LIFE

「花とグリーンのある暮らし」がくれたもの

畑を借りて週末農業。モデル・浅見れいなさんが自然を身近に感じる暮らしの中で考えたこと

  • 浅見れいな

2021.06.16

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Flower&Green 自然を身近に感じる生活の中で考えた、家族のこと、これからのこと―― 「花とグリーンのある暮らし」がくれたもの

花を愛する人が口を揃えて言うのが、「一輪の花が暮らしの中にあることで、自然への敬意や環境の大切さ、そして未来へも思いを馳せることができる」ということ。おうち時間が増えたことで、身近にあるグリーンの素晴らしさを再認識し、家族や食のこと、子どもの将来などについて、さまざまな気づきを得た人たちも。

背伸びをすることなく、自分らしく自然と向き合う、モデル浅見れいなさんのライフスタイルに迫ります。

畑を借りて週末農業。土に触れる時間が仕事への活力にも 浅見れいなさん(モデル)

モデル 浅見れいなさん

モデル
浅見れいなさん

モデル 浅見れいなさん

profile

ファッションモデル。10代の頃から女優、モデルとして活躍し、多くの雑誌で活躍。最近は大人も子どもも使えるボディソープのパッケージプロデュースなど、新たな取り組みも。夫、2歳の娘と3人暮らし。



大好きなキャンプの延長線上で小さな畑を借りました。家族で土いじりする週末が、かけがえのない時間に

Reina Asami

昨年、知人の紹介で約50平米の畑を借りることに。本やネットで畑のつくり方や野菜の育て方を勉強したり、近隣のベテランの方からアドバイスをもらいながら、着々と農作業のスキルを高めている浅見れいなさん。

昨年、知人の紹介で約50平米の畑を借りることに。本やネットで畑のつくり方や野菜の育て方を勉強したり、近隣のベテランの方からアドバイスをもらいながら、着々と農作業のスキルを高めている浅見さん。

大人も子どもも同じ目線で
夢中になれる貴重な時間

「実は昔から、ずっと土いじりをしたかったんです!」と、きらきら目を輝かせて話す浅見さん。普段はファッションモデルとして、スタイリッシュなイメージがある彼女ですが、意外にも泥だらけになって、土いじりをするのが一番の楽しみなのだそう。

家でも観葉植物や生花の水やりをしたり、外構の植栽の草むしりや剪定、家庭菜園のお手入れなど、いつも植物に触れていると言います。

「母が昔から家庭菜園をしていて、家にグリーンがあることも、家で作った野菜を食べることも、ごく自然なことでした。夫もアウトドアが大好きで、結婚前からキャンプによく行ったりしていて、自然の中で遊ぶのは、以前から夫婦共通の楽しみだったんです」(浅見れいなさん)

そして一昨年、娘さんが生まれてからは、自然にもっと根づいた暮らしがしたい、という気持ちが一層高まったそう。

「私が幼い頃そうだったように、娘は食が細いほうで。少しでも食べ物に興味を持ってほしい気持ちもあるし、キャンプの延長線上というか、自然をもっと身近に感じる遊びの感覚で、自分たちでも野菜を作ってみたくなったんです」(浅見れいなさん)

ご縁があり、自然に囲まれた地に畑を借りることができ、浅見さんファミリーの小さな農園づくりが始まりました。週末は畑に直行して汗だく、どろどろになって農作業をする生活も、すっかり定着。

家にも花とグリーンを絶やさずいつも触れていることで、元気をもらっている気がします

リビングの、どこからでもよく目えるところに、生花を絶やさないように飾っている浅見さん。「ふとお花が視界に入るだけで、ほっと癒されます」(浅見れいなさん)

リビングの、どこからでもよく目えるところに、生花を絶やさないように飾っている浅見さん。「ふとお花が視界に入るだけで、ほっと癒されます」(浅見れいなさん)

石を使ったアクセントウォールに、庭木の影が映る時間も「家の中にいても自然の美しさを感じられると幸せ」(浅見れいなさん)

石を使ったアクセントウォールに、庭木の影が映る時間も「家の中にいても自然の美しさを感じられると幸せ」(浅見れいなさん)

観葉植物は、「SOLSO」などで少しずつ買い揃えたお気に入り。

観葉植物は、「SOLSO」などで少しずつ買い揃えたお気に入り。

モデル 浅見れいなさん

2年前に建てた自宅の外構には南国系を中心とした植物が。そのお手入れも、すべて浅見れいなさん自身で。「一度植木屋さんに教わって、あとは状態をみながら自分で剪定。この間は気づいたら3時間たっていましたが、苦にならないんです」(浅見れいなさん)

2年前に建てた自宅の外構には南国系を中心とした植物が。そのお手入れも、すべて浅見さん自身で。「一度植木屋さんに教わって、あとは状態をみながら自分で剪定。この間は気づいたら3時間たっていましたが、苦にならないんです」(浅見れいなさん)

食品ロスやフードサイクル…
環境のことにも目が向くように

「子どもは畑に来るとはだしになって、周りを駆け回っています。素肌で直接アース(地球)の大地を感じることは『アーシング』と呼ばれて癒し効果があるとか。娘はそれを直感でやっているから、子どもってすごいなと感心します。

大人たちは近くにいるベテランの方に、土の耕し方や、寒さと日差しを除ける方法、苗を植える時期や配置など、いろいろなことを教わって、学びがいっぱい。大人も子どもも同じ目線で夢中になって、土と戯れています」(浅見れいなさん)

普段行くスーパーでも、並ぶ野菜を見て、今までにはなかった感情が芽生えてきたと言います。

「借りている畑は農薬NGなので、無農薬で野菜を育てる難しさをひしひしと感じています。値段が多少高いことにも、あらためて納得。丁寧に手間と時間をかけなければ、こんな立派なブロッコリーができるわけない、なんてすごいんだ!と、思わず手を止めたことも」(浅見れいなさん)

食物を育てる大変さを体感することで、フードロスへの意識も高まってきたと言います。

「最近、生ゴミのコンポストも導入しました。畑で使う堆肥になるので、“こうして地球は循環しているんだね”と子どもと一緒に体験しながら学べるのもうれしくて。まだまだ農作業は初心者だけど、家族で作った野菜をおいしく食べられる日を夢見て、週末の畑通いを続けていきたいと思います」(浅見れいなさん)

家の屋上の家庭菜園でもバジルやシソなどを栽培。こまめに収穫し、料理に取り入れている。

家の屋上の家庭菜園でもバジルやシソなどを栽培。こまめに収穫し、料理に取り入れている。

トートバッグ状のコンポストで生ゴミを堆肥に変え、畑へ。食物のサイクルを自分たちで循環させられるのがうれしい。

トートバッグ状のコンポストで生ゴミを堆肥に変え、畑へ。食物のサイクルを自分たちで循環させられるのがうれしい。

【特集】「花とグリーンのある暮らし」がくれたもの


詳しい内容は2021年LEE7月号(6/7発売)に掲載中です。

撮影/酒井貴生(aosora) ヘア&メイク/牧田健史 取材・原文/田中理恵

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