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【「人間関係に悩んだとき」におすすめの小説5選】心に寄り添う一冊は?LEE読者とスタッフが選びました

2023.01.29

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あふれる情報に、心がざわつく今こそ「小説」の世界にひたりたい!

『農ガール、農ライフ』 垣谷美雨 ¥759 祥伝社文庫 『春情蛸の足』 田辺聖子 ¥759 祥伝社文庫 『あまからカルテット』 柚木麻子 ¥649 文春文庫 『ある男』 平野啓一郎¥902 文春文庫  『闇の守り人』 上橋菜穂子 ¥781 新潮文庫

たくさんのニュースやエンタメがあふれている今の時代。スピード感のあるものが主流になっているからこそ、本を手に取り、時間をかけて物語の世界へ没頭しているときのリラックス感は格別なもの。

今回は、LEE読者とスタッフの「人間関係に悩んだときに」におすすめの小説をご紹介します。

「友人、家族…人間関係に悩んだときに」におすすめの小説5

#01
ライター 遊佐信子さん おすすめ
ある男
平野啓一郎 

過去がすべて嘘でも、夫を愛せるか!? 自分の愛情や存在意義すら問われた作品

『ある男』 平野啓一郎 ¥902 文春文庫

¥902 文春文庫

弁護士の城戸は「死別した夫が、自分が思っていた人物とはまったくの別人だったかもしれない」との依頼を受ける。

「私が同じ立場ならどう感じるだろうか。愛についてはもちろん、自分を自分たらしめているものとは?という問いも受け取りました」(ライター 遊佐信子さん)



#02
LEE100人隊No.098 モミチさん おすすめ
闇の守り人
上橋菜穂子

日々手探りな子育ての中で、主人公の親子関係に涙が。わが子への思いも倍増!

『闇の守り人』 上橋菜穂子 ¥781 新潮文庫

¥781 新潮文庫

『守り人』シリーズの第2弾。ヒロインで用心棒のバルサは25年ぶりに生まれ故郷へ。それは育ての父親の汚名を晴らすためだった――。

「血縁でなくても結ばれている絆、そしてお互いの気持ち。親になったからこそ父と娘の関係が心に響きました」(LEE100人隊No.098 モミチさん)

#03
LEEメンバー 湯気さん おすすめ
あまからカルテット
柚木麻子

小説の中で描かれる、女性同士の友情の頼もしさ。気づけば悩みもスッキリ!

『あまからカルテット』 柚木麻子 ¥649 文春文庫

¥649 文春文庫

女子校時代からの仲よし4人組の、食と友情の物語。

「仕事がうまくいかず夫にも当たってしまい、でも女友達に相談するのも気が引ける…と思っていたときに出会った一冊。個性豊かな女子4人の姿と友情のさじ加減の絶妙さに、元気が湧きました!」(LEEメンバー 湯気さん)

#04
編集 K松 おすすめ
春情蛸の足
田辺聖子

「ねばならぬは野暮である」
異性を含む人付き合いの、機微を教えてくれる短編集

『春情蛸の足』 田辺聖子 ¥759 祥伝社文庫

¥660 講談社文庫

大阪で暮らす中年男たちが主人公。

「作品に通底するのが〝ねばならぬは野暮である〞というメッセージ。男女関係はもちろん、人付き合いで相手を愛おしく思い、受け入れる大切なコツ。愛嬌ある男性陣、そして食の描写も魅力的で滋味深い一冊です」(編集 K松)

#05
LEEメンバー コロッケさん おすすめ
農ガール、農ライフ
垣谷美雨

30代から新たな場で暮らし始める主人公に、人生捨てたもんじゃないと思わされる!

『農ガール、農ライフ』 垣谷美雨 ¥759 祥伝社文庫

¥759 祥伝社文庫

派遣切りにあい、同棲相手からも別れを告げられた久美子。32歳の彼女は田舎で農業に挑戦しようと決意する。

「女性が一人で生きる大変さと同時に、頑張る姿を応援してくれる人もいるのだという気持ちに。人生捨てたもんじゃないと思えます」(LEEメンバー コロッケさん)

あふれる情報に、心がざわつく今こそ「小説」の世界にひたりたい!

撮影/新谷真衣 取材・文/石井絵里

こちらは2022年LEE12月号(11/7発売)「『小説』の世界にひたりたい!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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