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LIFE

私たちの「もう一度、就活」!

【産後の転職】育児とちょうどいいバランスを模索して理想の働き方に【30代・40代の再就職】

  • LEE編集部

2022.02.23

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コロナ禍による在宅ワークも浸透しはじめ、多様な働き方がある今。「育児と無理なく両立したい」「キャリアを見直したい」など、さまざまな理由で再び就活をした、30代・40代読者の体験談をご紹介!
リアルで切実な声から、"今の自分に合った働き方"を探ります。

この記事は2022年1月7日発売LEE2月号の再掲載です。


「もう一度、就活」インタビュー
産後に何度か転職。キャリアを"しゃがむ"ことで育児とちょうどいいバランスを

LEE100人隊 No.035 ロンゴアミーゴさん

LEE100人隊 No.035 ロンゴアミーゴさん

13歳の双子の男の子の母。保育士の資格を生かして正社員として長く働くも、家庭中心の生活にシフトするために、仕事のペースダウンを決断。同時に、年齢を重ねても続けられるようキャリアチェンジも。

【 ロンゴアミーゴさんの現在のお仕事 】
・クリニックの事務職
・週3~4日、1日約6時間勤務
・特に子どもが小3から仕事をペースダウン

ロンゴアミーゴさんのお仕事ヒストリー

20歳
幼児教育資格を取得後、民間の幼稚園に就職

24歳
一度退職。保育士資格を取得するために勉強、保育園のアルバイトに

25歳
障害児施設で保育士として就職

28歳
結婚

29歳
双子を妊娠。施設を退職。専業主婦に

32歳
子どもたちが幼稚園入園。小学校の支援学級の障害児介助、スクールサポーターとして勤務

36歳
掛け持ちで、子育て支援センターの保育士としても働き始める

38歳
子どもたちが小学3年生に。預け先がなく、40歳を前にキャリアチェンジを決断、保育以外の仕事を探して就活を始める。動物病院の受付事務職として就職

42歳
動物病院を退職。再度就活をして、クリニックの事務として就職

小3で子どもの預け先がなく正社員からパートにチェンジ

ロンゴアミーゴさんは、家庭と仕事のバランスをはかりながら、これまでに6回の就活、転職を経験。20代では保育士の資格を生かし、正社員として働いていました。

「最初はアルバイトでしたが、資格を取得してからは、障害児施設の保育士として、障害がある子どもたちの療育を担当していました。正社員なので基本はフルタイム勤務。仕事内容も体力勝負ではあったので、29歳で双子を妊娠して退職しました」

その後、3年間は仕事をせずに、主婦として育児に専念。子どもたちの幼稚園入園をきっかけに就活をスタートします。

「障害児介助ができることは私の強みだったので、自治体のホームページで求人をリサーチ。タイミングよく公立小学校の募集を見つけ、支援級の子どもたちの介助者として、非正規ではありますがほぼフルタイムで働きました。契約内容が変わり、スクールサポーターをしたり、掛け持ちで市の子育て支援センターの赤ちゃん広場の保育士をしていたことも。当時は幼稚園の預かり保育が利用できて、
17時まで子どもたちを幼稚園で預かってもらうことができたので、産後で最も働いていた時期。夫が幼稚園の送りを担当してくれたりと、家事・育児をシェアして忙しい日々でした」



子どもたちを家で出迎えたい!家庭を優先する働き方で、心も穏やかに

子どもたちを家で出迎えたい!家庭を優先する働き方で、心も穏やかに

子どもたちの小学校入学を経て、3年生になるタイミングで転機が。子どもたちを学童保育に預けられなくなり、短時間のパートの仕事に変えることを決断。

「子どもたちが学校から帰ってくる時間には家にいて、出迎えたいなという思いが強くありました。また、公立小学校の仕事は責任が重く、両立に大変さも感じ始めていたところで。子どもの行事や急な発熱、今後は親の入院などもあるかもしれない。万が一、私が抜けても複数の人で業務を分け合える仕事を希望するように。
また、小学校で勤務していた際に、おたよりの作成などの事務仕事を手伝う機会があったんです。これまであまりしたことがなかったのですが、デスクワークも楽しいな、やってみると自分に向いているかもしれないと気づき、思いきって保育以外の仕事にチャレンジしてみようと。家庭の事情と、キャリアを見直したいタイミングがちょうど重なって、再び就活をすることに。求人サイトでも探しましたが、最終的に、地元の新聞に入っていた求人広告で近所の動物病院の事務職の募集を見つけて、そちらで働くことができました。約4年間勤めて評価もしてもらいましたが、より多くシフトに入ってほしいということで、家庭をメインにできる労働時間で働きたい私の希望と食い違い、こちらも退職。昨年からは、クリニックの事務職に転職し、週3〜4日、1日5〜6時間勤務と、今の生活に合ったいいペースで働けています」

短い時間しか働けなくても仕事には誠意を持って謙虚に

短い時間しか働けなくても仕事には誠意を持って謙虚に

ペースダウンしながら、途中でキャリアチェンジも行い、自分に無理のない働き方を実現しているロンゴアミーゴさん。就活と転職を繰り返す中で、心がけていたことはありますか?

「私が仕事探しで最も重視したいことは、家庭を優先してバランスよく働けること。ここはブレなかったので、面接でもしっかり『1日4〜6時間しか働けません』『できれば午後早めの時間には帰宅したいです』と話しました。これはパートを選択したからこその特権だと思うし、入ってから気持ちよく働くためにも、最初に意思表示をしておくことは大切なのではないかなと。その分、働かせてもらえたら仕事はきちんとやります、というやる気も一緒に伝えました。
特に動物病院への転職の際は、事務職が未経験だったので、教えてもらうことが多くなるだろうと思い、謙虚な姿勢は大事にしましたね。動物病院では採用されてからいろいろと学ばせてもらいました。20代の看護師さんに薬の調剤の仕方や電子カルテの使い方を教わったり、動物のケアにまつわる資格を取得したり。ちょうど犬を飼い始めたタイミングで、学んだ知識を日々の生活でも生かせるのがありがたかったです。現在のクリニックでも、医療事務は未経験だったので、ベテランの医療事務員さんが丁寧にレクチャーしてくれて。教えてもらった分、私ができる仕事は率先して引き受ける。できるだけ一緒に仕事をする人がやりづらいということがないように、仕事には誠意を持って取り組みたいなと思います」

今は家庭と仕事のいいバランスが保てているそう。今後についても、子どもたちや家族の様子を見て、決めていきたいと言います。

「子どもたちが中学生になり、進路や受験など心配なことが山積みで。また、思春期で繊細な年頃なので、間違った道に進まないか、やってはいけないことをしないかなど、注意深く見守らなければいけないなと。小さい頃とはまた違う育児の大変さを感じています。仕事に余裕がある分、子どもたちにしっかり目を向けられるのはいいですね。もっと成長すれば働く時間を増やせるかもしれないし、何か問題があればさらに減らすかもしれない。転職を重ねる中で、自分のキャリアを見直すことに抵抗はなくなったので、今後も家族の様子を見ながらよりよいバランスを見極めていきたいと思います」

LEE100人隊 No.035 ロンゴアミーゴさん
「もう一度、就活」エピソード

これまでに取得した資格の証書

これまでに取得した資格の証書

「保育士、幼稚園教諭、学校の支援級や介護施設で働く際に必要な社会福祉主事任用資格の証書。正社員時代はこの資格を生かして働きました」

キャリアチェンジでさらに資格取得を

キャリアチェンジでさらに資格取得を

「右は、動物病院勤務のときに取得したペット介護士の認定資格。左は現在勤めているクリニックで必要な医療事務を学ぶためのテキストで、保険の金額の計算などが複雑なので鋭意勉強中です」

近所の求人情報は地元の新聞広告が充実

近所の求人情報は地元の新聞広告が充実

「求人サイトでも探しましたが、子どもの帰宅に間に合いたいと思うと、近所であることが第一条件に。新聞の求人情報が充実していました」

LEE100人隊 No.035 ロンゴアミーゴさん
「もう一度、就活」がわたしにくれたもの

  • 子どもたちや家族に合わせた柔軟な働き方で理想のワークライフバランスに
  • 長く働ける職種へのキャリアチェンジを実現

撮影/仲尾知泰 イラストレーション/オカダミカ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
この記事は2022年1月7日発売LEE2月号『私たちの「もう一度、就活」!』の再掲載です。

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LEE編集部 LEE Editors

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