FASHION

どうしても断捨離できない人へ。一歩手前の「整理」から始めてみて/スタイリスト福田麻琴

  • 福田麻琴

2023.06.29 更新日:2024.07.24

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本日のお悩み
とにかく服を手放すのが苦手で、どんどん服がたまってしまいます。本を読んだり話を聞いたりして気持ちを高めても、結局決断できません。どうしたらいいのでしょうか?

福田麻琴さんの“お悩み相談室”。
皆さんからいただいたお悩みに、麻琴さんが本気でお答えします!

「お返事は完全なる私の独断と偏見です(笑)。
時に寄り添えなかったらすいません……
でもさ、どうせなら面白おかしく悩みたいじゃない。
笑って解決しちゃおう~!」From Makoto

初めまして。
私は、もうちょっとで70歳になる者です。
いいな、と思ったらすぐ服を買ってしまうのでたまりにたまって、処分してるつもりでもなかなか減らないんです。
断捨離しないといけないとわかってはいるのですが最終的に決断出来なくて。あ~捨てなければよかった!と思う事もあるので、なおさら難しい。
何を捨てて何を残したらいいのかわからなくなってしまうとき、どう対処していますか?

ユキンコさん

福田麻琴さんのお答え
無理をして処分する必要はないんです。
まずは断捨離の手前「整理」からじめてみて

ユキンコ様。

断捨離って言うのとやるのでは大違い。
なかなか大変ですよね。
私も何度も挑戦していますが、心折れまくっています。
きっとユキンコさんもいろいろな方法を試されていると思います。
私が断捨離をしたい理由は、そもそも持っている服や靴やバッグとクローゼットのサイズが合っていないので、自分の持ち物が把握しきれず、同じようなものを買ってしまったりする失敗があるので始めました。
それにやっぱりスッキリしたクローゼットは風通しもよく、心も軽やかになるもの。
その開放感たら!

着る、着ない。
履く、履かない。
持つ、持たない。

ひとつずつのアイテムと向き合っていながら、実は自分と向き合う時間にもなるので、自分の好きなものを改めて知るという意味でも、定期的にやるのは意味があると思っています。
ただ、目的はなんでもかんでも処分してモノを減らす、と言うことではないので、無理をして処分する必要はないかもしれませんよ。

もしかしたら、ユキンコさんは好きなものに囲まれていることが幸せなのかもしれません。
好きじゃないなら処分する必要があると思いますが、それぞれに思い出があったり、なんだかみているだけでも気分が上がったりするなら、それは必要なアイテムですよね。

「整理」は”自分の好き”を把握する作業。
小さなコーナーごとに、少しずつ始めればOK

だから、断捨離の一歩手前、“整理“してみるのはいかがでしょう?
自分の持ち物を、好きを、改めて把握するための整理。
実は私も服を広げてはみたものの、全く手放せず、同じものをクローゼットに戻すことがあります。
その時はもう、今がその時じゃないんだ、と言い聞かせています。
それが何アイテムも続くと、一体何してるんだろう、と嫌になっちゃったりしますが(笑)。
ちなみに時間の制限を設けないことにしたら少し楽になりました。

週末やろう、連休にやろう、年末にやろう……。
なんとなく2〜3日のイメージでいつも断捨離を初めていましたが、終わった試しがありません!
あぁ、また終わらなかった……と中途半端にしか片付かなかったことを悔やみ、ちょっと後悔する。
時間の制限を無くしたら、その負のルーティーンからは抜け出すことができました。

今日は靴下だけ、シャツだけ、そんな風にアイテム別に少しずつ取り組んでいます。
無理に捨てず、整理する。
まずは気軽にお試しください。
ミニマリストでも、ものが溢れる生活をしていても、幸せかどうかなんて自分次第ですから!
断捨離下手な私の強がりでしょうか〜(笑)



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たまに私の相談にものってください(笑)
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一緒にシェアして笑っちゃいましょう!」From Makoto

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福田麻琴 Makoto Fukuda

スタイリスト

1978年生まれ。パリ留学に裏打ちされたフレンチテイストに、今どきの抜け感を加えたベーシックスタイルが得意。LEEマルシェでのコラボ企画も大人気。1児の母。

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