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「かぼちゃのチーズケーキ」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

  • 磯谷仁美

2022.09.01 更新日:2023.09.06

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉ほこ』。“やさしい”味わいを、おうちでも再現できる“やさしい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!

#9「かぼちゃのチーズケーキ」

かぼちゃのチーズケーキ

かぼちゃのお菓子は、歩粉でも大人気。一年中スーパーで買うことはできますが、国産のかぼちゃが買えるのは、この時季です。

ラップで包んで売られているカットかぼちゃだと、グラムが表記されているので買いやすいですよね。おいしそうなかぼちゃを見つけたら、ぜひトライしてみてくださいね~。

材料 (直径15cm丸型1台分)

  • かぼちゃ 280g(正味 約180g)
  • クリームチーズ 200g
  • きび糖 30g
  • 黒糖 30g
  • 卵 110g(約2個分)
  • 生クリーム 100ml
  • 薄力粉 30g
  • A)
    • 「ココナッツサブレ(日清シスコ)」40g(約7.5枚)
    •  バター(食塩不使用) 12g

下準備

  • 型にクッキングシートを敷く。(写真は底のみ敷いているが、側面も敷くと型から外しやすい)
  • クリームチーズは室温で柔らかくしておく(もしくは、ラップでクリームチーズを覆って電子レンジで10秒ほど加熱してもよい)
  • オーブンを170℃に温める。
  • バターは湯せんにかけて(ラップをして電子レンジで加熱でも可)溶かす。

作り方

  1. ココナッツサブレをビニール袋に入れ、麺棒で上から叩いて細かくくだく(カレースプーンなどで上からグッグッと押しつぶしても良い、フードプロセッサーを使っても)。
    大きなかたまりが残っていると、型から取り出すときにくずれやすくなるので、できるだけ細かく。
    ココナッツサブレをビニール袋に入れ、麺棒で上から叩いて細かくくだく
  2. ボウルにくだいたココナッツサブレを入れ、溶かしバターを加えて手で混ぜて全体になじませる。下準備していた型の底に、手でグッグッと押すか、コップの裏などで押して均等に敷き詰め、冷蔵庫で冷やしておく。くだいたココナッツサブレを型の底に均等に敷き詰める。
  3. かぼちゃの種とわたの部分をスプーンで取り除き、ラップで全体を包んで電子レンジで柔くなるまで加熱する(目安は4分半くらい)。スプーンで皮ギリギリのところまで実の部分をこそげ取る。
    かぼちゃを電子レンジで加熱する かぼちゃの実の部分をこそげ取る
  4. クリームチーズと、きび糖、黒糖を泡立て器で混ぜる。2のかぼちゃ、卵、生クリームの順に加えて、その都度混ぜる。
    薄力粉はダマになりやすいので、ふるいにかけるか、粉のかたまりのようになっている部分を指でほぐしておき、加えて粉っぽさがなくなるまで泡立て器で混ぜる。材料を粉っぽさがなくなるまで泡立て器で混ぜる
  5. 4を2の型に流し入れ、170℃に予熱したオーブンで約50~60分焼く。途中で天板の前後を返す。
    型に流し入れる① 型に流し入れる②
  6. 中央に竹串を刺し、何もついて来なければ焼き上がり。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす
    かぼちゃのチーズケーキ 焼き上がり


歩粉的おいしさのヒミツ

歩粉でも作り続けているかぼちゃのチーズケーキの簡単バージョンが、今回のレシピ。

歩粉的ポイントは? ケーキのボトム部分に、市販の「ココナッツサブレ」を使っていること!

もはや国民的おやつの代表? 多くのスーパー、コンビニ、ドラッグストアでも売っているこちら。ココナッツはかぼちゃと合うよね!と思って使い始めたのです。

私としては定番で、懐かしさも同居する味なのか……なんだかホッとするのです。サクサク軽くて……あまったサブレは、それだけでもコーヒーブレイクのおともになります。

そして、このチーズケーキは黒糖を混ぜているところもポイント。きび糖だけでは何かちょっとものたりない……黒糖を加えることで、コクがぐーんとアップして旨みが増すのです。

私は、粉末状になった黒糖を使っていますが、かたまりのものなら、包丁で細かめに刻んで使ってくださいね。

きび糖の部分も黒糖にして、糖分を全量黒糖にしてもよいですよ。さらにコクがアップする感じ。お好みで試してみてくださいね。

かぼちゃのチーズケーキ 完成品

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『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は10月1日に更新予定。お楽しみに!

製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美

磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉(hoco)」店主

おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』(文化出版局)、『歩粉のポートランド&バークレー案内』(誠文堂新光社)、『朝食おやつ』(文化出版局)など。

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