丸顔がコンプレックス。むくみ体質で顔から太りやすい
やなっぷるさん(以下やなっぷる):冷え性でむくみ体質だからなのか、丸顔で顔から太りやすいのが悩みです。夫婦共働きでがっつりフルタイムで働いていて食事も不規則になりがちなこともあり、痩せたくてもなかなか痩せられません。結婚式のときには一度3、4キロほど痩せたのですが、イベントがないとなかなかスイッチが入らなくて……。
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):やなっぷるさんは思考ゾーン拡張タイプで、目から入ってくる情報にとても敏感。常に美しいものを見ていたい、その中に身を埋めてみたいという欲求がある。なので美容系のお仕事をされているのも納得です。その上、輪郭どっしりのディラテタイプ。一般的に思考ゾーン拡張タイプは現実離れしがちな傾向がありますが、ディラテタイプはどんなに高い理想を描いたとしてもそれは必ず現実的なもの。なので現実との接点を失うことなく理想を実現できる力があります。ところ私から見ると、やなっぷるさんは痩せる必要はないように思えるのですが……それでも痩せたい理由は?
写真を撮られる度にショック……
やなっぷる:顔に出やすい分、写真を撮られる度に「わー、丸いな……」とショックを受けるんです、なので写真を撮られるのは好きじゃありません。美容系の仕事をしていて、コスメコンシェルジュの資格も持っています。勤務先からInstagramなどを活用して「せっかく資格持ってるんだから、専門知識を発信しては?」と言われているんですが、社内で他に顔出しして活躍している人と比べて「自分なんて」と躊躇しています。
ブゾン:やなっぷるさんはディラテで現実との接点があるのですが、思考ゾーン拡張タイプな上に、横顔を耳を境に分けると前:後が1:1の割合で、子どものような豊かな想像力の持ち主。しかも眉頭からまっすぐ下ろした横顔の基準線に目がくっついていて、奥まっていません。ものすごく視覚からの影響を受けやすい、ときにその視覚からの影響で「目移り」が「気移り」になりやすいことの表れです。どうしても視覚から入った情報で「あの人は持っているけど、私は持っていない」と他人を比較してしまい、自分への批判が強くなってしまう。横顔の基準線より顎先が引っ込んでいて、物事の実現力がちょっと弱いので、行動に移せず頭の中で自己完結してしまいがちなんです。
他人との「比べ」をポジティブに
やなっぷる:もう少しシュッとした顔になれたら内面も変われるのかな?と思うのですが。結構若く見られがちなので、年相応なシュッとした顔立ちに憧れます。
ブゾン:実年齢より若く見られること、これからだんだんそれが宝物になりますよ! それに世の中色んな輪郭の人がいて、逆に顔がシュッとしてる人は、やなっぷるさんみたいになりたくてもなれないわけで。自分の強みをどう活かすかが大事。人間どうしても他人と自分を比較してしまうものですが、その「比べ」をネガティブな方向に発してしまうと、自分を追い詰めてしまいます。「自分はシュッとした顔ではないけど、自分にある魅力は何だろう?」とポジティブな「比べ」にしましょう。そして美容の世界で長年培ってきた知識や技術で自分の素材を活かす方法を考えてみては? 自分を美しく装えたら、それを必ず写真に撮る。撮ってみて「嫌だ」と思ったら納得のいくまで何度も撮り直す。そして美しくなった自分を常に見る。思考ゾーン拡張タイプで目から入る刺激に影響されるので、相乗効果でどんどん美しくなれます。
ブゾン:リラックスするには、とにかく好きなもの、美しいものを目から入れる。心の栄養は目から入れて! 理想とする人やものがあったら、それをスマホの待ち受け画面にしたりいつも見ている鏡の横に置いたり、常に目から入れるようにする。また、これまでネガティブ傾向だった他人との「比べ」をポジティブ方向に持っていくために「あの人のあれ、私は持っていない。じゃあ私が持っているものは?」と、書き出してみて、それを目から入れてみて。
妊活で一度退職するもストレス溜まり復職
やなっぷる:冷え性なのと関連があるのかもしれないのですが、働きながら妊活をしています。一度妊活に専念するために仕事を辞めたこともあったのですが、何もしていないのが逆にストレスになってしまい、結局復職し今に至ります。最近になって夫の方にも原因があると分かり、今後どうしようか迷っています。そこまで急いではいないのですが、結構早く結婚してもう8年目なので。
ブゾン:妊活、仕事していると難しいですよね。ディラテでエネルギー量豊富だから、仕事を辞めてもしんどいでしょうね。
やなっぷる:そうなんです。仕事復帰した方が気楽ですね、子どもが出来なかったとしても仕事があるって思えるし、近頃昇級して部下も出来たので。夫も「いなくてもいい」と言ってくれているので。まあでも、夫の実家も私の実家も仲が良いので……。
「私、この景色を見たくない」かどうかを人生の指針に
ブゾン:やなっぷるさんは肌がとてもきめ細やかで、人よりも感じやすい、ちょっと神経質な傾向があるんです。その上、正面から目を見るとパッチリとしている上に、目と目の間が眼球1個分以上離れているので、ものすごく好奇心旺盛で、目から入る情報にウルトラ敏感。他人の行動や目線の動きを肌と目でキャッチし過ぎてしまい、ストレスを抱え込みやすく、内面が不安定になりやすいんですよね……。そのストレスに耐えられないのでは? 何に耐えられないって、落胆している夫の姿を見ることに。二人でしっかり話し合って、結論次第では敢えて一度妊活はストップして仕事に集中してみることによってストレスを排除できて、もしかしたら自然妊娠できるかもしれませんし。相貌心理学的にはとても神経質なんですよね、でも傍からはあまりそういう風には見えないんだろうな……。
やなっぷる:自覚はあるんですけど(笑)、言われたことはないですね。あまり悩み相談とかもしないですし、占いなどにも行かないですし。
ブゾン:現実との接点がある顔だから(笑)。やなっぷるさんの場合、心がどうのこうのよりも「私、この景色を見たくない」と思ったら、何事も止めた方が良い。もちろん、見たくなくてもメリットがあることで自己処理できるようなことなら続けてもいいけど、自己処理できない「見たくない」は、自分の中で限界が来ています。それを今後の人生の判断基準にすると、生きやすくなりますよ。
やなっぷるさんアフタートーク
巻末でよくある星座占い以外、あまり自主的に占ってもらうことがなかったので緊張しましたが、新鮮で楽しい時間でした。「もっと自信を持つ」と顔を判断していっていただいたことがなんだか自信になり、その後私生活で前向きに過ごせている気がします。コロナで太ってより自信がなくなっていた時だったので、今後の自分に向き合う時間ができてとてもいい時間でした! また、ブゾンさんのやさしさと空気感に癒されました。
“顔”で解決したい
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写真/山崎ユミ 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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