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私たちの「もう一度、就活」!

【2022最新就活情報5つ】ダブルワーク、不要、再就職…ママの働き方をプロがレクチャー!

  • LEE編集部

2022.02.27

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コロナ禍を経て、ママの再就職や転職はどのように変化しているの?
そこで、就活のプロお二人に最新情報を取材!
仕事の探し方や心構えなど、これから就活する人へのアドバイスをうかがいました。

この記事は2022年1月7日発売LEE2月号の再掲載です。


ママの就活ジャーナル2022
どんな働き方が増えてるの?最新情報5つを就活のプロがレクチャー!

株式会社ビースタイル メディア 代表取締役社長
小牟田斉美さん

株式会社ビースタイル メディア 代表取締役社長 小牟田斉美さん

主婦向けの求人情報サイト『しゅふJOB』を運営。定期的に主婦層に仕事や働き方にまつわるアンケート調査を実施しており、最新情報やデータにも詳しい。

キャリアコンサルタント
岩橋ひかりさん

キャリアコンサルタント 岩橋ひかりさん

株式会社MYコンパス代表。女性に特化した個人向けのキャリアコンサルティングを行い、これまでに延べ1万人以上の女性を支援。著書に『最強のライフキャリア論。』(時事通信社)。

ママの就活最新情報01
コロナ禍で会社は選びやすく。一方、ママの就活には厳しさも

コロナ禍で会社は選びやすく。一方、ママの就活には厳しさも

家族の在宅で家事負担が増加。主婦が働きにくい状況に

「コロナ禍という緊急事態で、会社の本質は見えやすくなった」と岩橋さん。
「保守的なのか、すぐに在宅勤務に切り替えたりと状況に応じて体制を変えられるのか。各企業の方向性が明確になり、自分に合う会社を選びやすくなったのでは」(岩橋さん)

一方で「夫の在宅ワークで家事負担が増え、子どもの学校の予定が見えにくく、働く時間がより取れなくなった主婦も。条件が多いと仕事選びにも影響が出ます」(小牟田さん)

仕事探しについて当てはまるものは?

シフトの自由度が高い仕事を探すようになった・・・33.8%
パート・アルバイトの仕事を探すようになった・・・32.8%
公共機関を利用しないで通える勤務地の求人・・・30.9%
安定して働けるか気にするようになった・・・28.3%
仕事が決まりにくくなった・・・21.3%
人と接点が少ない仕事を探すようになった・・・21.0%
感染対策を確認するようになった・・・20.8%
以前より給与額を意識するようになった・・・20.6%
リモートワークができる仕事を探すようになった・・・19.1%

※しゅふJOB調べ。2021年11月10日〜24日まで734名が回答

シフトの自由や非正規雇用など、融通がきく働き方を求める人が増加。また、感染リスクを抑えるために自宅の近所で探す人が増え、できる仕事が限られてしまうケースも。

仕事探しをするうえで困っていることはありますか?

1位 希望の条件(勤務地・時間・日数・給与)で働ける求人に出会えない
2位 希望の職種で働ける求人に出会えない
3位 応募しても書類選考で不採用にされることが多い
4位 自信がなく応募を躊躇してしまう

※しゅふJOB調べ。2021年9月18日〜27日まで918名が回答

夫の収入減など経済的な理由で働きたい主婦は、給与が高い、すぐに働き始められるなども条件に。ブランクがある、未経験の分野だとなかなか仕事が決まらないことも悩み。

ママの就活最新情報02
ダブルワークはどんどん増加傾向に!

ダブルワークはどんどん増加傾向に!

副業で好きな仕事にトライするケースも

「コロナ禍を経て会社は業績悪化、収入も減少傾向なので、その分、副業を許可する企業は増えています」と小牟田さん。

「リモートワークが増えて通勤時間がなく余裕があるからか、副業を始める人は多いです。例えば、事務職の人がWebデザインを学んで副業でバナー制作をしたりと、本業とは別の分野でやりたい仕事にトライするケースも。
収入は少なくても自分らしさを発揮できて、自己肯定感アップを実感することも多いようです」(岩橋さん)

副業に興味はありますか?

現在副業をしている・・・19.3%
とても興味がある、やってみたい・・・23.4%
少し興味がある、できればやってみたい・・・26.4%
あまり興味はない・・・20.6%
まったく興味がない・・・10.2%

※しゅふJOB調べ。2021年11月10日〜24日まで734名が回答

約2割はすでに副業を実践中。正社員でもハードルは低く、パートや派遣であれば掛け持ちも可能で、気軽にダブルワーク、パラレルワークを始める人も増えているよう。



ママの就活最新情報03
希望者の多いリモートでの就職はまだ限定的。でも新たな職種も

希望者の多いリモートでの就職はまだ限定的。でも新たな職種も

会社への電話の受信が在宅ワークでできる!

接客、営業などは対面が多く、リモートワークできる求人は限定的。ただ「クリエイティブ系限定だったリモートワークが、請求書なども電子化されて事務職も可能に。Web電話ならどこでも受信ができるので"電話番"を在宅化する企業も」(小牟田さん)。
また「就活中の面接からリモートも。効率的ですが、顔を合わせない面接はシビアになり、かえって選考が厳しいこともあります」(岩橋さん)

ママの就活最新情報04
パートでも、夫の扶養の範囲を超えて働く選択が増えている

パートでも、夫の扶養の範囲を超えて働く選択が増えている

時給のアップもあり気にせず働くことを選ぶ人も

パートだと夫の扶養の範囲内に収めて働く主婦が多いものの、変化の兆しが。

「自分で税金を支払うことになる年収"103万円の壁"は少し超えても税金額がさほど高くないので、抑える人は減少。
自分で社会保険を支払う"130万円の壁"で迷う人は多いのですが、最低賃金が改定され時給が上がっているし、仕事の内容を優先する人も増加。夫の勤め先の制度の手厚さでも何が得かは変わるので、一度確認してみても」(小牟田さん)

ママの就活最新情報05
時間や場所が限定されても働ける!再就職のきっかけ作りも多種多様に

時間や場所が限定されても働ける!再就職のきっかけ作りも多種多様に

仕事のシェアやフリーランスも視野に入れて探しても

正社員やパートなど既存の働き方以外に、主婦でも選択しやすい新たな働き方が増加。

「ある会社が他の会社からの業務を引き受けて、メール送付、リサーチ、資料まとめなど、業務を分類してシェアする働き方も。また、SNSを通して仕事がくることもあり、例えば、ライティングや動画編集の仕事などをフリーランスで始める人もいます」(岩橋さん)

ココが知りたい!【 新しい働き方 】
家族を優先に、チームで仕事をシェアする働き方

仕事をチームで割り振り、シェアする働き方が少しずつ増加。ブランクがあり、働く時間が制限される主婦にとっては、できる時間・量を在宅ワークで始められ、ディレクターのサポートで働きやすいのが◯。未経験分野にチャレンジすることも可能に。

エニママ

エニママ

企業の依頼をママが受け取りやすいかたちに調整して、希望者にシェア。200社以上の会社からさまざまな業務の依頼があり、事務、アシスタント、記事制作、営業など仕事内容はさまざま。
https://anymama.jp/

働く準備も様々?【 新しいきっかけ 】
復帰の準備や学び直しも多様化

育休インターンで復帰の準備を

育休中も社会とつながっていたい、働く感覚を忘れたくないママにおすすめの育休インターン。無償の場合が多いものの、育休期間中に身内へ子どもを預けられる時間帯だけなど、できる範囲でOKな企業が多くリスクも少ない。

リカレント教育でビジネススキルを学ぶ

大学などが行う、社会人が就労と学びを繰り返すシステム"リカレント教育"。
大学の学部のように専門分野を学ぶコースもあれば、ブランクがある主婦がビジネススキルを基礎から学び直す、女性のためのリカレント教育も。


イラストレーション/オカダミカ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
この記事は2022年1月7日発売LEE2月号『私たちの「もう一度、就活」!』の再掲載です。

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