顔を見れば「貯金が得意か苦手か」「より貯められる資産形成方法」がわかる【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】
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佐藤ブゾン貴子
2022.06.29 更新日:2023.02.09
「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。先週に引き続き「お金」に関するお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します! 今回の相談者はLEE100人隊のhumさん(隊員番号061)です。
マイホーム建築中、じき育休明け。出費が増えそう
humさん(以下hum):マイホームを建築中です。夫ともよく相談し、ローンの返済(ペアローンで、私も借り入れがあります)は無理のない範囲で組んだつもりですが、「これで大丈夫かな?」と漠然とした不安がぬぐえません。物欲に負けがちで、欲しいものがあるとそこをめがけて一直線(笑)、なのでNISAやiDeCo、子どもの口座への自動送金など、なるべく先取貯金の形を取っています。長期投資を含め、これでいいのか自信がありません。家計簿アプリもつけていますが、月の収支を見返しても「ふーん、そうだったんだ〜」で終わりで、あまり日々の家計に活かされていないような……。
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):humさんは顎がしっかりしていて現実との接地点があるので、貯金に関しては特に心配する必要はありませんよ。ただ頬骨が張っていて、社会的成功欲求がとても強い。つまりもっともっと……と、お金がどれだけあっても、なかなか満足が得られない傾向があります。横顔を見ると新幹線のような形状をしていて、勢いがあり、競争好きな一面があることが分かります。定期預金など、長期投資はあまり向いてないですね。それよりも変化が多く、勝負感覚の投資スタイルの方が向いていますよ。
hum:昨年第2子が産まれ、出費も増えそうです。夫婦ともに医療系専門職で私は現在育休中、4月から復職予定です。私の勤務を増やせば収入も増えるのですが、その分家事や育児に割ける時間が少なくなるため、バランスに悩みます。働き方も「病院に所属して働く」「フリーランスで働く」「開業する」など意外と選択肢があって、自分に合った働き方を知りたいです。
顔に左右非対称。現状に満足していない模様
ブゾン:顎がしっかりしていて独立心とそれを実現する力もあるので、育休後の働き方はフリーランス、または開業されるのが良いのでは。与えられた枠の中よりも自分が快いと思える環境で働くほうが向いています。humさん、今、顔の左右に非対称が出ていますね。利き手の右側が下がっていて、現状に満足していないようです。特に目の高さの左右差が大きく出ていて、意識が散漫している状態。今は重要な決断をしない方が良いでしょう。横顔も左右で全然違いますね。相貌心理学では右側が現在を、左側が過去を象徴します。過去の横顔の眼光には力がありエネルギッシュですけど、現在の横顔の眼光は勢いが感じられず、停滞していてちょっとどんよりしています。
hum:顔の左右非対称、自覚あります。前はそんなことなかったんですけどね……思い当たる節としては、現在育休中、そして夫は単身赴任中で一時的に実家で暮らしていること、ですかね。目の前にやるべきこともないし、出産前に働いていた職場に戻るわけではないので準備することもないし。働き始めて10年目、一段落したタイミングでの育休なので、今後自分はどうなっていくのか、何を目標にすればいいのか見えなくて、時間だけが過ぎていく……そういうの、関係ありますか?
ブゾン:ありますね。横顔が新幹線のような形状のhumさんは、常に変化と動きの中にいないとダメなんです。変化や動きがないと創造力も働かず、思考活動も止まってしまいます。今、残念ながらhumさんが一番苦手な、本来の自分とは違ったライフスタイルを送っていますね。
hum:あー納得です。今、身体的には楽は楽なんですけど「これでいいのか?」という思いがこの半年間ずっとあって。
ブゾン:常に短いスパンで目標設定し、それをクリアして、また次の目標を設定して……というのがhumさんの理想のスタイル。毎日同じルーティンをこなしたり、一カ所に留まるのは向いていません。新幹線のような形状の横顔の方は競争好きな一面もあり、常に一番でいたい。なので日頃の生活や、人生設計の中に競争的要素を取り入れると良いですよ。そうすることにより、才能やパーソナリティがより開花します。とにかく立ち止まってはダメ!
hum:実は専業主婦という選択肢もなくはないんですけど……。
ブゾン:やめたほうがいいですよ(キッパリ)。フラストレーションの塊にしかなりませんし、自分の存在価値を見いだせなくなってしまいます。顔の左右非対称も、4月に仕事復帰したら解消されるのでは。
育休中に顔に覇気が無くなってきた
hum:「休み中でメイクしてないからかな?」と思ってたんですが、まぶたが下がってきたというか、顔に覇気が無くなってきたような……目が開きにくいことに何か原因はありますか?
ブゾン:顔の肉付きや張りは、モチベーションの高さや問題に対する抵抗力を表します。肉付きに張りが無いのは、モチベーションや問題に対する抵抗力が下がっているということ、覇気が無いのも同様です。まぶたも顔の肉付きと捉えると、目が開きにくくなっているのは抵抗力の低下と言えるかもしれません。肉付きは表情筋の上に乗っているので、顔の中で最も変化しやすいのです。humさんは正面から見ても横から見てもしっかり肉付きがあり、社会生活においてもプライベートでも寛容性が高いことが分かります。今のお仕事はとても向いていますよ。シッターさんなど活用して、どんどん外に出て! 社会的成功欲求も強いですし。
hum:なんとなく自分でもほんのりと「働いたほうがいいんだろうな」とは思ってましたけど、顔的にもそうなんですね。そして立ち止まっちゃダメなんですね(笑)。背中を押してもらえた思いです。とはいえ、社会的成功欲求が空回りしてバタンと倒れてしまうじゃないかと……「やっぱり疲れた、やめる」となるのが怖くもあります。
ブゾン:「やめる」となるのは、それを好きじゃなくなったときですね。humさんは感情ゾーン拡張タイプで、「好き」がモチベーションの着火剤になります。他人に「これ、良いわよ」と勧められても長続きしないので、選ばない方が良いですよ。レトラクテで選択欲求も強いので、自分で「これが好き、楽しい! これで一番になりたい!」と思えることをきちんと選ばないと満足できません。開業に関しても「面白そう!」と思えるなら実現してもいいけど「夫の勧めもあるし」とかならやめておきましょう、「何か違う……」となる可能性が大いにあるので。
開業するなら専門分野に特化すべし
ブゾン:humさんは頬の肉付きが豊かでかつ、目・鼻・口などコミュニケーションの窓口となるパーツが開いているので一見、相手の話を聞きそうな印象。が、良く見ると目尻が上がっていて、実際は「自分」を強く持っていてとても頑固、他人の話をあまり聞きません。頑固さは意志の強さとも言えますが、視野の狭さと背中合わせなので、気をつけた方が良いでしょう。また、鼻の穴が正面から見えづらく、あまり自分の胸の内を語らない秘密主義タイプであることが表れています。自分の意見はしっかり表明するけど、感情的な思いや本心は語らない。今の状況下で、ちょっと上手く感情表現できていないようですね。仕事以外の趣味でもストレス発散できるタイプなので、趣味に打ち込んでそれをアウトプットして自己表現することによって、感情を吐き出すと良いでしょう。
hum:ちょっと意識してみます。開業するとしたらオールマイティにやるべき? それとも自分の専門分野に特化して独自性を出すべき?
ブゾン:オールマイティにやっても好きじゃないことだと「私、何やってるんだろう……」となってしまうので、専門性を突き詰めた方が良いですね。肉付きが豊富なので「この先生なら話を聞いてくれそう、全部受け止めてくれそう」という印象を相手に与えますが、それを逆手に取ってズケズケ言ってくる患者さんもいるかもしれません。それを阻止するには、フレームの細いメガネをかけて、選択欲求の強さをアピールすると、相手も一歩引いてコミュニケーションするようになりますよ。
humさんアフタートーク
育休中のもやもやした気持ちが吹き飛ぶような楽しいセッションでした。
私が働けば家計は潤うけど、それで家族や自分は幸せになれるのかな?というのが悩みでしたが…。家にいるのは向いていないそう。春からのワーママ生活、前向きに頑張ります。
ブゾンさんからは「『自分の好きなこと』をやりなさい!」というメッセージを頂き、趣味のお料理や写真、読書についても定期的なアウトプットをしていきたいと思いました。いずれは本業と趣味をつなげた副業にも挑戦したいです。
“顔”で解決したい
お悩みテーマ、募集中!
佐藤ブゾン貴子さんに、相貌心理学的観点から分析してほしいお悩みを募集中。以下のボタンから専用メールアドレス(bouzon@lee.hpplus.jp)宛にぜひリクエストを送ってくださいね。
撮影/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
2021年12月1日から2022年5月31日まで、LEEwebで反響の大きかった記事を再配信します。(初公開日 2022年3月16日)
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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