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子どもに上手に解説したい!【お金・経済のポイント5ワード】話し方のヒントは?

2022.11.14

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今話題の暗号資産や、円高・円安、サステナビリティといったワードの数々。子どもと一緒に学びたいけれど、そもそも親が、お金に弱くて何をどう説明すればいいかもわからない……。
そんなあなたにぴったりの、「子どもに説明したいお金・経済のポイント」をプロに伺いました!
意外に知らないことや気づきがたくさん!?

教えてくれたのは・・・
ファイナンシャルプランナー キャサリンとナンシーさん

ファイナンシャルプランナー キャサリンとナンシーさん

「お金のことをかんたんに!おもしろく。そして投資をもっと身近に。」をモットーに、子ども向けマネー教育・大人向け投資教育を行う。二人一組で公立小学校など公的機関を中心に330以上の授業や講座を開催。ともに元証券会社社員で子育てママ。
キャサリンさん(写真左)は、高2息子、中3娘、小6息子の3児の母。ナンシーさん(写真右)は、中3息子、中1娘の2児の母。
公式サイト:www.katherineandnancy.com

ニュースで耳にするあの言葉、説明できますか?
子どもに上手に解説したい! お金・経済のワード集

わかっているつもりでも、いざ説明しようとすると、難しいお金・経済まわりのワードをわかりやすくレクチャー!
子どもへの話し方のヒントも満載です。

子どもに上手に解説したい! お金・経済のワード集

子どもに説明したいお金・経済のポイント01
円高・円安(為替)

円と外貨が常に綱引きをしている。そう考えるとわかりやすい

米ドルなど外国の通貨に対して円の価値が相対的に高くなることを「円高」、低くなることを「円安」といいます。

「子どもに話すときは『綱引き』に例えています。今は日本とアメリカなどの外国が綱引きをして、外国の力がとても強い状態。日本はギューッと引っ張られていて、強い外国の通貨が高く、弱い日本円が安くなっています。
その影響で、日本では外国から輸入したものの値段や海外旅行に行くための費用が上がり、逆に外国では日本から輸入したものの値段が下がっています」(キャサリンさん)

円高・円安は円と外貨が常に綱引きをしている



子どもに説明したいお金・経済のポイント02
インフレ・デフレ

物価の上昇が続くのがインフレ。物価が上がるのはよくないこと?

物価が上がり続ける現象をインフレ、下がり続ける現象をデフレと言います。

「日本は長くデフレが続いてきましたが、今は物価高がニュースになっています。親子で話すときは、『物価が上がるのはよくないこと?』『安いっていいこと?』をトピックにしては。物価も給料も上がる適度なインフレは、経済が活性化するのでよいことなんです。
ただ、今は給料が上がらず原材料の高騰や円安により物価だけが上がり、よくない状況です」(ナンシーさん)

子どもに説明したいお金・経済のポイント03
FIRE

経済的自立と早期リタイアのこと。働かなくていい、ではないかも

Financial Independence, Retire Earlyの頭文字を取ったのがFIRE。最近、お金関連でよく出てくるワードで、芸人の厚切りジェイソンさんもFIREを達成していると話題に。

「日本では『働かなくてもいい』状態を目指す意味で使われることもありますが、本来は『お金のことを気にせずチャレンジができる』状態だと思います。働かない選択もできますが、実際にFIREしている人で、誰かの役に立つことを選んで仕事をしている人は大勢います。『何のために働くのか?』『幸せに生きるとは?』という話につなげてもいいかもしれませんね」(ナンシーさん)

子どもに説明したいお金・経済のポイント04
暗号資産(仮想通貨)

全世界共通のお金の新しい形。ただし、進化途中なのでリスクも

インターネットの中だけでやりとりされる、通貨のような機能を持つ電子データ。代表的なものにビットコインがあります。

「新しいお金の形と子どもには伝えています。日本円や米ドルのような通貨とは別のしくみで成り立っていて、紙幣や貨幣などの実体は存在しません。銀行などを介さず簡単に送金できる便利な面もありますが、まだまだ進化の途中です。
通常の通貨と違って国による保証がないため、価値が大きく変動するなどリスクがあることに注意が必要です」(ナンシーさん)

暗号資産(仮想通貨)って?

子どもに説明したいお金・経済のポイント05
サステナビリティ

持続可能な社会を作るため、お金を通して何ができるかを考える

将来にわたって地球環境や社会、経済を維持し続けていくための〝持続可能性〞を意味する言葉。

「親子で買い物をするときに、『それはどこでどんな人が作っているの? 買うとだれが喜ぶ?』といった背景やどんな未来につながるのかを、一緒に考えるきっかけにしてほしいワードです。
例えば食品ロスを防いだり、地元の農家の役に立ったり、海の環境を守ったり。ひとりひとりが買い物でできることがたくさんありますね」(キャサリンさん)


イラストレーション/とつかみさこ 取材・原文/佐久間知子
こちらは2022年LEE12月号(11/7発売)別冊付録『子どもと一緒にお金に強くなるワークBOOK』に掲載の記事です。

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