家族と向き合う時間が増えたり、自宅に夫婦で仕事を持ち込んだり…。働き方が多様化して選択肢が増える一方で、うまく適応できずにモヤっとした気持ちを抱える読者も。本誌連載でおなじみのEmiさんは、「変化の中で心地よく生きるために大切にしたいのは、〝自分軸〟」だといいます。
そして、自分軸のある暮らしをするには、日々の"ちょっとした困りごと"に目を向けることが大切。今回は、Emiさんが、LEE100人隊gumiさんの自宅のお悩みをヒヤリング。時間と空間を整えるアドバイスをしてくれました!
教えてくれたのは?
Emiさん
OURHOME主宰、整理収納アドバイザー。大手通販会社で商品企画を経験後、’12年に独立。’15年より夫婦で会社を経営。現在は、18名のスタッフとオリジナルアイテムの販売やレッスンの運営を行うほか、執筆、メディア出演など、多方面で活躍中。12歳の男女の双子の母。兵庫県西宮市に、5つ目となるOURHOMEの新拠点が8月3日オープン予定。
お悩みを相談したのは?
gumiさん/LEE100人隊No.058
会社員。夫と、4歳の息子と、3階建ての一軒家に暮らす。平日は、昼は仕事、夜は家事と育児に奮闘。休日の楽しみは家族でのキャンプ。
家で過ごす時間が増えて周りが散らかる一方です…
「ステイホームや在宅ワークの影響で家で過ごすことが多くなり、仕事道具や子どものおもちゃが増えてきました。雑然とした中でモヤモヤと過ごしています」(gumiさん)
gumiさんの暮らしのモヤモヤ
1. リビングが散らかっていて在宅ワークに集中できない
2. 家族の身支度もリビング中心で、服やバッグが脱ぎっぱなし、置きっぱなしになりがち…
長い時間を過ごすリビングを落ち着ける空間にしたい!
Emi(以下E) gumiさんの最近の一日はどんな感じですか?
gumi(以下G) ほぼフルタイム勤務で、週に2日ほど在宅ワークをしています。平日は、仕事が終わると保育園にダッシュ。帰宅後はお風呂やごはんを済ませるとぐったりで…。家が散らかっていることにストレスを感じつつ、何もできないまま過ごしています。
E お子さんが小さいと、毎日大変だと思います。お悩みの中心は、2階のリビングなんですね。
G はい。私がおおざっぱな性格で、だいたいのことをワンフロアで済ませたくて、衣類も荷物もおもちゃも、リビングに置いているんです。便利ではあるんですが、ものが増えていく一方で。特に在宅ワークのとき、視界にごちゃごちゃした子どもグッズが入るのが気になってしまうんですよね。
E その問題に関しては、座る位置を変えるだけでも解決できるかも。今は壁に背を向けて、目の前にお子さんの棚がある状態ですが、例えば窓に背を向けるとか。視界にはクローゼットが入りますが、カーテンを閉めると、すっきり見えるんじゃないでしょうか。
G 本当ですね! オンライン会議もするので、「背景は白壁じゃないと!」と思い込んでいました。
E このクローゼットの中では、どんなことに困っていますか?
G 夫と私のオンシーズンの服、子どもの保育園グッズなどでパンパンです。このあたりでみんなが身支度をするので、服やバッグも脱ぎっぱなし、置きっぱなしに…。子どもの忘れ物が多いのもなんとかしないと、と考えています。
E それなら、お子さん専用のスペースを作るとよさそうですよ。できればクローゼットの外に、独立した棚などを置けるとベスト。保育園の収納をまねして、お子さんが自分で登園準備できるようにするのがおすすめです。クローゼットにも余裕ができ、gumiさんもラクになり、お子さんも自分の場所ができてうれしい。いろいろな影響があると思いますよ!
G すぐにやってみます!
Emi’s Hint①
座る位置を変えてみるだけで在宅ワークが快適に!
Before
リビングのごちゃごちゃが目に入って気が散る!
壁を背に座ると、目の前には子どもの本やおもちゃが並ぶ棚が。「最近はお絵描きグッズなども増殖中。ごっちゃり感がストレス…」(gumiさん)
Change!
窓を背に座ると、目の前にくるのはクローゼット(Hint②のBefore写真)。「中は生活感であふれていても(笑)、カーテンを閉めれば一面真っ白。視界がすっきりしたことで、仕事に集中できるように。以前は毎回テーブルやコードの位置を調整していましたが、その必要もなくなりました」(gumiさん)
WEB会議の際は背景に自然光やグリーンが入ることに。「こちらのほうが明るくて好印象かも!」(gumiさん)
Emi’s Hint②
子ども専用のスペースで登園準備できる仕組みを
Before
クローゼットの中に家族全員のものがぎっしり
人別に引き出しを分けてはいたものの、子どもには取り出しにくかったよう。「保育園グッズは高い位置にもしまっていたため、ほとんど私が準備をしていました」(gumiさん)
Change!
子どもと一緒に選んだニトリのカラーボックスに、衣類や保育園グッズを収納。横にはバッグもかけられるように。「このスペースを作ってから、子どもが自分で洗濯物の片付けや登園準備をするように。今のところ忘れ物も一度もしておらず、効果にびっくりです!」(gumiさん)
衣類は種類別に収納してラベリング。「簡単なイラストに子どもが色塗りしたものをペタリ」(gumiさん)
Emi’s Hint③
床置きしがちなバッグをひとまとめ
Before
リビング手前の階段をつい荷物置きに…
3階へ上がる階段には、バッグや翌日の持ち物を置きがちだったそう。「置きやすい場所なんですが、子どもが通るときに危なくて」(gumiさん)
Change!
gumiさんのバッグは、かごにまとめることに。「普段は壁ぎわに置いていますが、在宅ワークのときは、かごごと近くに移動。Emiさんのアドバイスで、PCなどを入れるメインバッグと貴重品だけを入れるミニバッグとを分けたことで、出勤の準備がラクになりました」(gumiさん)
翌日も出社の日は、貴重品を入れたミニバッグだけで出勤。「荷物の入れ替えが不要に!」(gumiさん)
Emiさんのモノ選びの新刊発売中!
『わたしの〝ちょうどいい〟モノ選び』
17冊目となるEmiさんの著書は、モノ選びがテーマ。暮らしや仕事や子育て…いろいろなものとつながっている、モノ選び。本書では、OURHOMEでも人気のレッスンを誌上開催。買い物がラクになるルールを見つけるヒントが詰まっています!¥1430/集英社
次回は「『Emiさんの”自分軸のある”時間と空間の整え方』LEE100人隊 あやみおさんの暮らしのモヤモヤ解決編」をご紹介します。詳しい内容は2021年LEE9月号(8/5発売)に掲載中です。
撮影/仲尾知泰 ヘア&メイク/杉山えみ 取材・文/藤本幸授美
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年8/5発売LEE9月号現在)です。
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