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顔診断で「重要事項は事後報告の義父母」との関係改善ヒントが分かる!〈義理の親との関係編①〉【相貌心理学・佐藤ブゾン貴子さんの「顔」でお悩み相談】

  • 佐藤ブゾン貴子

2021.08.11

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で15人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが、悩めるLEE100人隊の「顔」を分析、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。今月は「義理の親との関係性」についてのお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します!
アオイさんとブゾンさん

今回はフルリモート取材!

重要事項を事後報告する義父母

アオイさん(以下アオイ):同じ県内に住む義父母との関係は良好。実の両親よりも話しやすく、気軽に連絡を取り合っています。二人とも堅実で穏やかな日々を過ごし、頼りになる存在です。が、義父が体調を崩した際にひどくなってから報告、義祖父が亡くなった後に報告、父方の親戚が入院していたことを退院後になって知るなどなど、重要事項を事後報告されて周囲がザワつくことが多々……。二人のルールが強すぎて周囲のアドバイスをあまり聞かず、自分達で何でも決めて事後報告する傾向があります。二人の話を上手く聞き出すにはどうしたら良いでしょうか?

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):義理のご両親はともに感情ゾーン拡張タイプで、「楽しい」「悲しい」といった感情の動向を優先し、承認欲求が強い傾向があります。一方、アオイさんは思考ゾーン拡張タイプで「なぜ」「どうして」といった理由を大切にし、物事を理論立てて考える傾向が。ゆえに、多少言葉が理屈っぽくなってしまったり、攻撃的な印象を与えてしまうことも。義理のご両親との間にコミュニケーションの温度差があるのでは? お二人の感情に訴えるアピール、承認欲求を満たすアプローチをすることで、より円滑な関係が築けます。

アオイさん義父正面

アオイさんの義父。感情ゾーン拡張タイプ。

優しいけど「こうあるべき!」が強い義父

ブゾン:義理のお父様の横顔を見ると、顔自体が前に出ています。動物的なまでの勢いのあることの表れです。それは相手に「俺がこう思ったから、こうなんだ!」と迫り来る勢いとなって表れるので、そこに立ち向かうのはなかなか難しいと思います。そして自分のテリトリーを守る意識と家族を守り抜く力がとても強い、優しい方です。その分、家族に対して固執しますが。「何かあったら連絡ください」だと連絡事項のように捉えられてしまうので、「知らないのは家族の一員として扱われてないようで寂しいです」「私も家族の一員だし、家族が心配だから力になりたいです」と情に訴えるのが効きます。

アオイさん義父横

アオイさんの義父の顔を横から見ると、顔自体が前に出ています。動物的なまでの勢いのあることの表れです。

アオイ:確かに義父は「こうあるべき!」がとても強い人です。元々東京出身で転勤で来た仙台が気に入って移住したのですが、相変わらず江戸っ子気質で。色々ビシッと教えてくれるのはとてもありがたいのですが、裏を返すと、例えば義父の時代とは違う、現在の子育て事情等についても「こうあるべき!」を崩さないので、「いや、今時はこうなんです……」と言いにくいんです。

ブゾン:お義父様のようなテリトリー意識の強い方は、常に自分がグループリーダーでないと、自分が一番じゃないと嫌なんです。一方でアオイさんは思考ゾーン拡張タイプの理想主義者で、自分の考えを強く持っているので、お義父様とお互い譲らない部分が出てくるんでしょう。まずはどんな事に対してもお義父様を「お義父さんの考え方って素晴らしいです!」などと褒めて気分良く持ち上げておいて、それから自分の言いたいこと少しずつ言ってみましょう。

義父に言いたいことは義母を介して伝える

アオイさん義母正面

アオイさんの義母も、義父同様感情ゾーン拡張タイプ。

ブゾン:お義母様の顔を横から見ると、顎がちょっと後退しています。自分の力だけでは物事を実現するのが難しいことの表れです。お義母様の行動力がない分をお義父様が補っている、相性ピッタリのカップルです! なのでお義母様を介してお義父様に言いたいことを伝えると、より円滑にアオイさんの考えや希望をアピースできますよ。前述した通り、お義母様は感情ゾーン拡張タイプで感情の動向が全て。「お義母さん、こんな風にしたら楽しいと思いません?」といった具合で感情に働きかけ、お義父様に伝えてもらうのが一番良いのでは。「アオイちゃんが可哀想だからなんとかしてあげて!」とお義父様に伝えてもらえば、お義父様も「家族は守らないと」という意識が働き「じゃあいっちょやるか!」と動いてくれます。

アオイさん義母横

アオイさんの義母の顔を横から見ると、顎がちょっと後退しています。自分の力だけでは物事を実現するのが難しいことの表れです。

アオイ:すごく納得、勉強になります! 義母はどんなに疲れていても完璧に家事をこなす良妻賢母。すごくおっとりした大らかな人なんですが、その分思ったことをすぐ口にしてしまい、場の空気が変わることも……。私たちが家を建てたときには「家なんか建てたらローンが大変よ!」(自分たちも建てたんですけどね)、子育てについても「それはダメなんじゃない? 子どもは大学行かなきゃダメよ!」など、何でも悪気なく言ってしまうんです。それに対し義父が「いや、そうじゃないだろう!」と、バトルまでは行かないけど小競り合いがゴチャゴチャ始まるのがいつもの流れ(笑)。

ブゾン:義理のご両親の求めることは「共感」「共有」、なので自分が言ったことに対して相手が認めてくれないと承認欲求が満たされず小競り合いになるのです。実際に思ってる思ってないは別にして、「お義父さんお義母さんのおかけでいつも助かります!」と伝えることが大事。特にお義父様はとてもお世話好き、たまにおせっかいレベルまで行くほど面倒見の良い方なので、それを上手く利用して。お義父様としてもお世話することは気持ち良いので、お互いがポジティブに過ごせるよう、上手く使った方が良いですよ。全てはアオイさんのさじ加減次第です(笑)。



仕事仲間から「顔がいいから仕事でも得してる」と言われ

アオイさん正面

アオイさんは思考ゾーン拡張タイプ。物事を理論立てて考える分、相手によっては攻撃的な印象を与えることも。鼻の穴があまり見えず、本音をなかなか表さない傾向があります。額がしっかりした熟考タイプ。

アオイ:(メモを取りながら)「共感」「共有」、大事大事って、ぐるぐる丸つけました(笑)。義父母とのコミュニケーションについてアドバイスを聞いているうちに、もしかして他の人との関係性についても応用できるんじゃないか、と感じました。実は、会社員時代に男性の同僚から「僕だって頑張ってるのに何故アオイさんは評価されて、僕は評価されないんだ? 少しくらい綺麗だからって周りが甘いんじゃかいか」と皆がいる前で言われたことが……しかも一度ではなく、フリーランスになってからも何度かあって。仕事への努力を怠ったり、笑って切り抜こうなど甘い考えを持ったつもりはないのですが、多少仕事ができるようになり自信がついてきたときに、それが顔や態度に出てしまい、それが周りをイラッとさせているんでしょうか?

ブゾン:そうだったんですね……。前述した通り、アオイさんは思考ゾーン拡張タイプなので物事を理論立てて考える分、相手によっては攻撃的な印象を与える傾向があります。仕事の場ですから、輪をかけて理論立てて話されていたかもしれませんしね。相手が同じく思考ゾーン拡張タイプならそれも心地良く感じるでしょうが、別のゾーン拡張タイプの方には「なんでそんな理詰めに、冷たい言い方をするの?」と捉えられがちなんです。なのでもしかすると、これまでアオイさんに対して色々言ってきた人は、理詰めが苦手な感情ゾーン拡張タイプかも。このタイプを理論理屈で責めると「私の気持ち、分かってない!」と反発します。

相手を持ち上げてから、自分の言いたいことを言う

ブゾン:でも、義理のご両親とのコミュニケーションの取り方を思い出してみてください。仕事相手の方との間にもコミュニケーションの温度差があるんです。やはり大事なのは、相手の承認欲求を常に満たしてあげること。「あなたの立場、分かります」とまず意思表示して、「ありがとう」「素晴らしいですね」とポジティブな言葉で相手を持ち上げてから、自分の言いたいことを言う。これで相手のストレスが半減します。褒められて気を悪くする人はいませんし、最初に気持ちが持ち上がっているので、その後何かを言われてもそこからの下降度が緩やかに抑えられます。アオイさんの鼻を正面から見ると、鼻の穴が余り見えませんね。本音はあまり言わないですね?

アオイ:そうですね。周囲に誤解されても、私に対する印象は周囲が抱くものですからそれが実際と乖離していたとしても、別に弁解しなくてもいいかなと思ってしまうんです………。

アオイさん横顔

アオイさんの鼻は弧を描いてストンと落ちている「保守的な鼻」。アイデアや考えを生み出せても、それを外に投げ出す力が足りない傾向があります。

ブゾン:横から鼻を見ると、弧を描いてストンと落ちています。相貌心理学で「保守的な鼻」と言い、素晴らしいアイデアや考えを生み出せても、それを外に投げ出す力が足りない、投げだそうとしても勢いが落ちてしまい、どうしてもダイナミックさが足りないことの表れです。高い理想を叶えるには、ある程度の勢いがないとダメ!

アオイ:そうなんですね……勢いを出せるようにするためには、一体どうすれば良いのでしょうか?

感情は言葉に出さないと相手には伝わらない

ブゾン:思ったことは頭の中に溜め込まず、口に出す、行動に表すようにしましょう。アオイさんは額がしっかりした熟考タイプで、さらに想像力が豊かなのでどうしても頭の中でぐるぐる考えちゃうでしょうけど、頭の中で展開せず、すぐに行動で展開することを心がけて。それにより素晴らしいアイデアが色あせることなく、光り輝いたままで実現されていきます。そして「嬉しい」「悲しい」といった感情表現を積極的に、言葉に出しましょう。それも勢いに繋がります。

アオイ:自分の感情を表現するのが気恥ずかしい、苦手なんですよね……。

ブゾン:確かに思考ゾーン拡張タイプは感情表現が苦手な方が多いです。でもきちんと言葉に出さないと相手には伝わりません。もっと感情表現をすることによりコミュニケーションが拡がりますし、それでアオイさんが損することもありません。アオイさんの頬は肉付きが豊富で張りがあるので、問題を乗り越えていくモチベーションの高さがあります。恥ずかしがらずに、でも急には変われないでしょうから、まずは夫やお子さんを相手に練習を。その相手を義理のご両親、仕事相手の方、と対象を広げていけば良いでしょう。そうすることによってアオイさんの可能性もどんどん広がっていくので、ぜひ試してみてください!

アオイさんアフタートーク

義理の両親の写真しかブゾンさんに見せていないのに、どうしてこんなに分かっちゃうの? もしかして、事前にうちの義理両親と面談していたの⁇と思うほど、ブゾンさんの解析通りの性格の両親です! 本当、全て顔に出るんですね、驚きです‼︎

ブゾンさんのアドバイスで1番印象的だった言葉は「相手の心に響く伝え方・話し方」です。嫁以外の時でも”寂しい・会いたい・すっごく嬉しい‼︎”を伝えるのが気恥ずかしくてずっと苦手でした。本当は人一倍、声を大にして伝えたいのにそれが出来なくてクールに見られ、実は寂しかったり………しかし、相手が思考型でも感情型でも言われたら嬉しい言葉だなぁと、お話を聞いていて気持ち良かったです。

自分でも不器用だなと思っているのですが、相手にうまく気持ちを伝えたり、言葉にすることが苦手でした。特にモヤモヤした気持ちは溜めてストレートに言いすぎてイヤな思いをさせてしまうことも…ブゾンさんのアドバイスにあった通り、まずは相手のよいところを褒める! その上で気をつけて欲しいことを伝える。相手が受け入れやすい話術を身につけたいです。

本当は義理の両親にお礼も兼ねて会いに行きたかったのですが、男子3人が私が仕事の時に遊びに行ってしまいました……。「ママ仕事だから明日みんなで行かない?」と言っても、nowで行かなきゃ気の済まない男子達です………。

実践として、取材当日にまずは今回の企画に協力してくれたおかげで無事に取材を終えられたお礼を電話でしたが熱く語りました! 今日も義理父から「アオイちゃん、エアコンの調子が悪いんだ」と連絡が来ました。携帯の調子が悪い時もメーカーやショップ、夫でもなく私に連絡をくれる義理の両親。頼られて嬉しいです^ ^ 私もかわいい嫁になれるように、ふだん感じている義理両親の良いところや感謝している気持ちをどんどん伝えていきたいと思います。

結婚が決まった時、義理母が「うちは男の子兄弟だから、娘ができて嬉しい!」と言ってくれたことが今でも嬉しいです^ ^

人の良いところは小さな事でも口に出して褒める! そして私も愛されキャラになりたいです^ ^

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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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