30~40代パパ・ママの幼い頃と比べて、恋愛において早熟なようにも思える現代の子どもたち。
親としてどこまで聞いていいの?距離感は?話し合ううえで大切なことって?
読者アンケートで寄せられた、わが子の恋愛に関する具体的な悩み・疑問に、性教育や恋愛について発信するユニット、アクロストンさんが回答!
わが子の恋愛との関わり方、声のかけ方を考えるうえでの参考に!
性教育や恋愛について発信するユニット、アクロストンさんが回答!
子どもの恋バナ・悩み、どう声をかける?【ケース別7つの対応例】
教えてくれたのは…
アクロストンさん(たかおさん・みさとさん)
妻のみさとさんは産業医、夫のたかおさんは病理医。2018年から夫婦ユニットとして性教育を広める活動をスタート。学校の授業やイベント、ワークショップなどで性や体のこと、恋愛にまつわる情報や知識を発信している。
『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!』
からだの変化、セックス、恋愛、ジェンダーなど思春期の子どもたちの悩みや疑問に回答。親として知っておきたい性の知識が満載!
¥1540/主婦の友社 http://shufunotomo.hondana.jp/book/b529100.html
子どもの恋バナ・悩み対応例_01
わが子が「好きな人がいる」などと恋愛の話をしてきたら、どう反応すべき?興味を示しすぎないほうがいい?
過剰反応をすると責められていると勘違い
第一声として言ってはいけないのが「え?」「なんで?」「どうして?」といった言葉。
親は驚いて発しただけでも、子どもは責められているように感じて、今後恋愛や性の話をしにくくなるかも。まずは「そうなんだね」と受け止めて。
子どもの恋バナ・悩み対応例_02
わが子は恋愛漫画やアニメ、アイドルなどの"推し"はたくさんいるようだけど、リアルな恋愛にはまったく興味がなさそう。大丈夫?
まったく問題なし! 恋愛だけが幸せとは限りません
親が心配に思うのは、恋愛して結婚することこそ幸福だと思っていて、そういう人生を子どもに望んでいるから。
子どもの幸せを軸に考えたら、推しひとすじでも問題なし。恋愛や結婚だけが人生ではありません。
子どもの恋バナ・悩み対応例_03
長女は恋愛に興味なし、次女は興味津々で「早くパパみたいな素敵な人と結婚したい」と…。兄弟、姉妹でも、それぞれの恋愛への親の関わり方は変えるべき?
兄弟、姉妹でも恋愛への関心度は全然違う
同じ環境で育った兄弟、姉妹でも恋愛への考え方や興味の度合いは人それぞれ。個人の考え方に合わせて無理強いはしないように。
この場合は、次女は恋愛に興味があるというより、親の興味を引きたい気持ちが強いのかも。
子どもの恋バナ・悩み対応例_04
夫が子どもの恋愛に関心がなく、むしろ目を背けたいと思っているよう…。父親には期待せず、母親である自分がメインで関わるべき?
世代的に戸惑う夫が多数。夫婦でアップデートを
家父長制で育った人が多く、特に厳格な父親像を持つ男性は、わが子の恋愛や性教育への関わり方がわからないのかも。
過渡期なので難しい部分もあり、夫婦ともに新しい情報を得て、価値観をアップデートできるといいですね。
子どもの恋バナ・悩み対応例_05
わが子がLGBTQかもしれない場合、恋愛について親として気をつけるべきこと、言ってはいけないことはありますか?
異性愛者だと思い込まず、何気ない発言にも注意を
子どもから話すまでは、詮索せずに見守って。また、大前提としてわが子が異性愛者だと思い込まないこと。
親世代の価値観で「早く結婚して孫の顔を見せて」などと言うと、子どもを追い詰めてしまうかもしれないので注意。
子どもの恋バナ・悩み対応例_06
小6の娘が好きな人と、仲よしの友達がつき合っていたらしく「自分は"陰キャ"だから誰もつき合ってくれない」と嘆いています。恋愛関係で自信をなくしたわが子を励ますには?
「あなたのせいじゃない」としっかり伝えてあげて
両思いになってつき合うことは、相手の気持ちがこちらに向かないと成立しません。人の気持ちはコントロールできないので、あなたのせいじゃないんだよ、としっかり伝えて。
また"陰キャ"という言葉を使っていますが、学校生活で目立たなくても自分だけの魅力があるはず。個性はひとりひとり違うんだということも話してあげましょう。
子どもの恋バナ・悩み対応例_07
もしも娘に彼氏ができたら、避妊することを教えるべき? それとも結婚するまでは性行為はダメだときつく言うべき?
体にまつわることを決めるのは本人。親は制限できない
手をつなぐ、キスをする、セックスをするなど、体にまつわることを決めるのは子ども本人。親が制限することではありません。
避妊などの必要な情報は、性教育としてあらかじめ伝えて。ただ、つき合ってからの門限、遠出していいのか、泊まりはOKかといったことは、家庭での決めごとになるので、子どもと話し合ってルール決めを。
撮影/伊藤奈穂実 イラストレーション/黒猫まな子 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
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