りなどに使う圧縮袋を活用しています。
船便の荷物が届くまでは日本と南米間では5か月ほどかかります。圧縮袋に入れておけば、荷物のカサを減らせるだけでなく衛生的に少し安心できると考えて思いついたことでした。
中身は季節や人ごとにざっくりと分け、外から見えるようにメモを入れていますが、このおかげで引っ越し後の整理が格段にスムーズになりました。
誰が見てもわかるようにしておくと、引っ越し業者さんへの指示やお願いが楽になることに加え、その後の片付け作業を家族で分担しやすいと思います。
point④
「引っ越し日まで使わないもの」「新居ですぐ使うもの」を分けておく
最初に梱包するのは「引っ越し日まで使わないもの」。例えばシーズンオフの洋服、本やキャンプ用品といった趣味関連のもの、アルバムのような思い出の品などです。
そして「最低限必要な食器」「子どもの学校関連のもの」など、引っ越し日ギリギリまで使用し、かつ新居ですぐに使うものも分けておきます。これらは当日梱包したり、スーツケースに入れたりして、自分たちで持って行きます。
ちなみに業者さんによると、新居の電気やカーテンを忘れていた!と引っ越し当日に焦っている方は意外と多いそうです。
またコンビニなどで手に入るとはいえ新居用のトイレットペーパーやティッシュなども用意しておくと、慌ただしい中で余計にバタバタすることを防げると思います。

point⑤
おすすめ!「ToDoリスト作り」
片付けや梱包作業だけでなく公共機関への連絡などなど、本当にやることが多い引っ越し前後。
手間に思えますが「ToDoリスト」を作ることもおすすめです。

私たち夫婦はエクセルで作成した表をドライブ上で共有、進捗をそれぞれ更新していきました。
海外引っ越しは特に手続きが多く、どんどん進めないと間に合いません。既に海外にいた夫や、夫の所属企業の担当の方、引っ越し業者さんなどと日々連絡を取り合い、途中から夫が上司のような気がしてくるほど…(笑)
これまで3回とも致命的なミスやヌケモレなく完遂できたのはリストを作っていたおかげだと思っています。
ルールの多い「海外引っ越し」で学んだ「仕分け」の大切さ
海外引っ越しは国を越えて船や飛行機で荷物を運び、日本でも現地でも通関作業があります。そのため当日の梱包は全て専門業者さんが作業をしてくれます。
梱包作業をしなくて良いのはありがたいのですが、大変な面もたくさんあり、そこから学んだのが「仕分け」の大切さでした。

例えば引っ越し荷物は数回に分けて出すため、「今回の便で何を送るか」「その部屋の中で何を残し、運ぶか」業者さんに明確に指示と説明をしなければなりません。
また前述のとおり海外に送れる総量は「何㎏まで」など厳密に決められています。さらに通関作業があるため、箱は全てナンバリングされ、何番の箱に何が入っているか中身を全てリストにし、サインをする必要があります。
そのため「仕分け」は必須。出国など海外渡航スケジュールに影響も出てしまうため必死で準備しましたが、最初の引っ越し時は間に合わず前日徹夜で作業をしました。
しかしこのおかげで「どこに何が入っているかわかならい」ということは皆無に。
各ダンボールの中身、そしてその箱を新居のどの部屋に置くかが把握できていると、引っ越し作業も新居の荷ほどきや片付けも、大変ではありますが全てスムーズに進みます。
(海外で現地スタッフの方が開封した際、出した荷物を勝手にどんどん重ねて置いてしまい、中身がわからなくなったり破損したりしたこともありましたが…)

心身ともに苦労も多い「引っ越し」。なるべく負担を減らし元気に新生活を始めるために、私の経験談が少しでも役に立てばうれしいです!
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い2022年からの2年間をブラジル、アルゼンチンで過ごす。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。
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