LIFE

“おしゃれの楽しみ”を伝えていきたい

【竹下玲奈さんの「クリステンセン ドゥ ノルドのワンピース」】いつか“娘だけの楽しみ”になってくれたら

  • 竹下玲奈

2024.06.02

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Dear my Love…

竹下玲奈さんの

娘に受け継ぐものがたり

vol.2

ワンピース

“私と娘のおしゃれの楽しみ”が、いつか“娘だけの楽しみ”になってくれたら

クリステンセン ドゥ ノルドのワンピース

この、クリステンセン ドゥ ノルドのワンピースは、娘が生まれる前に手に入れたもの。タートルをレイヤードしたり、水着の上からさっと着たりと、着回しがきく一枚なんです。肩紐を短くするというアレンジは大発見でした。それまで、裾を上げたりして共有を試みた服もあったのですが、娘が帰宅するとボロボロにほつれていたりしたんです(笑)

竹下玲奈さん

娘はこの春、小学6年生に進級しました。多分、同世代の多くがそうであるように、普段着はすっかり、自分で選ぶようになりました。原宿の竹下通りに娘のお気に入りのお店があって、よく一緒にお買い物に行くんです。彼女が自由に選んだ服に、「ええっ? それ??」って、思わず口を出したくなることもありますが(笑)、そこはぐっと我慢。私があれこれ言うと楽しくなさそうなんですね。“おしゃれは楽しい”という気持ちを持ってほしいから、私の趣味や意見は押しつけないように心がけています。

そんなふうに、服選び自体には干渉しないようにと思う一方で、“おしゃれの楽しみ”については、私なりに、彼女に伝えていきたいなって思っています。

例えば、私が長年愛用しているこのワンピース。ある日、肩紐を簡単に縫って丈を短くしたら、娘も着られることがわかって。それ以来、私と娘の共有服になったんです。肩紐を結ぶだけでも長さが調整できるので、旅先に連れていくことも。街歩きには娘が着て、ディナーには私が着たりして。それは、私にとっても、新しいおしゃれの発見でした。

ほんの些細なことではありますが、こんな、“私と娘のおしゃれの楽しみ”が積み重なって、いつか、“娘だけのおしゃれの楽しみ”を見つける力になってくれたらいいなって、思っているんです。そしたら、例えば大好きな人とデートをするなんていう大切な日が来たときも、“自分らしいおしゃれ”が味方になって、少しは緊張がほぐれるんじゃないかって。そんなことを願っています。

もしかしたら、その大切な日が来たときには、私たちはもう一緒に住んでいないかもしれません。私は直接彼女の助けができないかもしれないから、今のうちにできる限りのことは伝えておきたいなって、母として、思っているんです。

竹下玲奈さん

竹下玲奈

Rena Takeshita

モデル

1981年、鹿児島県生まれ。14歳でデビュー以来、トップモデルとして活躍。群を抜いたセンスに業界内のファンも多く、“モデルが憧れるモデルNo.1”との呼び声が高い。『LEE』では、モデルとしてはもちろん、その愛情あふれるライフスタイルが読者の心をつかんでいる。


Staff Credit

スタイリング/竹下玲奈 撮影/長山一樹(S-14) 取材・原文/磯部安伽
こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「竹下玲奈さんの娘に受け継ぐものがたり」に掲載の記事です。

竹下玲奈 Rena Takeshita

1981年、鹿児島県生まれ。14歳でデビュー以来、トップモデルとして活躍。群を抜いたセンスに業界内のファンも多く、“モデルが憧れるモデルNo.1”との呼び声が高い。『LEE』では、モデルとしてはもちろん、その愛情あふれるライフスタイルが読者の心をつかんでいる。

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