シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉』。“優しい”味わいを、おうちでも再現できる“易しい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!
Vol.
025
甘ずっぱい冬のお楽しみ!「柚子カード」
「レモンカード」はよく耳にすると思いますが、その柚子バージョン。ジャムと違い、バターと卵を加えて作るので、濃厚でリッチな味わいなのが特徴です。
甘酸っぱい香り豊かな柚子カードは、柚子カスタードのよう! スコーンやトーストにはもちろんのこと、トライフルやパフェのアクセントに入れてみるのも、そのままパクリと食べるのも美味。クリーム好きな私にとって、冬らしい柚子風味いっぱいの贅沢なクリームだなぁと思っています。
材料は、とってもシンプル。ぜひ柚子の出回る季節に作ってみてくださいね。
材料(作りやすい分量)
- 卵 60g(大1個)
- きび糖 25g
- グラニュー糖 25g
- 柚子果汁 50g(柚子 約3個分)
- バター (食塩不使用)40g
下準備
- バターは室温に戻しておく
作り方
- 柚子は洗って水気を拭き取り、皮の黄色い部分をすりおろし(白い部分は苦味が出るため表面のみ)、果汁をしぼる。
- ボウルに卵、きび糖、グラニュー糖を入れ、泡立て器でざらつきがなくなるまですり混ぜる。
- 2に柚子果汁も加えてよく混ぜ、こし器でこしながら小鍋に移す。
- 3にバターと柚子の皮を加えて弱火にかけながら、ゴムべらで混ぜ続ける
- とろみがついて、つややかなクリーム状になり、混ぜたときに鍋底が見えるようになったらでき上がり。熱いうちに、煮沸消毒した瓶に詰める。冷蔵庫で保存。1週間以内くらいでいただく。
歩粉の店内では、スコーンの添え物としても登場したことがあり、大人気でした。
温めなおしたスコーンに、ホイップクリームと柚子カードをたっぷりつけて、パクリ。至福の時間です。
もちろん柚子でなくても、レモンや他の柑橘でも同様に作ることはできますよ。冬は柑橘類のシーズン、お好みの柑橘でトライして、小瓶に詰めて親しい方へのプレゼントにもどうでしょうか?
そして、手作りのスコーンを添えたら、もう笑顔いっぱい間違いなしですよね。(歩粉のスコーンのレシピは、この連載の1回目でご紹介してます~)
この機会にスコーンと柚子カード、両方ぜひ一緒にチャレンジしてみてください。幸せいっぱいのティータイムになりますよ。
『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は2月1日に更新予定。お楽しみに!
Staff Credit
製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美
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