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子どもと見たい80’s 90’sの名作映画

親子で話すきっかけに!映画誌スタッフおすすめ「子どもと見たい80年代の名作」4選

2023.01.15

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あの頃のカルチャーが大リバイバル中の今! 子どもと見たい80’s 90’sの名作映画

LEE読者がティーンの頃に通ってきた(?)さまざまなカルチャーが今またブーム! そこで「あの頃の映画」にガツンと影響を受けた皆さんのおすすめ名作をご紹介! 一度見ている作品も、年齢を重ねて、親の目線で見るとまた違う魅力に気づくはず。

映画のプロが子どもと見たい作品をリコメンド

お話を伺ったのは

『映画ナタリー』副編集長 黛 木綿子さん

黛 木綿子さん

雑誌編集に携わり、長く映画コーナーを担当。映画ナタリーには’15年の創設時より参加。中1のとき、テレビで目にした『AKIRA』の映像にくぎづけに。即行レンタルビデオで視聴し、サブカルの洗礼を受ける。他のマイベストは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』『天使にラブ・ソングを…』。6カ月の男児との映画観賞を心待ちにする日々。

正しくないことに声を上げる反骨精神も学べるかも!?
’88『ぼくらの七日間戦争』

『ぼくらの七日間戦争』 Seven Days WAR

「秘密基地が登場する映画にワクワクしない子どもはいないはず。今では考えられない暴力教師&不条理な校則に嫌気が差した中学生たちが、家出して廃工場に立てこもる。掃除して寝床を確保したり、女子も混じってパーティしたり、大人たちを撃退する罠を仕掛けたり。たまらないDIY描写が満載。

正しくないことにきちんと声を上げる反骨精神も学べるかも。ミリタリーオタクにお金持ち、優等生に食いしん坊とナイスキャラも勢揃い。特に本作で映画デビューした宮沢りえがまぶしい。お気に入りは担任(佐野史郎)の頭にやかんが直撃するシーン(笑)」(黛 木綿子さん)

大げさなお金持ち描写に、子どもはウケまくり!
’88『星の王子ニューヨークへ行く』

理想の花嫁を探しにNYを訪れたアフリカの王国の王子が巻き起こす大騒動を描いたコメディ。「“おもしろい海外スター”と言えばエディ・マーフィだった小学生時代。アフリカの王子がNYで真実の愛を探す本作を見て以来、庶民のフリしたお金持ちを探すのが日課になりましたが、どこにもいなかった……。

お風呂もトイレも召使い同伴、歩くときにはバラの花をまく、大げさなお金持ち描写に子どもはウケまくり。カルチャーギャップや貧富の差をカラッとコミカルに描いているのも当時ならでは。お色気描写が若干マイルドな吹き替え版推奨です」(黛 木綿子さん)



お話を伺ったのは

『TV Bros.』映画担当 櫻木愛子さん

櫻木愛子さん

雑誌・書籍編集に携わり、’21年より現担当に復帰。TV Bros.WEBではコラムや特集を(ほぼ)毎日配信中(tvbros.jp)! 『ドラえもん のび太の日本誕生』のひみつ道具「畑のレストラン」に強烈な印象を受け、今でも毎夕食準備前に“あったらいいな”と思う日々。他のベストに『フィッシャー・キング』『シコふんじゃった。』。6歳男児を子育て中。

息子からの意外な感想に、うれしくもビックリ!
’85『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 Back to the Future

あるトラブルからタイムマシンに乗り込んだ高校生のマーティが、30年前の世界へ行き……。「言わずと知れた名作ですが、息子も大興奮。マーティが若き日の母に出会うシーンでは『お姉ちゃん時代のママに会うってことか。俺たちわりと気が合うし友達決定じゃん?』と意外な感想にびっくり。日本製の家電が多数登場し、時代の流れも感じました。

早速ブロックでデロリアンを自作する息子の姿に、アイデアやユーモアは時を超えて伝わるとしみじみ。『男はもっと強くならなきゃ』など今見ると時代錯誤なセリフも登場しますが、それも親子で話すきっかけに」(櫻木愛子さん)

親も子どもも別のシーンで、それぞれ大興奮&落涙!
’89『リトルフットの大冒険 〜謎の恐竜大陸〜

ルーカス&スピルバーグ製作、家族とはぐれてひとりぼっちになったブロントザウルスの子どもが、ほかの恐竜の子どもたちと谷を目指して旅立つ冒険物語。「次々と“子どものマイブーム”は変化しますが、わが家では3歳頃に恐竜ブームが。リアルな恐竜はまだちょっと怖い、そんな時期にお世話になったのが本作。

子どもはチャーミングな子恐竜たちと、彼らを追うティラノサウルスの攻防に大興奮。親は、母を亡くした子恐竜が自分の影を『ママ~』と勘違いして追いかける姿に涙。親子で引き込まれました。ダイアナ・ロスの主題歌も懐かしいです!」(櫻木愛子さん)

【特集】子どもと見たい80’s 90’sの名作映画

映画ライター折田千鶴子さんに聞く!子どもと一緒に見たい、80・90年代の名作映画

【親子にとってのいい“教材”にも】映画ジャーナリスト金原由佳さんおすすめ!80・90年代の名作映画

親子で見たい80・90年代名作映画をプロの佐向大さん、森直人さんにお聞きしました


イラストレーション/SAWAMI 取材・原文/折田千鶴子
こちらは2023年LEE1・2月合併号(12/7発売)「子どもと見たい80’s 90’sの名作映画」に掲載の記事です。

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