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東京で建売の新築一戸建てを購入。賃貸派夫婦が持ち家購入に踏み切った理由と注文住宅にはないメリットとは?

  • 古川晶子

2023.07.27

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新築一戸建てを購入しました

東京で建売の新築一戸建てを購入。賃貸派夫婦が持ち家購入に踏み切った理由と注文住宅にはないメリットとは?

先日、都内で建売住宅を購入しました。少し前までは「一生賃貸でいい!」と心に決めていたのに不思議なものです……。

賃貸派から持ち家購入を決めたきっかけや、注文住宅ではなく建売住宅を選択した理由など、1年間の家探しをレポートしたいと思います。

家の購入を検討している人たちの参考に少しでもなればうれしいです!

賃貸派が新築一戸建てを購入するまで

まずは、なぜ賃貸派だったのか、そしてなぜそこから家の購入を検討するかに至ったかについて。

「絶対賃貸がいい!」と考えていたのは主に私。夫はひそかに家の購入に憧れていたようですが、私の決意が固すぎてあまり言えなかったようです。

なぜ私がそこまで賃貸にこだわっていたかというと、主に理由は2つ。

1:持ち家があると柔軟に動きづらくなるのではないか

夫の転勤の可能性があることや、お互いの実家が遠方なため、東京に根をおろすと将来的に不便なこともでてくる可能性があるかもしれないと考えていました。

2:近隣トラブルがおきても簡単に引っ越しができない

過去にお隣さんの騒音に悩まされたり、なぜか家の目の前に排泄されていたりと嫌な思いをしたことが……。幸い引っ越したことで解消されましたが、持ち家だとそう簡単にはいかないですよね。

沖縄

沖縄への短期移住は、持ち家だったら諦めていた気もします

 

どちらの理由にも言えることですが、賃貸ならではの身軽さにメリットをすごく感じていたんです。

実際、夫が沖縄へ異動になったときも、私も追いかけるかたちで沖縄での短期移住をエンジョイするなど、賃貸のおかげでフットワーク軽く動くことができていました。

家の購入を視野に入れたきっかけとは?

そんな賃貸のメリットを存分に体感しながらも、家の購入を決断した理由はずばり、犬を飼いたかったから。

私も夫も実家で犬と生活をしていた経験があり、2人とも大の犬好き。次の引っ越し先は、ペットOKの賃貸にしたいね、なんて話していたんです。

がしかし、ペットOKの賃貸が驚くほど少ない

賃貸情報サイトで、家賃や家の広さなど条件を入れて検索すると、数百件もの該当物件がでるのですが、最後に「ペット可」の項目にチェックをいれたとたん、一瞬にして該当物件がわずか数件に(涙)。

家賃を上げると該当物件数は多少増えるものの現実的な金額ではなく、ショックを受けていたタイミングで、夫がすかさず家の購入のプレゼンをスタート。

「我が家の場合は持ち家の方が月々お得」「もう転勤はないはず」「将来的に不都合が生じたら売ればいい」など、現実的でないような謳い文句も多々ありましたが、時間をかけて説明されるうちに、だんだんと私の気持ちも、家の購入へと傾いていきました。

賃貸住宅

以前暮らしていた賃貸住宅。日当たりがやや悪いのが難点でした

 

また私自身、在宅ワークがメインなこともあり、おうち時間をもっと充実させたいという気持ちも、ここ数年で膨らんでいました。

賃貸を転々としていたので、その家にぴったりと合った家具を購入するということが難しく、“とりあえず買ったもの”に囲まれたインテリアに、ずっともやもや……。

夫の熱烈なプレゼンと私の心境の変化など、いろいろなタイミングが重なり、家の購入計画を本格的に進めることになりました。



中古マンションからはじまった家探し遍歴

そうして最終的に建売住宅を購入するわけですが、当初は中古マンションの購入を一番に検討していました。

内見の遍歴をまとめると、下記のような感じです(カッコ内は内見した数)。

・中古マンション(7件)

・新築マンション(2件)

・中古一戸建て(1件)

・建売住宅(2件)

中古マンションでも、「素敵! ここがいい!」と思った物件があったのですが、管理組合の話し合いにより、途中からペット飼育可から不可に変わったとのことで……。新たにペットを迎えることはできない物件となっていました(物件資料が更新されておらず、内見してから知るケースも)。

また、マンションだとペットの大きさや数に規定があることも多く、「犬を飼いたい」を前提とした我が家にとって、ベストではないのかもしれないと思うようになりました。

ちなみに新築マンションは、ラグジュアリーな内装や広々バルコニーなど、“おしゃれだけど我が家の生活とマッチしない”と感じた点が多く、「暮らしているイメージがわかないね」と夫と意見が一致し、選択肢から外しました。

夫婦2人暮らしで一戸建てってどうなの?

家の購入が難航しはじめたとき、不動産の担当さんに「一戸建ても見てみませんか?」と勧められました。

「いやいや、夫婦2人暮らしで戸建ては部屋を持て余すでしょう」と、かなり否定的だったのですが、これが内見してみると驚くほどしっくり!

都内だと狭小住宅も増えているようで、2LDKなど、2人暮らしにちょうどいいサイズ感も多くて。勝手な思い込みで「一戸建てはナシ」と決めつけていましたが、もっと早く視野にいれておけばよかった〜と感じました。家探しをはじめて、すでに約8か月を費やしてからの発見でした(笑)。

そうして、ようやく「ここだ!」と夫婦2人が納得できる建売住宅に出会うことができました。

注文住宅を選ばなかったワケ

一戸建てを視野にいれたときに、注文住宅を考えなかったのはなぜか。一番の理由はやはり金銭面なのですが、もう一つ大きな理由がありました。

それは私が優柔不断だということ!

「AとBのどちらにしますか?」といった2択を決めるのがとっても苦手なんです。

「Aを選択したけど、暮らしてみたらBにすればよかった」といった後悔が芽生えたときに、とてつもなく落ち込んでしまいそうで……。

この“自分で選択した”というのが問題で、例えばはじめから「この家はAで決まっています」と言い切られた方が、「それなら仕方ない! 心地よく暮らせるよう工夫しよう!」とポジティブに考えられるんです(この微妙なニュアンス、伝わりますでしょうか)。

ちなみに夫はどっちでもいいんじゃない? という楽観的タイプなので、それはそれで注文住宅をまかせるのは怖いという……。

クロス選び

建設中の段階で購入を決めたため、クロスだけ選ばせてもらえました。このクロス選びだけでもかなり悩みました

 

そういったこともあり、建売住宅で本来デメリットとして言われがちな、自由度の少なさが、私にとってはむしろメリットでした。

また、もともと家自体は飽きのこないデザインが理想だったので、建売住宅のシンプルな間取りや内装で、十分満足できたという点も大きかったですね。

建売住宅でも自分らしい家づくりは叶う

リクシル カップボード

キッチンがリクシルだったので、カップボードもリクシルで購入して色味を揃えました

 

注文住宅ではないので、好みをすべて反映できたわけではないですが、日当たりや間取りなど、自分の理想にあった建売住宅をじっくり吟味して選んだので、大満足!

内装がシンプルな分、置く家具で自分の色を出しやすい点も気に入っています。いずれは、パントリーに棚を設置するなど、プチDIYでもっと自分らしく、もっと心地よく暮らせるよう工夫していけたらと思っています。

家探しに時間はかかってしまいましたが、そのおかげで自分たちが家に求める優先順位もより明確になったので、決して無駄ではなかったなと、家探しが終わった今感じます。

家の購入のきっかけでもある“犬を飼う”ことになったとき、暮らしがまたどう変化していくのか楽しみです。

▼家づくりのモチベーションを高めてくれた「@homeLEE」

@homelee

古川晶子 Shoko Furukawa

ライター

1989年、兵庫県生まれ。主にファッションやライフスタイルの編集・執筆を担当。結婚1ヶ月で夫が沖縄へと転勤。単身赴任生活1年を経て、自身も沖縄へ短期移住することに。趣味はお笑い鑑賞。

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