スターのタカラモノ —輝くタカラジェンヌにインタビュー【SPECIAL】
【花組・極美 慎さん】タカラモノは「『手放したくない』と思えるものを、持つことができている『自分』」【宝塚スターインタビュー】
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スターのタカラモノ —輝くタカラジェンヌにインタビュー
2026.07.09
宝塚歌劇団男役スターが登場する人気連載の第3弾、「スターのタカラモノ —輝くタカラジェンヌにインタビュー」。
LEE2026年8・9月合併号にインタビュー(P.112〜・カラー4ページ)が掲載されている宝塚歌劇団花組・極美 慎さん。LEEwebでは本誌未公開の写真&未収録コメントをお届けします!

宝塚スターインタビュー
花組 極美 慎さん

Shin Kiwami・Profile
2014年、宝塚歌劇団に入団。星組に配属され、二度の新人公演主演と二度のバウホール公演主演を経験。昨年、花組へ組替え。東上公演初主演も務めた。長身を生かした美しい舞台姿に加えて、熱い芝居心でファンの心をとらえている。
極美 慎さんのタカラモノ
「手放したくない」と思えるものを、持つことができている「自分」
Shin Kiwami
ショー『EL DESEO(エル・デセーオ)』で出会った「おまえだけは誰にもゆずれない」という歌詞。それをきっかけに「自分のゆずれないものはなんだろう」と考えるように。そんなときにSNSで見つけたのが、作家の湊かなえさんがとある番組で色紙に書かれた、「誰かの人生と交換することになったとき、手放したくないと思ったことが、あなたの人生の宝物」という言葉だったんです。その言葉に出会ったとき、私は「自分には手放したくないものがいっぱいある」と感じました。そして、「自分はそれだけたくさんの経験をさせてもらっているんだ」と気づくことができたんです。
世間ではよく「自分を大切にしなさい」という言葉を耳にします。でも、長い間、私はその意味がよくわかりませんでした。それはきっと、自分自身のことを「何者でもないし、何も持っていない人間だ」と思っていたからなのかもしれません。でも、「自分にも手放したくないものがある」「手放したくないと思える経験や人との繋がりがある」と気づけたとき、その言葉の意味が少しわかった気がしたんです。

誰かをうらやましく思うのは、自分が何も持っていない気がするから。「あの人が持っているあれが欲しい」「その人の持っているそれが欲しい」と、自分ではなく他人のことばかり見ているから。でも、ちゃんと自分自身に目を向ければ、実はたくさんの素敵なものを持っているんですよね。
家族や、友人や、宝塚歌劇団で出会った方々……私には大切な人がたくさんいる。振り返れば、不器用ながらも真剣に積み重ねてきた経験がちゃんとある。自分の中にゆずれないものや手放したくないものがちゃんとあると気づけたとき、私はそんな自分を愛おしく感じることができるようにうなりました。
「自分を大切にする」とはきっと、自己中心に生きたり、自分一人を愛することではなく、自分が歩いてきた道のりや自分が築いてきた人との繋がりを、大切に思うこと。私はまだまだ「自分を知る」道のりの最中ですが、この先も、「ゆずれない」「手放したくない」と思える経験や人との繋がりを作りながら、歩いていきたいなと思っています。

NEXT STAGES
三井住友VISAカード ミュージカル
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』
Original production: Vereinigte Bühnen Wien GmbH
Worldwide Stage Rights: VBW International GmbH
Linke Wienzeile 6, 1060 Vienna, Austria
international@vbw.at www.vbw-international.at
30年前、宝塚歌劇団で日本初上演を飾った大人気ミュージカルの、8年ぶりとなる再演が決定。美しい旋律で独創的な物語を描き出す。主演:永久輝せあ 星空美咲
宝塚大劇場
10月17日〜11月22日
東京宝塚劇場
12月19日〜2027年2月7日
Staff Credit
撮影/黒沼 諭(aosora) ヘア&メイク/廣瀬浩介(UM) スタイリスト/村山佳世子 取材・文/石井美輪
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