「揚げないドーナッツマフィン」レシピ／「歩粉（ほこ）」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

磯谷仁美

2023.05.01

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉（ほこ）』。“優（やさ）しい”味わいを、おうちでも再現できる“易（やさ）しい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます！

#17「揚げないドーナッツマフィン」

ドーナッツと珈琲があれば、幸せなブレイクタイムとなりますね。

ただ、ドーナッツを揚げるとなると、油の処理のことなど考えて億劫になってしまいます。

その点、私がアメリカ・ポートランドにいた時に知った「ドーナッツマフィン」は、油で揚げるのではなくマフィンをココナッツオイルに浸して、シナモンシュガーをまとわせればできあがり。

ドーナッツとマフィンのいいとこ取りです！

材料（口径約7cmのマフィン型7個分）

A
- 薄力粉 140g
- きび砂糖 80g
- ベーキングパウダー 5g
- 塩　ふたつまみ
B
- 卵　 110g（約２個）
- 菜種油　 50g（大さじ４弱）
- プレーンヨーグルト 40g

<ディップ用>

ココナッツオイルorバター（食塩不使用） 40g
グラニュー糖大さじ4
シナモンパウダー小さじ1

下準備

卵は室温に戻す。
オーブンを180℃に予熱する。
ココナッツオイル（orバター）が固形になっている場合、分量を計り湯せんにかけるか、電子レンジで1分半くらい様子を見ながら、溶けて温かな状態にしておく。
グラニュー糖とシナモンパウダーを小さめのボウルか器に入れて混ぜておく。

作り方

ボウルにAをすべて入れ、泡立て器でぐるぐる混ぜてほぐしておく（振るわなくてよい）。
別のボウルにBの材料を上から順番に計り、泡立て器で混ぜ…を繰り返す。まずは、卵割り入れて混ぜ、計りにおき0のメモリにして菜種油を計り入れてしっかり混ぜ、また計りを0にしてプレーンヨーグルトを加えて混ぜ…という具合にして混ぜる（直接材料をボウルに計りながら入れていくのが心配なようでしたら、事前に計っておいた材料を入れていってもOK）
Aが入ったボウルに、準備したBをすべて加えて、泡立て器で、中央からぐるぐる混ぜながら、全体にBが行き渡って粉気がなくなればOK。
生地をマフィン型（シリコンカップがおすすめ。なければペーパーカップか油を敷いた型）に7等分に入れる。180度に予熱しておいたオーブンで15～18分焼き、生地の中央に竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がり。
焼きあがったらすぐに型から外し、マフィンの底を持って温かいココナッツオイルに上面だけ浸し、準備しておいたシナモンシュガーをしっかりまぶしつけて出来上がり。

ポイントは、焼きあがってすぐの熱い状態のうちに温めたココナッツオイルに浸けて、そしてまたすぐにシナモンシュガーをまぶすというところ。

オイルが染み込みやすく、シュガーもしっかりと付いてくれるので、ジャリっとした食感に。ココナッツとシナモンの甘～い香りをまとって、あっという間に幸せなお菓子が出来上がりますよ。

断然おすすめなのが、ココナッツオイルで作ること。シンプルな材料なだけに、ココナッツが味や香りのポイントとなってくれます。もしココナッツオイルを用意するのが難しいということでしたら、バターで代用してもらっても大丈夫です。

あと、シナモンパウダーをカルダモンパウダーに変えてみても、違った美味しさになると思いますよ。

今回、薄力粉だけにしていますが、全粒粉を混ぜてみると食べごたえもある感じになります。粉の種類を変えるだけで生地の質感が変わるので、家にある粉でいろいろ試してみるのも面白いかもしれませんね。

気軽にできるドーナッツマフィン、ぜひ試してみてくださいね。

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『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月１回更新。
次回は6月1日に更新予定。お楽しみに！

製作・撮影／磯谷仁美　バナー写真撮影／津久井珠美

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磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉（hoco）」店主

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おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』（文化出版局）、『歩粉のポートランド＆バークレー案内』（誠文堂新光社）、『朝食おやつ』（文化出版局）など。

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