口を見れば、その人のエネルギーの消費傾向、コミュニケーション傾向、心理状態等が分析できます。具体的には唇の厚さ、口角の上がり下がり具合、口の閉じ具合、口そのものの大きさ、輪郭に対する口の大きさをチェックします。
唇の厚さを見れば「口調」の傾向がわかる
唇が厚い人は温厚で穏やかな傾向があります。口調が穏やかで話していて安心感を覚えます。言葉の使い方が上手く、他人に優しい言葉をかけたり、思いやりのある言葉で励ますことに長けています。一方で褒め上手なだけ、というケースも。
唇が薄い人は物事に対し的確な指摘をすることができます。裏を返すと、会話の中で明確な答えを求め正論を振りかざすので、口調がやや冷たく感じることも。しかし悪気はありませんし、相手のことを嫌っているわけでもありません。
口角を見れば「思考傾向」がわかる
力を入れていない状態でも自然と口角が上がってる人は、楽観的なタイプで物事をポジティブに考える傾向があります。また、ポジティブな考え方が身についているので、常に目の前のチャンスをつかみ取る行動力もあります。
人は悲観的になっているとき、口角が下がります。このような人は、何事もネガティブに捉えがちで、他人の言葉を聞き入れられる状態ではありません。強く説教したり冷たい言葉を投げつけるのはNG。気持ちを吐き出させてあげると良いでしょう。
意識的に口角を上げるようにすると、快活さを演出することができますし、自分の考え方もポジティブな方向に変えやすくなります。
口の閉じ具合で「自制心の強さ」がわかる
力を入れていない状態でも口が閉じている人は、自制心が強い傾向があります。誘惑に負けることはありませんが、自分を制御し過ぎてしまい、行動を起こそうとしてもストップがかかってしまい、なかなか踏み出せないことも。
いつもなんとなく口がぽかんと開いている人は、自制心が弱い傾向があります。ただ、ほどよく口が開いている場合は、相手を寛容に受け入れることの表れになります。
輪郭と口のバランスで「金銭感覚」がわかる
相貌心理学で口はエネルギーの排出口を表します。輪郭に対して口が大きい人は、行動的でとてもエネルギッシュ。活動的でコミュニケーション上手です。ただ、口が大きければ大きいほど、エネルギーを必要以上に使ってしまうので、体力やお金を浪費しがちな一面も。
輪郭に対して口が小さい人は、エネルギーの排出量を少しずつ調節することができます。体力やお金を使いすぎることもなく、持久力もあります。その反面、言いたいことをなかなか口に出せず、ストレスを溜め込みやすい傾向もあります。
輪郭を見れば「相性の良し悪し」がわかる
相貌心理学で輪郭はエネルギーの入るタンクを象徴します。輪郭を形状を見れば、その人がコミュニケーションに使えるエネルギー量と、コミュニケーションの傾向がわかります。顔をぱっと見て真四角かまん丸、輪郭がどっしりしたディラテの人は、エネルギーを溜めるタンクが大きく、コミュニケーション欲求が豊富。「みんな時間」優先で、外向欲求が強くなります。
一方、顔をぱっと見て長方形や楕円形、輪郭が細めのレトラクテの人は、エネルギーを溜めるタンクが小さく、コミュニケーション欲求低め。限られたエネルギーを自衛に回すため「自分時間」優先で、内向欲求が強くなります。
他人との相性の良し悪しの判断基準として、輪郭タイプをチェックすることは非常に有用です。相貌心理学では、同じ輪郭タイプの人同士は相性が良い傾向があります。みんな時間優先のディラテなら主語が「私たち」、自分時間優先のレトラクテなら主語が「私」、と輪郭タイプが同じであればコミュニケーション傾向も似通ってくるなので、おのずと仲良くなりやすくなります。
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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
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佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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