「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。前回、前々回と「お金」と、それに関連する様々なお悩みを解決したブゾンさん。今回は「頬骨」「肉付き」「正面顔と横顔」にフォーカスして解説します。
頬骨が張っているほど「愛されたい」「成功したい」
相貌心理学で頬骨は「愛情欲求」や「成功欲求(社会的欲求)」を象徴します。頬骨が張っていればいるほど、これらの欲求が強くなり、「承認欲求」も強くなってきます。逆に頬骨の張っていない顔タイプは、愛情欲求や成功欲求がそこまで強くないということになります。
頬骨が張っている人は「成功して他人から認められたい」という欲求が強いので、目標を設定することで大きな力を発揮できます。ですが、どんなに愛情やお金や名声などがあっても満足することがありません。愛情深い一方で、相手にもそれを押しつけがちな一面も。前回の相談者・LEE100人隊のhumさんがこのタイプです。
感受性を覆うカバーの役割を果たす「顔の肉付き」
相貌心理学で顔の肉付きは、社会生活に対する寛容性、順応性、社交性を象徴します。肉付きは感受性を覆うカバーの役割を果たしている、とも言えます。
肉付きが豊富であればあるほど、相手が誰でもどんな場所でもこれらを発揮することができ、コミュニケーション上手になります。一方で細かいことはあまり気にしないため、時と場合によってはがさつな人と思われてしまうこともあります。前回の相談者・LEE100人隊のhumさんがこのタイプです。
肉付きが薄い人は自分が選んだ相手や環境に対してだけ寛容性、順応性、社交性を発揮し、狭く深いコミュニケーションを好みます。感受性が敏感で、相手に神経質な印象を与える一方で、心を開いた相手には「素」を見せる傾向があります。前々回の相談者・LEE100人隊のさおっぺさんがこのタイプです。
ときに肉付きがボコボコとしている人もいますが、とても気難しい傾向があります。
顔の肉付きが豊富=太っているとは限りません。正面から顔を見ると肉付きが良さそうに見えても、横顔を見ると肉付きが平坦な人がかなり多く存在します。この顔タイプの人は、自分の選んだ相手や環境にのみ社交性を発揮する、つまりは相手をはっきり選ぶ傾向があります。
正面顔=社会的な顔、横顔=本来の顔
前述の正面顔と横顔で肉付きが違う顔タイプに関連して、「正面顔」と「横顔」について解説します。相貌心理学で正面顔は「社会的な顔」、横顔は「本来の顔」を象徴します。
正面顔からはその人の社会的な姿が見て取れます。相手の視線を意識して、口角を上げたり目を開いたり……と取り繕うことが可能だからです。一方、横顔を見て分かる額や鼻の傾斜の状態は、自らの意志ではコントロールできません。ゆえに横顔からは、その人の本来の姿が見て取れます。
肉付きの張りで「モチベーションの高さ」をチェック
肉付きを診断する際は、肉付きの張りも併せて確認します。肉付きは豊富であっても、張りがある人もいれば、張りがない人もいます。
肉付きの張りは、モチベーションの高さや、問題に対する抵抗力を象徴します。頬の辺りがプリっとしている=肉付きの張りがある人、頬の辺りがちょっとブヨブヨしている=張りがない人です。
肉付きに張りがある人はモチベーションの高い状態で、目の前に困難があっても何とかそれを乗り越えようとします。一方、肉付きに張りのない人は、困難を乗り越えるのがやや難しく、楽な方向に流されがちな状態。休息を取り、現状を見直し新たな方向性を見い出す必要があります。
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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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