【竹下玲奈さんインタビュー】40歳のいま、思うこと「仕事と家族があればいい!」
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竹下玲奈
2022.09.06 更新日:2023.09.04
モデル歴26年。昨年40歳という節目も迎えた竹下玲奈さん。雑誌で見せる天真爛漫な笑顔やおしゃれな表情の裏側では、どんなライフスタイルを送っているの?『LEE』初、玲奈さんのロングインタビューを敢行しました!
「仕事と家族があればいい!」
″番長”と呼ばれる存在でも、実はおしゃれを頑張っている!
竹下玲奈さんの『LEE』初登場は今から7年前。モデルの雅姫さんとの対談企画でした。その後はメインモデルのひとりとして、毎月、誌面を飾ってくれています。
「私、昔から雅姫さんが大好きだったんです。自由が丘のお店にも母と一緒にお買い物に行くくらい。お会いできたときは感激しました。それに、実は伊藤まさこさんのファンでもあり(照)。
わが家で普段使いしている白いお皿は、まさこさんのオンラインショップで購入したもの。だから、憧れの人がたくさん出ている『LEE』からお声がかかったときはすごくうれしくて。こんな特集を組んでいただいて本当に光栄です」(竹下玲奈さん)
玲奈さんを知る人は皆、〝玲奈ちゃんはとにかくおしゃれ〟と口を揃えます。これまでに何冊ものスタイルブックを出版し、その突出したセンスに、読者のみならず、ファッション業界にもファンが数多くいるほど。今回の特集タイトル、〝竹下玲奈さん、どうしてそんなにおしゃれなの?〟を、直球で聞いてみることにしました。
「めっちゃ服着てきたから!」
まずはそう答えが返ってきました。多分、玲奈さんはお買い物の失敗なんてしませんよね?
「全然しますよ! う〜ん、今でも3割くらいは失敗するかな。それに、ちゃんと考えてコーディネートしたはずなのに、〝今日は失敗したな…家に帰って着替えたい…〟て、憂鬱な気分になることも頻繁にある。
〝おしゃれ番長〟って言われることにプレッシャーを感じてるってわけでもないけれど、自分的には頑張ってるつもりです。今回のセルフスタイリングだって、すごい頑張ったんですよ。こうしたらみんなまねしやすいかなって考えたりするし、それに、やっぱり好かれたいし! そうやっていろんなことをあれこれ考えて、訳がわからなくなっちゃうのが、私の日常なんです(笑)」(竹下玲奈さん)
年を重ねるにつれ、おしゃれ番長にも変化があったのだとか。
「体型や肉のつき方は、やっぱり変わってきています。昔の服を着るとそれが如実に出ちゃう。『セントジェームス』のヨレヨレになったTシャツを着て、デコルテが出た自分を見たときに、〝わっ、ないな〟って思ったり(笑)。
デコルテがVにあくのはいいんだけど、丸く広くあくのはやめようって。だから最近はどんどんTシャツの首が詰まって、首が締まるんじゃないかってくらいになっています(笑)。
でも首元を出さなくなった分、背中を見せるのが気にならなくなって、前向きな発見もたくさんあるんです。それに、わが家には娘からの厳しい目があって。ちょっと変わった格好をすると、〝ママ、それヤバイ〟ってすぐ言われちゃう。これは今の流行だからアリなんだよって、必死に彼女を説得したりしてます(笑)」(竹下玲奈さん)
陽気でありながら誰よりまじめ。子育ては、″親猿”がモットー!?
周りを明るくする豊かな表情と陽気なトークも、玲奈さんの人柄を語るうえで欠かせないキーワードです。取材中も、ジョークと笑いが絶えません。その反面、仕事に対しては常に全身全霊。撮影後、人知れずヘトヘトになっている姿を、幾度となく見かけました。
「モデルをできない時期もあったから、こうしてお仕事をさせてもらえるのが本当に幸せなんです。数年前には妹がマネージャーになり、いろいろと安定した気がしています。
もちろん、今でも落ち込むこともありますよ。仕事でうまくできなかったことがすごく悔しくて、帰宅してから泣いたりとか。落ち込むとなかなか立ち直れなくて、気持ちを切り替えるのに1週間くらいかかっちゃうこともあって、妹から、〝しつこい!〟って、突っ込まれることもあるほど」(竹下玲奈さん)
現在、娘さんは、小学4年生。玲奈さんが決めている、〝竹下家のルール〟を教えてください。
「9時には寝る。挨拶をする。学校が終わったらいったん必ず家に帰ってくる。その3つくらいかな。娘はこだわりが強くて、曖昧なままだと納得しないところがあって。そんなときは1時間くらいこんこんと話すようにしています。
それと、時には親って、〝マウント〟を取ることも必要なんじゃないかって思うんです。親猿のように。横断歩道を渡っている最中に信号が点滅したときとか、絶対に負けたくないもん。全速力で走ります(笑)」(竹下玲奈さん)
納得いかなかった30代を経て、40歳の今、思うこと
14歳でデビュー。数々の雑誌のカバーモデルを務め、TV番組にレギュラー出演するなど、華やかな10代、20代を過ごしてきた玲奈さん。30代には、結婚と出産を経験。この冬で41歳を迎える今を、どう生きているのでしょうか?
「仕事と家族があればいいと、心からそう思っています。娘は彼女自身の人生を形成するうえで、大切な時期がすでに始まっていて、全力でそれを見守りたいと。
私は一度にたくさんのことをこなせるタイプじゃないので、すべてを手に入れようとするといっぱいいっぱいになっちゃうんです。仕事と娘と。それ以外のことは、今は我慢しなくちゃいけない部分もあるのかなって。
我慢とも違うね。それが私にとっての、自然の流れというか。自分のキャパを超えて自分自身がボロボロになってしまったら、大切な仕事の信頼だって失ってしまうから。
もちろん、もっとできたらいいなって憧れはありますけどね。30代は納得いかないことだらけで、笑えなくなった時期もあったし、妹や母とも本当によくケンカをしたし。とことんケンカをして、疲れちゃって、最後に乗り越えたってのもあるかもしれません。うん、でも、負けないでよかった。お酒に溺れなくて本当によかった(笑)」(竹下玲奈さん)
玲奈さんの仕事と家族への、深い深い愛情が伝わってきます。
「私ね、自分で言うのも変ですが、普段、仕事以外では本当にどうしようもないんです。下ネタとか、変態なことばっかり言っちゃうし(笑)。でも結局、その瞬間瞬間が楽しかったらそれでいいなって、単純に思ってるんです」(竹下玲奈さん)
History
鹿児島生まれ、千葉育ち。14歳でスカウトされデビュー
玲奈さん1歳の頃の写真。鹿児島の自宅で、母、祖母、兄と一緒に。「1歳年上の兄よりも明らかに大きいですね。兄が大好きで、小さい頃はずっとくっついていました」
父親の転勤に伴い、鹿児島から千葉に引っ越し。「中学ではテニス部で、大会にも出ていました」
14歳のとき、安室奈美恵さんのコンサート会場でスカウトされデビュー。その頃のオフィシャル写真がこちらの1枚。「女優さんが多い事務所に入っていたので、このポーズになったんだと思います。まるで別人ですね(笑)」
「20代前半。『non-no』と『MORE』の仕事の写真です。ワンギャルを卒業し、この頃から大好きなモデルの仕事に没頭するようになりました」
FAMILY
仕事以外は家族ひとすじ。娘と妹の写真を公開!
自宅近くのカフェで、娘と姪っ子と。「抱っこしてるのはバニラ君。人形です」
自宅でのインテリア撮影の日、マネージャーである妹さんと仲よくキッチンに立つ様子。「妹はすごくきれい好き。衣装部屋のディスプレイも、かなりアドバイスをもらいました」
自宅にて娘さんの後ろ姿を撮影。「娘は生まれてから一度も髪を切ったことがないんです。10歳になったら切ると言っていますが…」
WORK
雑誌のチームは"バディ"。LEEマルシェではコラボ服も進行中
昨年の『LEE』撮影後、サプライズでお誕生日をお祝い。「この日は大雨のロケでしたね〜」
インタビュー後、集英社前で私服スナップ。ベストは『フミカウチダ』、パンツは『カレンソロジー』。
『LEE』11月号でLEEマルシェ×Leeとのコラボデニム&シャツを発売予定。試作品を着てパチリ。「可愛くできました。お楽しみに!」
FOOD
パーティ風の夕食からお取り寄せまで!
妹家族が遊びに来たときは、パーティ気分でにぎやかに食卓を囲むそう。「おでんを串に刺して、韓国風にしてみました」
高知の『セブンデイズホテル』が手がける『ラティコ』のお取り寄せセット。「伊藤まさこさんのインスタで見て、即、ポチりました」
『ノウン』のファスティングセット。「これは1週間の断食用です」
この日は、韓国料理パーティ。「キンパをひたすら巻きました!」
「娘と一緒に、ピザを生地から作ることもあります」
「普段の娘の夕食の写真。ごはんとお味噌汁とおかず。おかずだけが変わる定食スタイルが彼女は大好き。この日のメインはササミチーズカツです」
PROFILE
モデル 竹下玲奈さん
1981年生まれ、鹿児島県出身。14歳でデビュー後、雑誌やCM等で活躍。モデルとしての絶大な人気はもとより、センスあふれる私服やライフスタイルに、読者のみならず、ファッション業界からも注目が集まる。9歳の娘の母でもある。
●Instagram:renatakeshita
「竹下玲奈さん、どうしてそんなにおしゃれなの?」記事一覧取材・文/磯部安伽
こちらは2022年LEE9月号(8/5発売)「竹下玲奈さん、どうしてそんなにおしゃれなの?」に掲載の記事です。
※価格と問い合わせ先表記のないものはすべて私物で、現在購入できないものが多数含まれます。
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