産婦人科医の宋美玄さんのポッドキャスト番組「聴く婦人科診察室」。宋さんとLEEweb編集長・畑江が女性ならではの身体や心のお悩みを解決したり、女性の性にまつわる最新事情を紹介したりと、赤裸々トークを繰り広げます! 毎週金曜日18時更新です。今回は取り上げる度に反響の大きい「更年期」と、「早発閉経」について。LEE読者のアンケートでも「更年期が心配……辛いんでしょ?」「今のうちに対策できることを知りたい!」と、まだ来ていない更年期を恐れる声がとても多いのですが、宋さんは「今から更年期を不安がるなんてもったいない!」と断言します。
宋美玄さんの「聴く婦人科診察室」#56
今週のよりぬき
- 宋さんのクリニックでも「体調不調なんです、更年期でしょうか?」と受診する患者さんが増加中。但し「生理? 来てますけど」という患者さんも多いそう
- 「最近更年期を取り上げるメディアが増えている影響で受診する患者さんが増えているのかと。『プチ更年期』『プレ更年期』『若年性更年期』何それ? 医学的な用語ではありません」と宋さん一刀両断
- 更年期、意識すると余計辛い症状に。元々抑うつ気味で落ち込みやすい人は更年期の症状も出やすい。気質的タイプによって強く症状が出る場合もある
- 早発閉経の定義は、40歳未満での閉経。100人に1人程度で珍しい。体質的な原因が多い。それ以外では抗がん剤治療の影響でなる場合も
- 閉経の平均年齢は50歳ぐらいなので大分若い。閉経年齢は48、49歳~52、53歳が多い。45歳より早い閉経や45、46歳で更年期の症状が出るのも珍しい
- 不調=更年期と決めつけ、ホルモン検査をして数値を見て、やっと納得する患者さんが少なくない。たとえ生理周期がちゃんとしてても納得しない
- ホルモン検査でいつ閉経するかもある程度わかる。畑江は今年52歳だが、人間ドックの婦人科検診で「まだまだ生理とさよならできませんね」と若い婦人科の先生に言われた
- 「せっかくまだアラフォーなのに更年期で不安がるなんてもったいないですよ! 来てもホルモン補充療法があるし。来てから対応しても全然間に合うし、別に焦ることない」と宋さん
- ホルモン補充療法は、早い人なら1週間ぐらいで効果を発揮する
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イラスト/小迎裕美子
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宋 美玄 Song Mihyon
産婦人科医
セックスや女性の性などについて、女医の立場からの積極的な啓蒙活動を行う。メディア出演や著書多数。'17年、丸の内の森レディースクリニックを開業。https://www.moricli.jp/
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