「〇〇ちゃんママ」呼びに違和感
ぽっけさん(以下ぽっけ):お恥ずかしいのですが、実は「ママ友」と呼べるまでの人がいません。仲良くなりかけた方が引っ越してしまったり……なんとなくそのまま来てしまい、「ママ友」の必要性をあまり感じないような。息子は保育園に5年通い、現在小1。「職場や趣味を通じて仲良くなった人にお子さんがいた」というケースで仲良くなることが多い一方、ママ友はあくまでも子どもを主体としたネットワークだし、あまりパーソナルなことに踏み込まない方がいいのでは……と思い、深入りできません。挨拶や世間話はもちろんしますし、保護者会や役員関係は仕事の応用で特に問題なく対応できるのですが。「ママ友って何?」と「友」の概念に縛られているのかもしれません。
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):ぽっけさんは輪郭細めのレトラクテ。エネルギー量少なめなので自分時間優先、自分の納得した相手や状況でないとエネルギーを使えません。ぽっけさんがママ友を必要としないのは、今はその関係性が自分の中で重要でないと思っているから。多くの人と同時に仲良くできる人もいれば、そうではない人もいます。使えるエネルギー量が少ないのがぽっけさんの個性ですし、既存の友人関係を掘り下げた方が良いでしょう。
ぽっけ:私がみずがめ座だからなのか、まず「自分」という存在に重きを置いている節があります。それもあって時々ある「〇〇ちゃんママ」呼びに思わず反応してしまうのかも。杏さん主演のドラマ「名前をなくした女神」の影響もありそうですが(笑)。
親が子ども同士の問題に介入し過ぎる
ブゾン:私もフランスで10年以上暮らしていたからか、「◯◯ちゃんママ」呼びにはちょっと思うところはあります。例えば前を歩いていた人が落とし物をしたとき、フランスなら「マダム!」「ムッシュ!」といった呼びかけ方ができますけど、日本ではなんと声をかけたら良いのかわからない。「奥さん!」「お兄さん!」と無理やり日本語に置き換えるのも、ちょっと相手をバカにしているようで……。固有名詞をつけるなどして人を分類してしまうのは、日本の文化背景と関係あるのでは? と自分なりに分析していますが。それに日本人は感情ゾーン拡張タイプの人が多く、何でもかんでも「友達」とつけることで連帯感を持たせ「みんな一緒」にするのがとても好きなんですよね。
ぽっけ:自分が子どもの頃は、子ども同士の問題に親が介入することはあまりなかったのに、今は親が子ども同士の出来事に介入しがちなことにも「あれ?」と違和感を覚えます。学校教育や社会情勢、コミニケーションツールが変化した影響もあるんでしょうけど……子どもを取り巻く親同士の関係がややこしくなりがちなのは、そういう原因もあるのでは?
ブゾン:自分独自の価値観優先のぽっけさんはどうしても違和感を覚えるのでしょう。「ちょっと様子を見て、子ども同士で解決させてみない?」とママ友たちに一度提案してみては? もしかしたらそんなぽっけさんの意見に賛同してくれるママ友もいるかもしれませんし。ぽっけさんの鼻を横から見ると傾斜があり、自分の考えを相手に伝え、投げ出す力を持っていることを表しています。ただ額がまっすぐで、頑固で一度こうと決めたらなかなか曲げない傾向もあるので、じっくり考える時間は必要ですが。頬骨が張っていてエモーションの高さも現れているので、思いを必ず成し遂げたい、思いを外に出さないとフラストレーションが溜まるので、溜め込まず吐き出しましょう。
輪郭が同じタイプの人同士は気が合う
ぽっけ:ネット上のセルフ診断ですが、高度のHSP(繊細さん)と判定されました。色々気が付いてしまって勝手に疲れる、というのがいつものパターンです。ママ友付き合い含め、肩の力を抜いて生きるコツを教えてください。
ブゾン:レトラクテのぽっけさんは、ネガティブな事があるとそればかりに目を奪われ、何でもかんでもそこに落とし込んでしまい、それによって安心感を得る傾向があります。「私は繊細さん!」と思い込まず、本当にHSPなのかどうかプロの方に診断してもらい、現実なのか非現実なのかをしっかり見極めましょう。そして空気を読んで疲れてしまうのは、ポジティブ捉えれば、気配りができるということ。物事を全てネガティブに捉えない、それが今のぽっけさんに一番必要な心がけです。
ぽっけ:相性の良さそうなママ友を、顔のタイプで見分けることはできますか?
ブゾン:輪郭が同じタイプの人同士は気が合います。ぽっけさん同様レトラクテ、自分時間優先の人がオススメ。ぽっけさんは感情ゾーン拡張タイプで共感・共有を重視するので、同じような趣味や考え方の人、それこそ「『◯◯ちゃんママ』って呼び方ってどうなの?」という価値観を共有できるような人、そして自分時間優先の人。ぱっと見、顔の縦のラインが長く感じる人はレトラクテ、横のラインが長い人は輪郭どっしりのディラテ。マスクを着けていても、この判断基準ならどちらのタイプなのかわかるはず。
ポジティブな言葉を口に、心の中で思うだけじゃダメ!
ブゾン:感情ゾーン拡張タイプのぽっけさんは好き嫌いがはっきりしています。「『◯◯ちゃんママ』という呼び方は嫌だ!」と全否定せず、「なぜこういう呼び方をするんだろう?」と探求していくと、寛容性・順応性が育まれて生きやすくなりますよ。ぽっけさんの顔を横から見ると、頬の肉付きが豊富なのがわかります。これは持ち前の寛容性を表しています。でも好き嫌いだけで物事を判断してしまうと、せっかくの寛容性の間口が細くなり、結局自分が損してしまいます。
ぽっけ:寛容性を育むために出来ること、気をつけるべきことはありますか?
ブゾン:とにかく口からネガティブな言葉を吐かないこと! 感情ゾーン拡張タイプの人は、耳から入る音や言葉の影響をとても受けやすく、ネガティブな言葉で自分にブレーキをかけてしまいがち。なので自分で自分にポジティブな言葉を言い聞かせましょう。必ず口に出して、心の中で思うだけじゃダメ! 独り言でいいからつぶやく。朝起きて、どうしてもネガティブに転びそうになっても「最悪……」ではなく、「今日私は1日ハッピー!」などとつぶやく。少しずつでもいいから実践すれば習慣になるし、世界観も変わり生きやすくなりますよ。
メイクでも寛容性は育める
ぽっけ:それなら今からできそうですね、やってみます。メイクなどで寛容性を育むことはできますか?
ブゾン:ぽっけさんは目尻がちょっと上がっているので、アイラインで目尻をちょっと下げると良いですよ。目尻が上がっていると、気が強い、キツい印象を相手に与えがちなので。濃い目のアイシャドウを中心よりも外側に塗るのもオススメ。目の錯覚で離れ目に見えて、「あなたを受けて入れますよ」という好奇心旺盛さをアピールできます。ぽっけさんは顎がしっかりしているけど横から見ると引っ込んでいて、野心はあるけど今は自分の力だけでは行動に移せない状態。となると、やっぱり自分を変えていかないと、そしてそのための一歩を踏み出さないと。今まで「くだらない」と思っていたことでも、視点を変えて見てみたら面白いかもしれません。それに気づくことができれば、持ち前の気づきの才能と探究心も相まって、より寛容性が育めますよ!
ぽっけさんアフタートーク
ブゾンさんが優しくて、半ばお悩み相談のようになりました。自分の時間がないと発狂しそうになっていた笑のですが、輪郭的に体力が少なく、自分時間が優先なタイプなのだということが分かってスッキリ&安心しました! 気が付いてしまうが故の、ネガティブな思考に引っ張られないよう、「大丈夫!」「明るくいこう」「happy~♪」など毎日言ってます。他のママに会う機会が減っている状況なのですが、家庭内でキーッとなりそうなときも、このポジティブつぶやきに助けられています。
また、アイメイクも、メインカラーを目尻寄りに塗布したり、目尻が下がって見えるような垂れ目メイクを取り入れています! 今後、相性の良い方を見つけるアドバイスとして、輪郭が細めの方とのことで、参考にさせて頂きます。多面で理解する、を心掛けていきたいと思います!
“顔”で解決したい
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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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