流行・限定アイテム、プチプラを見ると衝動的にお財布の紐が緩む…

springさん（以下spring）：35歳、子どもが２人おり今後の教育費等を考えると使えるお金も限りがあるので、自分の物は長く使える上質なモノを購入しようと思っています。しかし流行り物や限定物、プチプライスの物を見ると衝動的にお財布の紐が緩くなってしまいます。振り返ると、総額でそれなりの金額となっており、値段で諦めたあのストール買えたな……など反省の日々です。そんな私にどんな工夫が必要か診断して頂きたいです。

佐藤ブゾン貴子さん（以下ブゾン）：springさんは目がパッチリ開いていてとても好奇心旺盛なことがわかります。横顔を見ると、眉頭から垂直に降ろした基準線に眼球がくっついている、いわゆる「出目」。視覚から入る刺激や情報に非常に影響を受けやすい傾向が表れています。雑誌やTVで見て「あ、これ素敵、欲しい！」「え、これ流行ってるの？　欲しい！」と思うことが多いのでは？　感情ゾーン拡張タイプなので行動が感情の動向に左右されやすく、頬骨が張っているので衝動的な一面もあるので、今「欲しい！」と思うと、「早く買わないと！」となる。

ブゾン：要は「吟味して買える自分になりたい」んですよね？　キーワードは「時間」。たとえば1週間とか、もう少し「時間」を置いて検討しましょう。「え、早くしないと売り切れちゃう……」と思ったとしても、今、ご自分のお買い物のスタイルを気に入っていないんですよね？　そもそも「これ、良い！」と思って衝動的に買った物って、気分が高揚しているときに買ったから、時間が経って気分が落ち着いたときには必要ない、というパターンが多いのでは？

欲しい物があったら、それについて情報収集し深掘りを

ブゾン：「時間」を置いている間に、欲しい物についての情報を深掘りしてみましょう。例えばバッグを欲しいと思ったら、そのブランドやデザイナーさんについて調べてみる。それをしていく中で「あー面倒くさい」と思うようだったら、それは本当に欲しい物じゃないから買わなくてもいい。調べていくうちに「やっぱりこっちもいいかも」と他の物に目が行く場合もあると思います、それはもう最初のバッグにそこまで興味はない、つまり意識が他の物に向いてしまっている、ということ。「出目」の方は「目移り」が「気移り」になる傾向が強く、物事に対して「広く浅く」興味を抱き、飽きっぽいタイプ。何か欲しいものが出てきたら、まずは時間を置きましょう。「面白い！」「もっと知りたい！」と飽きずにどんどん深掘りし続けられて、それでもまだ「欲しい」と思った物だったら、買ってもいい。そこまで吟味して選んだ物なら、後悔なく買えると思います。

横顔を見ると、眉頭から垂直に降ろした基準線に眼球がくっついている、いわゆる「出目」。視覚から入る刺激や情報に非常に影響を受けやすい傾向が表れています。

spring：少し寝かせて掘り下げて、もうちょっと自分で考えてみる？

ブゾン：そうそう。例えば素材とか、洋服なら洗濯方法とか。プチプラアイテムといえども色々な製造背景があるし、その会社だったりブランドだったり、ちょっと調べてみて。あとは、例えば最近の流行アイテムが欲しかったら、手持ちのアイテムと合わせられるかどうかをシミュレーションすること。でないと「手持ちの服と合わないから、次はこのアイテムに合わせる服を買わなきゃ」と負のスパイラルにハマっちゃうので。

気がつくと情報収集し過ぎて収拾がつかなくなる

spring：情報収集は結構するのですが、興味の幅が結構広いからか、気づくと情報過多な状態に陥りがちです。自分のお買い物についてもそうですが、子どもの習い事についても、通える範囲の情報だけ調べればいいものを、ついついあちこち調べてしまって。

springさんは輪郭どっしりのディラテで、感情ゾーン拡張タイプ。

ブゾン：springさんは感情ゾーン拡張タイプなので、「自分が楽しいと思ったら、子どもも楽しいはず！」と、自分の感情を相手に押しつけがちなので、そこをまず注意しましょう。たとえ自分の子どもであっても、自分の分身ではないし、お子さんはお子さんのパーソナリティを持っているし、自分が楽しいからといってお子さんも楽しいとは限りません。お子さんのために習い事を探すのは結構ですが、探すことで満足しちゃダメです。大前提としてお子さん自身は何をやりたいのか、が大切。調べすぎてしまうってことは、お子さんが主体じゃなくなって、自分の好奇心が主体になってしまっているのでは？

ブゾン：まずお子さんが何をやりたいのか、次に送り迎えの距離や月謝といった条件を、全て書き出して明確にしていきましょう。書き出すことで、必要のあることだけを調べられるようになります。必要な条件を書き出して「幹」さえしっかりしておけば、いくら「枝」が生えようとそれは同じ「幹」から生えているから支えきれるけど、現状のspringさんの調べ方って、どんどん「枝」を添え木している状態。添え木を続けていることで、良くも悪くも最終的に思いもよらない色の花が咲いてしまうから、もともと自分が何を必要としているかがわからなくなって考えがグチャグチャになり、途中で興味があちこちに移ってしまう。 幸い、左右の目の高さに非対称が表れていないので、大きな決断を下しても問題ない状態で、単に闇雲に情報を集め過ぎてしまっているだけ。道筋を見失なわず、その道筋に沿って調べていけば大丈夫。最終的に自分にもお子さんにもメリットがある習い事を選べると思いますよ。

spring：なんか図星すぎて、何も言えません（笑）。

情報収集方法さえ間違えなければ、公私とも才能発揮できる

ブゾン：富士額のspringさんは、物事を合理的に考えられる素晴らしいセンスを持っています。それに、好奇心旺盛なのはとても良いこと。情報収集の方法さえ間違えなければ、プライベートでもお仕事の場面でも素晴らしい才能を発揮できますよ。お仕事は何を？

spring：3月まで育休中ですが、看護師です。

ブゾン：とても合っていますよ！　一見、輪郭細めのレトラクテに見えますが、実はディラテなので体力豊富。抽象的なことを想像するよりも、具体的・現実的な物事を展開する能力に長けています。頬の肉付きにしっかりと張りがあり寛容性・順応性も高いので、看護師は本当に適職だと思います。社会に出てバリバリ働くのが合うタイプなので、家庭に入らないほうが良いですね。すっと現役で働き続けたほうが活き活きできるので、ステップアップして婦長さんになられるのがよろしいかと（笑）。視覚から入る情報や刺激に影響されやすいことを自覚して、気分が落ち込んでいるときは自分の好きなものや綺麗な風景などを見ること。残虐な映像や散らかった部屋を目にすると余計心が乱れるので、目から入る情報で自分を操作しましょう。あと、目尻が上がっているので一見負けん気が強そうに見えますが、横から鼻を見ると長靴の先のようにツンと上を向いていますね。この鼻の持ち主は、物事に納得したり人を認めるまで時間が必要だけど、一度認めたり心を開いてしまうと相手の言いなりになりやすい傾向があるので、そこだけ気をつけて！

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　写真／山崎ユミ　イラスト／つぼゆり　取材・文／露木桃子