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LIFE

子どもが料理好きだと、いいことあります

【料理家3代目きじまりゅうたさんに聞く】子どもの頃、料理で身に付いた能力とは?

2022.01.16

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楽しみながら、生活力、創造力までついちゃう!? 子どもが料理好きだと、いいことあります

料理家 きじまりゅうたさん

食べたいものを決め、材料を揃えて、効率よく手順を考える。いつも当たり前にこなしているけれど、これってけっこう高度な作業かも。

実は料理には、子どもに身につけてほしい能力を伸ばすポイントがたくさん! 今回は、料理家3代目きじまりゅうたさんに、幼い頃から料理に触れてきた子供からの視点でお話を伺いました。

教えてくれたのは?

料理家 きじまりゅうたさん

料理家 きじまりゅうたさん

祖母は料理研究家の草分けである村上昭子さん、母は料理家の杵島直美さんという家庭環境。大学卒業後、アパレル会社勤務を経て母・杵島さんのアシスタントを経験し、独立。雑誌、テレビなど多岐にわたり活躍。

Instagram:ryutakijima
Twitter:kijimaryuta

子どもからの視点で料理家3代目のきじまりゅうたさんに聞きました
小さい頃おばあさん、お母さんに何を教えてもらいましたか?

料理まわりの空気は、いつも楽しい。それを、かかわる大人みんなに教わりました

料理家3代目のきじまさん、やはり、幼い頃からみっちり料理を仕込まれたのでしょうか?

「ちっとも! 3歳くらいから、祖母と母の仕事場である台所にはいましたけどね。祖母に、にんじんのヘタとテーブルナイフ渡されて、『これでも切って遊んでなさい』って放っておかれてましたよ」(きじまりゅうたさん)

台所を遊び場にしていたきじまさん。包丁を扱うことも、火の扱いも、止められた記憶はないそう。

「親だとヤキモキするところを、おばあちゃんっていう絶妙の距離感がよかったのかな。うちの場合、台所は仕事場で、人目が多かったというのもあるかもしれない。でも、包丁で指を切ったとき、母は慌ててたけど、祖母は『おかしな包丁の使い方をしたからだ』と一刀両断。溺愛されてたはずなのに、すごい突き放し方(笑)」(きじまりゅうたさん)

祖母・村上昭子さんときじまりゅうたさん 料理を楽しむ貴重な一枚

「正直、溺愛されていましたねえ…。それなのに、料理に関することだと、最愛の孫にもいきなりドライになるところがおもしろかった」(きじまりゅうたさん)

料理で身についたのは、俯瞰でとらえる合理性

ずっと台所には出入りしていたきじまさん。料理が習慣となったのは、小学校2年生あたり。

「当時はだいたい毎日家で撮影をしていて、そのときの特集によっては撮影用に作るのが大量の漬物だけ、なんてこともあるわけですよ。そうすると、夕飯は漬物だけになってしまう! そこで、『いやなら、これでお肉でも買って料理しなさい』と2000円くらい渡されるんです。

うちは撮影後にスタッフも含めて食事をするのが慣例だったから、みんなの分もしょうが焼きを作ったりしていましたね。そこで、やたら高い肉を買って人数に見合わない量になったり、味がいまひとつだったり、時に失敗しながら経験を積めました。

祖母も母も忙しくて、調理だけでなく、メニュー決め、買い物、片付けまでの一連をまかされていたのもよかったのかな。みんなが働いている中で、片付けまでやらないと居心地悪かったですし(笑)」(きじまりゅうたさん)

みんなが忙しく働く台所。誰かがつきっきりで相手をしてくれるわけでもないその場所に、足が向いた理由は何だったのでしょう?

「母も祖母も含め、撮影に携わるスタッフみんな、料理のまわりにいる大人たちがすごく楽しそうだったんです。毎日イベントっぽくて。この仕事を選んだのも、その頃の刷り込みがあるから。料理をすること、料理のまわりに漂う空気は、いつも楽しいっていう」(きじまりゅうたさん)

さらに料理は、意外なところでも力を発揮します。

「料理って、買い物から片付けまでの段取り力が必要ですよね。やみくもに手をつけるんじゃなく、俯瞰でものを見て取捨選択して物事を進める訓練にもなるのかなと。自分で言うのもなんだけど、高校時代はすごく合理的な勉強法をしてました(笑)。こういうのって、言葉で教えられてもうまく入っていかない。自分で体験することで身についたのかなあと思います」(きじまりゅうたさん)



他にも「子どもが料理好きだと、いいことあります」を公開中!

【子どもが料理で身につけられる3つの能力】思いやり、コミュニケーション能力…料理家 上田淳子さん親子に聞く!


次回は、「どうやってこんなに料理上手になったんですか? SNSで話題の高校生『ピョンちゃんの息子さん』編」をご紹介。詳しい内容は2022年LEE2月号(1/7発売)に掲載中です。

撮影/宮濱祐美子 取材・文/福山雅美

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