LIFE

「花とグリーンのある暮らし」がくれたもの

モデル・鈴木六夏さんが緑に囲まれた庭で得た「豊かな時間」と「自然への感謝の気持ち」

2021.06.23

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Flower&Green 自然を身近に感じる生活の中で考えた、家族のこと、これからのこと―― 「花とグリーンのある暮らし」がくれたもの

花を愛する人が口を揃えて言うのが、「一輪の花が暮らしの中にあることで、自然への敬意や環境の大切さ、そして未来へも思いを馳せることができる」ということ。おうち時間が増えたことで、身近にあるグリーンの素晴らしさを再認識し、家族や食のこと、子どもの将来などについて、さまざまな気づきを得た人たちも。

背伸びをすることなく、自分らしく自然と向き合う、モデル鈴木六夏さんのライフスタイルに迫ります。
海辺の町へ引っ越し。庭での野菜づくりは発見の連続 鈴木六夏さん(モデル)

モデル 鈴木六夏さん

モデル
鈴木六夏さん

モデル 鈴木六夏さん

profile

美容ライターを経て、ファッションモデルとして、多くの雑誌や広告で活躍。大人のライフスタイルブランド「THE 9 SHOP」もプロデュース。夫と15歳の長男、3歳の長女、3歳になる愛犬と暮らす。

手を加えなくてもぐんぐん育つ野菜や植物の生命力を目の当たりにし、家で過ごす時間が豊かなものに

Rikuka Suzuki

木々に囲まれた庭でティータイム。ワンピースは自身のブランドのもの。「汚れにも強い撥水生地だから庭仕事もできて、きちんと感もある。私の服づくりにも、この家での過ごし方が影響しています」(鈴木六夏さん)

木々に囲まれた庭でティータイム。ワンピースは自身のブランドのもの。「汚れにも強い撥水生地だから庭仕事もできて、きちんと感もある。私の服づくりにも、この家での過ごし方が影響しています」(鈴木六夏さん)



身近にある豊かな自然が
充実した時間をくれました

3年前、娘さんの誕生と犬を迎え入れるという家族のビッグイベントが重なった鈴木六夏さん。これをきっかけに、住まい方・暮らし方を考え直すように。

「平日は夫婦ともに仕事で忙しく、なのに休日もどこかに出かけないと充実していないと思い込んでいて……。仕事も育児も、なんだかずっとせわしなかったんです。もう少し上手に大人がオンとオフを切り替えられて、子どもたちと犬がのびのび過ごせる生活がしたいねと、夫婦で話し合いました」(鈴木六夏さん)

そして昨年、都内から車で約1時間の海辺の町へと引っ越し。仕事で平日はほぼ毎日東京へ通い、海辺に帰るというバランスのよい生活にシフト。夫にとってなじみ深い町ということもあって、あまり悩むことなく決断できたそう。

「たまたま庭の広い物件に出会えたことで、自宅での過ごし方が一気に広がりました。引っ越し直後に外出自粛期間が重なったこともあり、手持ち無沙汰な時間はすべて家庭菜園や庭づくりに。DIYで花壇を作り、夏はトウモロコシやトマト、オクラなど、いろいろ育てました。経験や知識もなかったけど、どの野菜もぐんぐん育ってびっくり。

キュウリはこんな花が咲くんだ、ナスはこうやって実るんだと、親も子どもも一緒になって感動しました。特に趣味がなかったのですが、庭仕事はどこにも通わず家でできるし、これこそ最高の趣味だと気づきました」(鈴木六夏さん)

DIYで作製した家庭菜園用の花壇。「トウモロコシは実った直後に鳥に食べられちゃって……。自然界の厳しさも教わりました(笑)」(鈴木六夏さん)

DIYで作製した家庭菜園用の花壇。「トウモロコシは実った直後に鳥に食べられちゃって……。自然界の厳しさも教わりました(笑)」(鈴木六夏さん)

植物がぐんぐん育つ力に
圧倒され、魅了される日々

もともと都内のマンションでもグリーンを育てていた鈴木さんですが、引っ越してからは植物との距離もぐっと近づいたそう。

「この家の日当たりがいいのか、理由は定かじゃないけれど、ほとんど私は手を加えていないのに、『え? こんなに育つの!』と、驚くほど葉が繁って、花はいきいき咲くから、なんだか楽しくなっちゃって。

それに、センスに自信がなくても、高価なアートを持っていなくても、グリーンを取り入れれば必ず素敵なインテリアになりますよね。春は球根植物を飾ってみたり、今まで知らなかった植物の世界にどんどん惹かれています」(鈴木六夏さん)

そして緑に囲まれた庭は、家族の時間に深みを与える場としても大きな意味を持つことに。

「たき火を囲みながら夫と息子が憩いの時間を過ごしたり、娘がプールで遊んだり、愛犬がボールを追いかけたり。外の空気と自然があれば、遠くへ出かけなくても、こんなに豊かな時間が過ごせるんだと、これも大きな発見でした」(鈴木六夏さん)

息子さんはすぐに近所に友達ができて、楽しそうにしていて、娘さんは海辺を最高の砂場として、いつも泥んこ三昧だと言います。

「今まで以上に家族が仲よくなったのは、海や緑の豊かな自然のおかげ。ささやかでも環境に配慮した暮らしができるようになったのは、自然への感謝の気持ちです」(鈴木六夏さん)

木々や緑は、アートに負けないほど素敵なインテリア。身近な植物が環境問題を考えるきっかけにも

リフォーム時に大工さんに依頼し、植物や季節の飾りを置く台を設置。「飾られたグリーンに元気がないときは、自分に余裕がないとき。植物は心や体のバロメーターのよう」(鈴木六夏さん)

リフォーム時に大工さんに依頼し、植物や季節の飾りを置く台を設置。「飾られたグリーンに元気がないときは、自分に余裕がないとき。植物は心や体のバロメーターのよう」(鈴木六夏さん)

鉢や花瓶は、東京・外苑のフラワーショップ「FUGA」や「アクタス」などで、シンプルなデザインを選ぶことが多い

鉢や花瓶は、東京・外苑のフラワーショップ「FUGA」や「アクタス」などで、シンプルなデザインを選ぶことが多い。

玄関に入ると流木のオブジェと「All Roads Design」のタペストリーがお出迎え。ナチュラルな心地よいスペース。

玄関に入ると流木のオブジェと「All Roads Design」のタペストリーがお出迎え。ナチュラルな心地よいスペース。

都内のマンションから持ってきたフィカスの木を、リビングに。

都内のマンションから持ってきたフィカスの木を、リビングに。

【特集】「花とグリーンのある暮らし」がくれたもの


詳しい内容は2021年LEE7月号(6/7発売)に掲載中です。

撮影/菊地 史(impress+) ヘア&メイク/シバタロウ(P-cott) 取材・原文/田中理恵

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