ネット通販利用者が増えるとともに、詐欺メールも増加

コロナ禍で外出自粛生活が続いたことをきっかけに、ネットで生活用品を買う人が増えました。
それと同時に、フィッシング詐欺の被害も増えていると聞きます。
特に、これまでネット通販を利用してこなかった層は、「アカウント停止」「異常なログイン」と言った件名を見ると、慌ててメール本文をクリックしてしまうのではないでしょうか。この「慌てさせる」というのが詐欺メールの常套手段だったのですが、最近は一見して「?」と思うメールも増えてきました。
最近よく届くのが「【NHK】アップグレード通知 」という件名のもの。曰く、「NHKがNHKプラスにアップグレードされました。パソコンやスマートフォン、タブレットで、総合テレビやEテレの番組を放送と同時に視聴できます。(中略)放送受信契約のある方は追加の負担なくお使いいただけます。アップグレードは無料で、契約を結んでいる人は誰でもアップグレードする必要があります」との内容。
一読して、なんだかおかしいと思いませんか? 続いて「以下のリンクをたどって、アカウントを登録またはアクティブ化してください」と、怪しいURLが記載されています。
もちろん、これは詐欺メール。
フィッシング対策協議会のサイトにも、このメールの手口がフィッシングとして警告されています。そもそも、なぜNHKが自分のアドレスを知っているのか?と疑問ですよね。
2020年には10万円の特別定額給付金を騙った詐欺メールが横行しましたが、あれも「国や自治体がなぜ個人あてにメールするんだろう?」と考えれば、怪しいとわかるはずなのですが。
「注文内容ご確認」メールも気が抜けない

先日届いたメールは、なかなか巧妙でした。
よく使っている通販サイトから、「注文内容ご確認(自動配信メール)」が届いたのです。ちょうど買い物をしたばかりで、品物も到着済みだったため疑問に思ったのですが。
まず、冒頭には「会員規約に基づき利用停止措置がとられています。セキュリティ確保のため、一旦ログイン処理を停止させていただきます。」と不穏な一文。続いて本文に、知らない人の名前による注文内容が記されているのです。
詐欺側のストーリーとしては、「あなたのアカウントは停止中でログインできない。その隙に、第三者があなたのアカウントを使って勝手に注文している」と慌てさせ、次の「注文内容の詳細を確認する」という部分をクリックさせたいのでしょう。むろん、クリックはせず、疑わしいメールとして通報しましたが…。
よくよくメールを見ると、私の名前(会員アカウント名)はどこにも記載がなく、正規メールでないことははっきりしています。心配なら通販の公式サイトにログインし、購入履歴を確認すればいいわけです。
とはいえ、最近は「アップグレードのお知らせ」「規約の変更」など、一瞬読んでしまう怪しげなメールが多いため気が抜けません。
正規のものに見えてもメール内のURLはクリックしないようにくれぐれも注意しましょう。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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