2 LDK 102㎡ | |
伝統的なものも最先端も。いいデザインと暮らす |
上海万博のフィンランドパビリオンなど、さまざまな大きなプロジェクトを手がけている建築家のT.Kさん。
自分の家にも並々ならぬ思いがあり、リノベーションは3度目なのだとか。
「以前はモノトーンでシャープな印象の部屋でした。だんだんと、もう少し温かみがあるほうがいいな、と思うようになって。床は明るい木材、壁はお城などに使われていたような古い塗り方でマットな質感に、キッチンもニカリ(丁寧なもの作りで知られるフィンランドの家具ブランド)の木の面材のものにしました」
ダイニングテーブルもニカリにオーダー、チェアはタピオ・ウィルッカラのデザイン。
本はきっちり並べず、適度にラフな雰囲気に。シンプルでメンズライクなコーナーですが、花やグリーンを欠かさないのが北欧ならでは。
リビングの一角にあるワークスペース。デスクはT.Kさんがデザインしたもの。軽やかなガラスの天板に武骨な木の脚というバランスがおもしろい。
ベーシックなものを基調としながら、リビングの照明はレバノンの.PSLAB、ひとり掛けのチェアはジャスパー・モリソンがニカリのためにデザインしたもの、と現代のデザイナーの作品も取り入れて。そのバランスの妙はさすが第一線で活躍中の建築家です。
妻のY.Eさん。今のインテリア、いかがですか?
「好みは基本的に同じなので、とても気に入ってます。ひとつだけ、彼にまかせていると白やグレーを選びがちなので(笑)、リビングのラグは私の希望でピンクにしました」
もっと色を使いたいとは思いませんか?
「仕事でたくさん色を使っているので、家の中はこれくらいがちょうどいいんです」
子供部屋もクオリティの高い北欧デザインで
ニカリのデスクとチェアなど、子供部屋も長く付き合える、質の高いものでコーディネート。かわいい象はイームズデザイン。息子のV君、レゴに夢中です。
クッションも、ヨハンナ・グリクセンやスヴェンスクテンの人気の象モチーフなどスカンジナビアのものを。今回バーバパパものもよく見ました。
イェンニさんのおじいちゃんが作った小さなベッドに、お母さんが作ったぬいぐるみ。家族から受け継いだものも大切に。
おもちゃの収納にはパイン材のかごを。トラディショナルなものが暮らしの中に根付いています。
V君の描いた絵は、ちゃんと額装して壁に。この自由な色使い、モダンアートにも見える?
本棚は背と左右に板がないため軽やかな印象。それほど広くない子供部屋でも、すっきり収まります。絵本やカラフルなアイテムで楽しく。
子供部屋の家具を見ても、しっかりしたものが選ばれているT.Kさん&Y.Eさんのお宅。
幼い頃からいいデザインに親しんで、パパを超える建築家になっちゃうかも?
Profile
妻36歳(イラストレーター、デザイナー)・夫48歳(建築家)・息子3歳
おしゃれも暮らしも自分らしく!
1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。