BEAUTY

【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】「メイク」と「ヘアスタイル」を変えれば「家庭の悩み」も解消する!【100人隊がプロのアドバイスで変身】

  • 佐藤ブゾン貴子

2021.12.08

この記事をクリップする

「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で15人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが、悩めるLEE100人隊の「顔」を分析、解決に向けた助言と前進する勇気をくれる連載です。

今月はスペシャルゲストが登場! LEEでも活躍中のヘア&メイクアップアーティストの杉山えみさんをお迎えしてお届けします。メイクに関するお悩みを抱えるLEE100人隊に、まずブゾンさんが相貌心理学観点からアドバイス。それを反映しつつ、100人隊の個性を活かしたヘアメイクを、杉山さんが提案してくれました。

杉山えみさん

hair&makeup/杉山えみさん :京都府出身。美容学校卒業後、ヘアサロンに7年間務めた後、上京。ヘアメイクアップスクールを卒業後、ヘアメイクアシスタントを経て独立。その人の良さを引き出したナチュラルなメイクを得意とする。女性誌、美容誌の他、映像や舞台など活動の場は多岐にわたる。

コンサバメイクになりがち。柔らかい印象にしたい

まあやさん(以下まあや):普段はあまりメイクをしないので、いざと言う時にメイクをすると「しっかりメイク」「コンサバメイク」になりがちです。初対面の方に近寄りがたい印象を持たれてしまうことも少なくなく、後から「話してみると印象と違うね」「思ったよりも天然だね」などと言われることも。来春は息子の幼稚園入園などもあり、新しい出会いが増えるので、初めて出会う方にも柔らかい、フレンドリーな印象を持ってもらえる様なメイクを教えていただきたいです。

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):まあやさんは眉毛と目の間が狭く、集中力の高さが表れています。裏を返すと「なんとなくだけど、これが良いに決まってる!」と、一つの考えに固執しがちな傾向があるということ。横から見ると額の傾斜が立ち上がり気味で、鼻筋のラインがストンと落ち気味。これは行動を起こすまでに考える時間が長く、考えすぎるがゆえに行動に勢いがなくなりがちなことの表れです。輪郭どっしりのディラテタイプで現実との接点はしっかりしていますが、むしろしっかりし過ぎ。堅実な人生を歩めるけど、叶わない夢は見ない。新しいことを始めるとき、失敗を恐れてリスク管理し過ぎませんか?

まあやさん

まあやさんは眉毛と目の間が狭く、集中力が高い一方、一つの考えに固執しがち。輪郭どっしりのディラテで、現実との接点を失うことなく、堅実な人生をしっかり歩みます。感情ゾーン拡張タイプなので、気分次第で言うことが変わりがちな傾向も。

まあや:ご指摘の通りで、例えば旅行の計画は必ず細かく立てる、それこそ「旅のしおり」を作るようなタイプです(笑)。時間配分はきっちり守りたい、でも息子もいるし思い通りにいかないことも多く、少しストレスなので、正直やめたいとは思っています……。

たまには「予定なし」の日を作ってみる

ブゾン:現実主義で物事をメリットデメリットで捉え、集中力も高いので、限られた時間はしっかり使いたい、「せっかく旅行に来てるんだから色々見ないと損!」という考え方なんでしょうね。旅行のスケジュールも隙間なく詰め込むのではなく、合間にあえて空白の時間を作ったり、半分だけ計画して半分はフリータイムにしたり、夫にスケジュール管理を任せるなどしてみては。それがご自分の安心と生きやすさに繋がります。今のままだと疲れちゃいますよ。

まあや:聞いているうちに胸が苦しくなってきました(笑)。確かに日々の生活を振り返ってみると、以前は夫と家事をシェアしていたものの「自分でやった方が早いな」と思うようになり、だんだん抱え込むようになり、結果的に負担が増えています。それに私は休日でも「今日はあれやってこれやって」とスケジュールをきっちり立てて行動したいんですが、それに対して夫は「え? 予定なしじゃダメなの?」と……。

まあやさんの顔を横から見ると額の傾斜が立ち上がり気味で、鼻筋のラインがストンと落ち気味。これは行動を起こすまでに考える時間が長く、考えすぎるがゆえに行動に勢いがなくなりがちなことの表れです。普段のメイクはストレートな眉、きっちり引いたアイラインのコンサバ寄り。ヘアスタイルもおでこ&耳出しで、きっちりした性格が表れています。

ブゾン:今までのスタイルをいきなり変えるのは難しいでしょうから、少しずつ「予定なし」の時間を作ってみては。夫と一度話し合ってみて、月に一度は彼主体のスケジュールを試してみるとか。お子さんにも頼んで、パパと二人で計画を立ててもらうのも良いかも。実際にそれを経験してみて「あ、悪くないな」と思わないと、きっと変われないと思います。まあやさんは素晴らしい集中力の持ち主だけど、あえてそれを拡散するようにして、寛容性・柔軟性を養ってみて。一度しかない人生、もう少し大胆に。何らかのアイデアを思いついても現実との接点は失わないから安心して、あまり考えすぎず、新しい世界を覗いてみて! 少しずつ、「曖昧さ」を「心地よさ」に持って行きましょう。

きっちりした性格ゆえ、目も眉毛も縁取りたくなる?

ブゾン:というわけで、まあやさんのメイクのテーマも「曖昧さ」です。相手に柔らかい印象を与えたいとのことですが、目尻が上がり気味で意志の強さが表れである反面、相手の意見を聞かない印象を与えてしまっています。アイラインで目尻を下げるようにすると良いでしょう。顔の中のラインは太ければ太いほど大らかさを、細ければ細いほど神経質さを、直線は堅さやきっちり感を、曲線は柔らかさを表します。顔の中にできるだけ太い線、曲線の要素を取り入れましょう。

佐藤ブゾン貴子さん

まあや:確かに普段マスカラやアイラインを使用すると、目元が鋭く、キツい印象になりがちなのが悩みです。メイクで一番困っているのは眉毛。元々細く、左右差があります。一体どうすればいいでしょうか?

ブゾン:きっちりした性格なので、目も眉毛も縁取りたくなるんでしょうね。今のメイクも「白か黒か!」という印象ですが、全部曖昧にぼやかして。アイラインはぼかして入れて、シャドウやリップも明るい色にしましょう。眉毛もピシッと直線気味に描いているけど、もっと柔らかい、弧を描くようなラインに変えてみて。



耳は隠す! おでこも隠す!

ブゾン:おでこを出していますが、前髪を降ろして隠した方が良いですね。おでこを出すと知的さをアピールできる反面、クールな印象を相手に与えがち。おでこを出してないアイドルが多いのは、ファンの共感を得るため。中にはニュース番組に出演するときはおでこを出して知的さをアピールし、バラエティ番組では前髪を降ろすなど、使い分けするアイドルもいます。

まあやさん

まあや:10代の頃からおでこ出しっぱなしです。おでこが狭く、前髪を上手く作れないのがコンプレックスで。前髪がふさふさ降りてくるのも苦手。神経質じゃないけど、ピシッとしてたくて……。

ブゾン:まあやさんの顔にはその「ピシッと!」が全部表れているんです。耳も隠した方が良いですね。耳は独立心を表します。今の髪型だと耳が強調されて、野心も強調されています。なので耳は隠す! おでこも隠す!

ブゾンさんのアドバイスを元に、杉山さんがヘアメイク。華麗な変身を遂げたまあやさんがこちら!!

「思ったよりも前髪は気にならないですね! 自分にはピンク系の淡い色味は似合わないと思い込んでいたのですが、そんなことないことが発見でした。杉山さんにリップの種類と色番号も教えていただいたので、早速買いに行きます!」とまあやさん。

杉山さんが「ふんわり好印象ヘアメイク」を解説!

直線気味の眉毛を、まあやさんの自眉なりにカーブさせました。普段は眉毛を直線気味に描こうと、どちらかと言うと眉の下部に描き足しているそうですが、ブゾンさんのアドバイスを元に、目と眉の間を開けてあげるように眉毛を描きました。

眉マスカラの色選びに悩んでいるとのことですが、眉の色と髪の毛の色は完全に一緒じゃなくてもOK。2トーン程度であれば、前後しても気にならないと思います。最近はマスクの時代ですし、眉マスカラの色展開も豊富になってきたので、ぜひ活用してみてください。

まあやさん

アイラインは普段はリキッドライナーで引いているそうですが、ぼかしやすいジェルライナーに変え、目のキワに入れた締め色のアイシャドウと重ね、ぼかしながらラインを引きました。リップは普段は濃い色が多いそうですが、肌がとても白いので明るい色も似合うと思いますよ。今日は淡いピンク系の色味を選びました。

まあやさんは前髪が長く、収録時間内では切ることが難しかったので、なるべく額の面積を狭くするよう、ちょっと前髪を降ろし気味に乾かしてスタイリングしました。サイドやバックはカールを強めにして、耳を隠すスタイルに。今後パーマをかける際は、今かけているパーマよりも少し細かいウェーブスタイルにされても良いかもしれません。ウェーブのあるヘアスタイルにすることで髪を耳にしっかりかけてしまうクセも自然と落ち着くかもしれません。

まあやさん

まあやさんアフタートーク

ブゾンさんに顔診断をして頂き、『保守的・現実主義』など、今まで何となく感じていた自分のキャラクターを客観的に知ることが出来ました。育児で悩むこともありますが、「子供と一緒に自分も成長していこう!」と前向きになれています。

撮影の当日、家に帰ると息子が『お母さん、今日はお化粧してるの!?』と嬉しそうに聞いてくれました。早速、メイクさんに教えて頂いたアイテムを購入して愛用していますが、ピンク系の優しい印象のメイクをしていると、自然と気持ちも穏やかに過ごせる気がしています。

佐藤ブゾン貴子さん まあやさん 杉山えみさん

佐藤ブゾン貴子さんの新刊本が発売になりました!

「自分を知る」ことができれば、悩みや不安は解決できる! 輪郭やゾーン(顔のどの部分が広いか)を見ることによって、自分に適したコミュニケーションや本来の自分の性格、行動傾向は理解できます。目や口などのパーツを見えば、現在の自分の心の状況も把握できます。自分を最大限に活かし、適性を適正にするためのフランス発の心理学。

“顔”で解決したい
お悩みテーマ、募集中!

佐藤ブゾン貴子さんに、相貌心理学的観点から分析してほしいお悩みを募集中。以下のボタンから専用メールアドレス(bouzon@lee.hpplus.jp)宛にぜひリクエストを送ってくださいね。

佐藤ブゾン貴子さんに取り上げてほしい
お悩みテーマはこちら


写真/山崎ユミ 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

この記事へのコメント( 0 )

※ コメントにはメンバー登録が必要です。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる