会社を辞めてフリーで働くことに否定的な現実主義の夫。説得する方法を教えてください!【相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】
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佐藤ブゾン貴子
2022.01.19
飽きっぽくて「本当にやりたいこと」が見つからない
わかさん(以下わか):料理教室で正社員の営業職として働いていましたが、子どもが3人おり仕事と子育ての両立が大変で自分の時間が持てず、「このライフスタイルのままでいいのかな……?」と疑問を抱き退職。現在はデパ地下の惣菜売り場でアルバイトをしつつ、月イチで料理教室を開催したり、ベビーマッサージの資格を取得したり、心理学や写真を学んだり、と、やりたい仕事を模索中。再び正社員として働くつもりはあまりなく、フリーランスとして自分で何かやりたい気持ちが強いのですが、正直、焦点が定まっておらす「これだ!」というものが見つからない状態です……。
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):わかさんの顔を横から見ると、眉頭から垂直に降ろした基準線よりも目が出ています。目から入ってくる情報、ビジュアルが最も大切なものであることの表れです。好奇心旺盛な一方、目移りが気移りになり飽きっぽい傾向があります。ビジュアルをメインで扱う仕事を選べば、自分自身でも納得できて満足感も得られますよ。
わか:それ、夫によく言われます(笑)。私が気移りすると「一本に絞ってないじゃん、これというやりたいものがないのに、そこにお金かけるって……」とか。ビジュアル重視も仰るとおりで、家で夕食を作ったときに綺麗に盛り付けることができて、それを家族みんなで「いただきます」って言って食べるときに幸せを感じたり、逆に買ってきた茶色いお惣菜ばかりだと「あーごめんね……」と思ったり。
「博愛主義」ではなく「還元主義」な顔タイプ
ブゾン:料理教室をやるなら、美しく盛り付けることに重点を置いては。デパ地下のお惣菜よりも、もうちょっとキラキラものを扱う仕事をした方がいい。写真を学ぶのもその点良いし、ベビーマッサージもただ赤ちゃんにマッサージするだけでなく、赤ちゃんが着る服とかビジュアルをアピールしましょう。心理学は……自分の中で納得があればまあ良いけど、メインはビジュアルを活かすものにしたほうがいい。わかさんは常に目から刺激を入れ続ければ飽きないけど、そうじゃないと飽きてしまいます。輪郭が縦長気味のレトラクテでエネルギー量少なめ、自分時間優先タイプなので、相手に分け与えるだけじゃ満足できません。博愛主義じゃなくて、還元主義。自分のしたことに対して、還元されて戻ってこないとダメなタイプの顔なんです。もし料理教室をやるとしたら、生徒さんから「すごい綺麗!」といった反応で還元されればOK。闇雲に仕事をしても、反応が返ってこなければ絶対ダメ。
わか:あーそれすごいわかる。先日魯肉飯を作り、我ながらおいしく出来たんですけど、私以外の家族の反応がイマイチで……みんな八角の匂いが苦手だったみたいで、テンションだだ下がりでした(笑)。
LEE100人隊加入が突破口になる?
ブゾン:まさにそれ! わかさんの場合、相手からの「おいしい!」「綺麗!」といった反応が、モチベーションの源になります。それを考慮したうえで、今後の職業を選択した方がいい。かつ、ビジュアルに特化したするような内容で。そうすれば飽きずに長続きします。今回、LEE100人隊に加入されて、ビジュアルメインでどんどん発信していくことが突破口になるのでは?
わか:雑誌で洋服を見るのが一番楽しくて、だから今回LEE100人隊に応募しました。でも自分のビジュアルを出すのが、すごく恥ずかしいんですよね。SNSにも顔出しするのも恥ずかしくて……。
ブゾン:でも顔出しでやった方がいい。わかさんの場合、人から「かわいいね!」「綺麗だね!」と言われるのが自信に繋がりますよ。横顔が新幹線みたいなシルエットで競争好きで負けず嫌い。だけど頬の肉付きが平らになっていて、今は自制する力が強く働いています。わかさんはビジュアル重視の価値観なので、どうしたら自分をよく見せられるかよく分かっているし、本来は自分もビジュアルとして外に出ていきたい人です。エラが張っているから活動欲求が強いんです。その欲求に蓋をする必要はありません。きっと読者は「あー残念……」っていうのは見たくないもの(笑)。「いいなー私もこうなりたい!」という存在を見たい。それがLEE100人隊の使命なんじゃないかな?
苦手なお金勘定は、得意な夫に助言を求める
わか:ありがとうございます! ビジュアル重視、腑に落ちました。もし料理教室を本格的にやるとなったら、私の値段設定でみんながちゃんと満足してくれるのかな? そこがまた、自分に自信がないからか微妙で……。
ブゾン:それはどんな人でも抱える課題だから大丈夫。わかさんは感情ゾーン拡張タイプで人からよく見られたいから、「ちょっと高いんじゃないの?」などと言われてしまうことをすごく気にしやすい。輪郭どっしりのディラテで現実主義者、お金勘定が得意な夫にアドバイスしてもらうと良いでしょう。
わか:家計のことは私はそんなに心配してないんですけど、夫は私がアルバイトになってから「会社員時代より収入も減ってるのに、独立して料理教室するとして、そのお金はどこから出てくるわけ? それだったら教育費に回した方がいいよ」とストップをかけられています。そういえば私がベビーマッサージの資格を取ったときも「その資格取って、これからどうするの?」と言われました……。
ブゾン:彼は現実主義でメリット重視だけど、わかさんは「お金とかじゃないの、人を幸せにするのが私の使命だから!」と思うタイプだから、夫婦で意見が合致しないんでしょうね。彼を納得させるには収支の見込みやメリットデメリットなどをしっかり説明すべし、それが本当でも噓であっても(笑)。そして彼は物事を否定的に捉えがちなタイプでもあるので、ビジネスの助言を求めたりリスク管理をさせるのは良いけど、それがお子さんに向くと、可能性や才能の芽を摘んでしまうし、お子さんも物事に否定的になってしまうので注意が必要です。
夫の赴任先にできること・やりたいことを持って行く
わか:夫は教師で、サッカー部の顧問もしているのでほとんど家におらず、ほぼワンオペ状態。前はもうちょっと楽しそうに仕事してたのに、学校で機能不全家庭で育った生徒さんと接する機会が増えているようで、最近はちょっと荒んでいるのが気になって。私自身が子どもの頃にインドネシアに5年程住んでいて現地の日本人学校に通っていたこともあり、「日本人学校に応募すれば?」と最近勧めていて、本人もちょっとやる気になっています。
ブゾン:彼は体力があるし、そこまで落ち込んでいるなら、その状態に至るまで相当なストレスが溜まっているのでは。環境を変えるのは大正解です。ただ、お子さんがね……下の二人は輪郭どっしりのディラテだから大丈夫そうだけど、一番上のお姉ちゃんか輪郭細めのレトラクテで、新しい環境に馴染むのが苦手なタイプだからちょっと心配。そして、わかさん自身も夫の赴任先でできること・やりたいことを必ず持って行ったほうがいい。でないと、「なんでこんな所に来ちゃったんだろう?」とフラストレーションが溜まってしまいます。
わか:確かに夫の実家のある新潟に嫁ぎ、たまに「なんで嫁に来たんだろう……?」と思うことはあります。結婚前にすごく頑張っていた仕事を辞めて新潟に来たんですけど、周りに友達はいないし夫も忙しくてほぼ家にいないし。
ブゾン:わかさんも一番上のお姉ちゃん同様、輪郭細めのレトラクテで新しい環境に馴染むのが得意ではないですからね。今度は日本にいるうちに自分のできること・やりたいことを掘り下げ、自承認欲求が満たされるものを用意しておきましょう。自分が満たされないと、お子さんを守れないですからね。
わかさんアフタートーク
今年仕事を退職し、これから色々やりたい!!とおもったときに、自分の中で軸をきめきれていなかったのが悩みでした。
ですが、ブゾンさん顔診断で、「ヴィジュアルを重視してみて!」とアドバイス頂きました。お話のなかで「わかる!!」ということがたくさんでした。
自分の指針が分かり、これから、色々なことにチャレンジできそうです。ブゾンさん、素敵な時間をありがとうございました。
ブゾンさん、2カ月連続で新刊本が発売です!
本書では、約20の人気職種・業種を中心に相貌心理学の観点から分析。採用活動でのミスマッチを防ぐだけでなく、オンライン時代に顔しかわからない場面でも、相手の情報を読み解くことができます。さらに、自己プロデュースで適性に近づく方法も伝授。自分と相手の適性を知り、より適正な環境に導く「顔の心理学」を紹介します。
新刊発売記念オンライントークイベント開催!
『ビジネスは顔が9割――武器としての相貌心理学』の発売を記念して、「ビジネスと相貌心理学」をテーマにブゾンさんが2022年1月26日(水)19時〜20時半にオンライントークイベントを行います。急速にオンライン化が進む時代、画面から相手の性格傾向を知る分析の基本ステップをはじめ、上司・部下とのコミュニケーションに悩む方、採用活動でのミスマッチに悩む方などに、本セミナーを通してコミュニケーションの武器として使える相貌心理学をご紹介します。
2022年1月26日・佐藤ブゾン貴子さん『ビジネスは顔が9割 武器としての相貌心理学』発売記念オンライントークライブ 詳細はこちら!“顔”で解決したい
お悩みテーマ、募集中!
佐藤ブゾン貴子さんに、相貌心理学的観点から分析してほしいお悩みを募集中。以下のボタンから専用メールアドレス(bouzon@lee.hpplus.jp)宛にぜひリクエストを送ってくださいね。
撮影/山崎ユミ 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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