子どもと一緒に楽しめる!知床羅臼3大スポットをご紹介
せっかくキャンプで遠出したなら、その地域の旬の味や観光スポットも一緒に楽しみたい。
キャンプと掛け合わせて楽しむアクティビティが人気になっている中で、北海道・知床羅臼に誕生した「知床羅臼野遊びフィールド」を娘と〝旅キャン″してきました!
前編に続き、後編では、知床羅臼だからこそできるとっておきのアクティビティやお土産などを熱量高めに紹介したいと思います。
01.〝触れて覚える″人と自然をむすぶ拠点「知床羅臼ビジターセンター」
知床国立公園内にある「知床羅臼ビジターセンター」は、人と自然をむすぶための拠点として環境省が設置している地域密着型の施設。
シャチの骨格標本や野生動物のはく製もあり、羅臼に生息している海・山・空の生き物がわかりやすく展示されています。
世代を超えて楽しめる仕組みがあちこちに
▲こちらは小さなお子さんでも楽しめる、引き出し式の展示。
娘も「何が出てくるのかな?」とワクワクしながら一段一段開けていたのが印象的でした。特にクワガタの標本は、昆虫好きの息子も喜びそう! 再訪を強く誓ったのでした。
▲知床の寒流に鍛えられ、見事な幅と暑さに育つ「羅臼昆布」は、幅25cm、長さ3m近くにも成長するものもあるのだとか。あまりの大きさに思わず、並んで記念撮影(笑)。
▲施設内にはライブラリーコーナーもあり、何時間いても飽きないほど。
娘が楽しめるかも?と期待して行きましたが、結果は……期待以上!
〝触れて覚える″をコンセプトにしているだけあって、実際にアザラシの毛皮やトドのヒゲを触ることができるのは、日本国内でもおそらく、ここだけではないかと。見るだけではなく、実際に触ることでしっかりと記憶にも残りますよね。
娘も私もすっかり夢中になってしまい、時間を忘れて楽しんでしまいました。学芸員さんが空いていれば、お話を聞きながら施設内をまわることもできるそう。利用料も無料なので、野生動物に興味があるお子様連れなら絶対、訪れてほしいスポットです。
02.海の生き物に会える!?「知床ネイチャークルーズ」
そしてふたつめ。海の生き物に興味があるお子さんにおすすめしたいのは、「知床ネイチャークルーズ」です。
この時期は運がよければ体長18mともいわれている、オスのマッコウクジラに遭遇することもあるとのこと。
目の前で見られる(かも)。そう聞いて、ワクワクしないわけがありません。野生のマッコウクジラです。高まる気持ちを抑えて、いざ出航!!
船に乗って、海洋生物を探そう!
出航から30分後くらいに「10時の方向にイシイルカ発見!」
船長からアナウンスが流れると、船内は「おぉぉ~」っと沸き上がります。夢中で探しますが、すでに時遅し。もう潜ってる~(笑)。いつ現れるかと思うと、気が抜けません。そして、約1時間後、ついにその瞬間は訪れました。
テレビで見ていた、あの光景が!!!
羅臼沖の海と生物を知り尽くしたプロの対応で、幸運にもオスのマッコウクジラが目の前に! 大きな尾びれを高く上げて豪快にダイブする姿は圧巻。子どももあまりの迫力に大興奮。
この出会い、感動こそが旅の醍醐味。
船上では、スタッフの方が海の生物をわかりやすく説明してくれます。
娘にとって海の生き物は、図鑑の中か水槽の向こうの世界でしかなかったので、とても良い経験になりました。何より、世界遺産に登録されている知床半島の大自然を海側から見れるのは、やはり、クルーズに乗っている特権ですよね。
ちなみに娘がこの旅で一番楽しかったことも、この「知床ネイチャークルーズ」でした♡
クジラやシャチをモチーフにした手作り雑貨をお土産に
羅臼の沖で見ることができるクジラやシャチをモチーフにしたお土産を探すなら、ネイチャークルーズ事務所(発券所)向かい側にある『cho-e-maru』がおすすめ。
数百円から購入できるものも多く、こちらでオリジナルの絵葉書やノートをたんまりと買い込みました。Tシャツやエコバッグも可愛かったなぁ……といまさらながら、後悔しているところ。
03.子どもとチョキチョキ…「昆布のヒレ刈り体験」
そしてもうひとつ、体験してみたかったのが「昆布のヒレ(端の部分)刈り体験」です。
通常、昆布は収穫してから干場に運び、水が切れたところで浜へ移し、天日干しする工程で終了。それがこの羅臼でしか獲れないといわれる「羅臼昆布」は、昆布の収穫から乾燥、旨みを引き出す熟成までに23もの工程を要するのだとか!
都会ではまず見ることができない、伝統の漁法や道具のお話に興味津々……。
工程のひとつである、昆布のヒレをはさみで刈っていく
今回は、昆布のヒレをはさみで刈るという工程を体験。実際に見て触って、子どもの感性を磨くことは、旅を通じて続けていきたいですし、自然がより身近に感じられるだけでも意義があるなと感じています。
<番外編>お土産にその土地の食材を振舞うのもおすすめ
さて。お土産に見慣れない調味料や食材をいただいても結局、食べなかったという方も多いのではないでしょうか。そこで、わが家では毎回、お土産代わりに友人を自宅に招き、その土地でしか食べれない食材を振舞うことにしています。
今回の戦利品は「道の駅 知床・らうす」で購入した海産物
目玉は今が旬のホッケと、知床羅臼でしか食べれない「しましまえび」!
見てください、このボリューム!
ご近所スーパーで見るものとは桁違いの大きさ! 大きなお皿を探すのに苦労したほど(笑)。焼いただけ、切って盛り付けただけの料理でも、そこでしか味わえないものだと思いながら口にすると、旅した気分を楽しめ、自然と会話も弾みます。
夏休みに親子二人でふらっと出かけた〝旅キャン″
その土地で獲れた感動グルメを味わいながら、時にはアクティビティも楽しみつつ、大自然あふれる「知床羅臼野遊びフィールド」で思うがままに過ごす……そんな時間はとても贅沢でした。
次回は、仕事や習い事で参加できなかった主人や息子を連れて、家族四人で訪れたいと思います。
知床羅臼野遊びフィールド公式サイト1日4組限定の絶景キャンプ!スノーピーク監修「知床羅臼野遊びフィールド」で、まだ知らない北海道に出会う【キャンプ場・グルメ編】
川口ゆかり Yukari Kawaguchi
ライター
1977年生まれ。LEEでは私服コーデや収納企画など、登場するたび話題に。2児の母としてトレンドをプチプラと賢くMIXしたスタイルが大好評。