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進化してる!大人と子どもの歯列矯正

「大人の歯列矯正Q&A」年齢制限は?病院選びのポイントは?知っておきたい基礎知識

2023.07.19

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実は知らないことだらけ! 大人の歯列矯正のギモンQ&A

歯列矯正を考えるなら知っておきたい基礎知識や素朴なギモンの数々。阿佐谷矯正歯科医院の國井明美さんに教えてもらいました。

教えてくれたのは…

阿佐谷矯正歯科医院 國井明美さん

阿佐谷矯正歯科医院 國井明美さん

矯正専門医として多数の矯正治療を行う。日本成人矯正歯科学会認定医。『40歳から手に入れる美しい歯と歯並び』(すみれ書房)監修。
医院の詳細はこちら:https://www.e-888.info/

Q
歯列矯正に年齢制限はある?(LEEメンバー のこさん)

A
健康な歯と骨があれば、50代でも60代でもOK

力をかけたときに歯が抜けてしまう恐れがあるので、歯周病が進行している場合は矯正できないことも。歯と土台の骨である“歯槽骨”がしっかりしていれば、何歳でも矯正は可能です。老後の生活を考えて50代、60代から歯列矯正を始める人も。



Q
病院選びのポイントは?(LEEメンバー yukaさん)

A
矯正専門医が常駐する病院ならトラブルにも対応

日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会の認定医であることは目安に。矯正治療前の検査で行うレントゲン撮影“セファログラム”による頭部計測を行っているか、デメリットをきちんと説明してくれるかもポイント。矯正専門医が常駐していて、器具が外れたときなどの急患対応ができることも大切です。

Q
ワイヤーの表側矯正と裏側矯正の違いは? 歯並びが戻りやすいのはどちら?(LEE100人隊No.010 aminさん)

A
表側矯正が主流。裏側矯正はデメリットも多い

どちらが戻りやすいとは言いきれませんが、裏側矯正のメリットは矯正中に周りから見えないことのみ。

どちらが戻りやすいとは言いきれませんが、裏側矯正のメリットは矯正中に周りから見えないことのみ。滑舌が悪くなり歯垢も取りづらい、治療期間が長いなどデメリットも多いので、主流である表側のワイヤー矯正のほうが、効果は出やすいと思います。また、部分矯正もありますが、口腔全体をコントロールしないと根本的な改善はしにくい。部分矯正だと、歯並びが戻りやすいこともあります。

Q
歯に力を加えることで、見た目はきれいになると思いますが、歯根に負担がかかり、歯が長もちしないということはありませんか?(LEE100人隊No.031 はちみつりんごさん)

A
矯正で“歯根吸収”や“歯肉退縮”になる可能性も

見た目だけでなく、歯の健康を守るために行うのが歯列矯正。歯みがきやケアがしやすくなるメリットはありますが、一方で、歯根が短くなる“歯根吸収”や、歯茎が下がり歯に隙間ができる“歯肉退縮”などになる可能性も。特に歯肉退縮は、加齢で歯茎がやせることでも起こるので、年齢や歯茎の状態などを医師とよく相談して。

Q
幼少期に矯正を始め、18歳で一旦卒業。リテーナーをまじめにつけずにズレが……。歯列矯正は、一生付き合っていかないといけないもの?(LEE100人隊No.003 えりっくさん)

A
矯正治療後のリテーナーやメンテナンスは必須

矯正の動的治療終了後は後戻り防止のために、固定のためのリテーナーを2〜3年間は使用する保定治療に入ります。これ一生やるの...? ハァ....

矯正の動的治療終了後は後戻り防止のために、固定のためのリテーナーを2〜3年間は使用する保定治療に入ります。保定治療も矯正治療の一部。きちんとリテーナーを装着し、安定すれば医師から装着時間を減らしていいという指示が出ますが、できるだけ長期間リテーナーを使用しましょう。舌の位置を安定させること、下唇を噛むクセを治すなどの注意やメンテナンスも必須。

Q
矯正中に妊娠しても大丈夫?(LEEメンバー スヨンさん)

A
矯正治療中に妊娠しても問題はありません

矯正治療前の検査で行う“セファログラム”などのレントゲン撮影、矯正のための抜歯、麻酔が必要な虫歯治療が終了していれば、治療中の妊娠は問題ありません。ワイヤー矯正の場合、負担を軽くするために出産前に歯が大きく動かないよう器具を調整し、産後2カ月ぐらいで矯正を再開する方が多いです。

Q
矯正リテーナーなど器具の手入れの仕方は?(LEEメンバー yukaさん)

A
やわらかい歯ブラシや専用の洗浄液でお手入れを

取り外しできるリテーナーやマウスピースは、自分でしっかりお手入れを。

取り外しできるリテーナーやマウスピースは、自分でしっかりお手入れを。特に長期間使うリテーナーは、歯をみがく歯ブラシだと硬くて傷がついてしまう恐れがあるので、やわらかい歯ブラシで汚れを落として。リテーナーもマウスピースも、つけ置きできる専用の洗浄液もあるので活用を。固定性のリテーナーのお手入れは、毎日のブラッシングと、定期的な来院で歯石除去を徹底しましょう。

編集部 PICK UP!
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イラストレーション/まきこんぶ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE7月号(6/7発売)「進化してる!大人と子どもの歯列矯正」に掲載の記事です。

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