アスリートフード研究家 池田清子の大自然を感じるニュージーランドの旅【前編】
ヴィーガン専門店多数、コーヒーがおいしくて驚き! ニュージーランド最新食&カフェ事情レポート
-
池田清子
2024.01.17
快適な空の旅から、豊かな自然とカフェ先進国と呼ばれるニュージーランドの魅力に迫ります
私が「いつか絶対に行ってみたい国」として掲げていた、ニュージーランド。
この秋、夫がニュージーランドで開催されるマウンテンバイクレースに出場する為、そのサポーターとして同行することに。
兼ねてから行ってみたかった理由はいくつかありますが、最大のワケは、ニュージーランドに行ったことがある人が皆口を揃えて「すごくよかった」と言っていたから。
しかもその内の2人が「気に入りすぎて移住しちゃった」というではありませんか。
移住した最大の理由は、豊かな自然環境だそう。
山のアクティビティ、海のアクティビティ。
どちらも環境が整っていて「自然が好きな人にとっては、まさに天国」とのこと。
現実世界に天国があるのか、確かに行かねば!というわけで、旅のはじまり。
前後編でお届けするレポート。まずは、移動・自然・外食・カフェ文化についてお届けします。
移動は直行便のニュージーランド航空で
今回、夫がニュージーランド航空さんにサポートいただく機会に恵まれ、直行便ということもあり利用しました。
機内食は事前に希望を出し、ヴィーガンで対応していただきました。
おやつには、VEGANカップケーキが。みんなにバニラアイスが配られている中、大抵ヴィーガンの人は”おやつ無し”ということが多いので、なんだかウレシイ。
機内サービスで驚いたのが、食事以外の時間帯は座席のタッチパネルから無料でソフトドリンクやアルコール類、スナックがオーダーできること。座席までCAの方が運んでくださいます。
ちなみに、今回私はエコノミークラスだったのですが、3つのシートをつなげて専用マットレスと枕が使えるエコノミー「スカイカウチ」を利用させてもらいました。
フットレストも上がるので、かなり広々。一人で利用している人だけでなく、カップルでソファーのように座ったり、お子さん二人を寝させたりしているファミリーもちらほら。一人で利用しても3席分購入する必要はなく、特別価格が設定されています。気になる方はぜひ公式サイトをチェック!フライトは10時間前後かかりますが、名残惜しいほど快適でした。
到着!過ごしやすい小春日和
南半球でオーストラリアの南東に位置するニュージーランドは、日本と季節が真逆になります。秋に行ったので、現地では春。これから初夏を迎えて夏に向かう時期でした。
基本的に日本の4月〜5月くらいの気候と同じでとても過ごしやすかったですが、1日だけ突然雪が降ったりもしました。朝晩の気温変化もあったりするので、真夏以外はダウンジャケットがあると安心です。
大自然!セラピー!
こちらの写真をご覧ください。カフェから友人宅に帰る道すがらの景色です。
ただ移動のために歩いているだけでも癒されて、何でもないひとときにセラピーを感じました。
ニュージーランドに移住した友人が言っていた通りです。自然が豊かで、そして何がすごいって自然と人の共存バランスがいいという印象です。
一線は越えずに、自然と人間が絶妙な距離感でお互いを活かし合っている。雲の合間から差し込む光に、思わず「天国あったわ」と呟いたのでした。
ヴィーガンオプションは当たり前!ヴィーガン専門店も多数
さてここからは、外食とカフェのご紹介。この旅もオーストラリアに続き、現地のヴィーガン事情を探求し続けました!
多くのお店にヴィーガン対応メニューがあり、外食は困りませんでした。価格帯は日本円で2,000〜3,000円。オーストラリアと似ている価格帯でした。日本より、少しお高めです。
ヴィーガン専門カフェも多数ありました。こちらは、Veg’n FRIENDSというALLヴィーガンのカフェレストラン。
聞き込みをしたところ、お客さんは普段からヴィーガンというよりも「美味しいからよく利用している」という多く、男女比だと男性が圧倒的に多かったのも驚きました。
Veg’n FRIENDSのすぐ近くに位置する、ヴィーガン対応のタイレストラン Krung Thep Thai Street Food。殆どのメニューで肉を厚揚げなどに変えて、味付けも含め動物性食材不使用で対応してくれます。
ジャングルのようなグリーンに囲まれたフードコートで食べられる、BAREFOOTのNOURISH BOWL(栄養/滋養たっぷりの丼)。
北島ロトルアにある、数々の賞を受賞したパイが有名なRichoux Patisserie。ヴィーガンハムのサンドイッチやラップサンド、カスタードや生クリーム入りのドーナツ、タルトも人気。どれも美味しくて、イチオシです!
世界中からバリスタになりたい人が集まる⁉︎ 近年熱気を帯びているコーヒー文化
ニュージーランドはかつてイギリス領だったので紅茶の文化が盛んと思いきや、イタリアの影響を受けたコーヒー文化が特にここ20年位、ブームとなっています。
「スペシャリティコーヒー」と呼ばれるハイクオリティのコーヒーが飲めるカフェが多く、どのお店に入ってもクオリティが高いと感じました。正直、これまで行ったどの国よりもコーヒーが美味しくて驚きました。
それもそのはず!? 政府認定のバリスタ資格が取得できるため、バリスタ留学も人気だそうで、カフェ先進国との呼び名も高いのです。
面白いのが、日本やアメリカとコーヒーの種類の呼び方が違うこと。
最初は「アメリカーノ」とオーダーすると「ロングブラック?」と聞かれて、何のことだか戸惑いました。
オーストラリアでも同じ呼び名だそうですが、現地では全然気がつきませんでした(汗
- ショートブラック=いわゆるエスプレッソ
- ロングブラック=お湯にエスプレッソを注いだもの
アメリカーノはエスプレッソにお湯を注ぎますが、ロングブラックはその逆。お湯に、エスプレッソを注ぎます。湯量が少なめなので、アメリカーノよりもコーヒーの味が強め。お店によってはコーヒーとは別にお湯が用意され、自分好みに調整することができます。
- フラットホワイト=エスプレッソに、きめ細かく泡立てたスチームミルクを注いだもの
ミルクの量はラテやカプチーノよりは少なめなので、コーヒーがガツンと濃いのが特徴。
個人的には、モカチーノの美味しさに衝撃を受けました。
日本のカフェモカと同じ材料で構成されていますが、ほんのりチョコシロップの香りがする程度で、何故か甘さは殆どありません。少なめミルクと上にかかったココアパウダーが相まって、ビターな味わいです。
ちなみに訪れた全てのカフェで豆乳、アーモンドミルク、オーツミルクなど複数の植物性ミルクの選択肢がありました。
ヴィーガン、グルテンフリー、卵なしなどの対応もあるCoffee Culture。
アクティブな1日の始まりは、一杯のコーヒーから
多くのカフェが朝6〜7時にオープンして、午後3時くらいには閉まります。
サイクリストやハイカーが朝早くカフェに集ってコーヒーを飲んでから出発するというのも、ここではお決まりのパターンだそうです。素敵な1日のはじまり。
移動・大自然・外食・カフェを満喫しました。
まだまだ後編に続きます
次回は、引き続きニュージーランド・レポートとして、
現地調達!簡単自炊のおすすめ食材
脱肥満国!健康的な食品を簡単に見分けるヘルススターレーティングとは?
ということについてお伝えします。お楽しみに!
MINI COLUMN
ニュージーランドの北島、ワイオタプという地域で、天然の温泉が流れる川に行ってきました。
全く温度を人工的に調整していないのに、奇跡的に熱すぎずもぬるすぎもしない最適な温度で、1時間以上浸かりました。完全無料で24時間入り放題です。お近くへ行かれた際はぜひ!
場所はこちら(Google Mapに飛びます)→ Kerosene Creek
池田清子 Sayako IKEDA
アスリートフード研究家
ビオトープ株式会社代表。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダー、池田祐樹。菜食・プラントベースを主とした「細胞から健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信を行う。2014年より自身もサイクリング・ランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外での大会出場経験も多数。著書に『EAT GOOD for LIFE』至上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』『野菜のおいしい食べ方』https://biotope-inc.co.jp https://biotope-inc.co.jp
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。