SNSを見ていると、おしゃれな人の家には、けっこうな割合でチラリとおしゃれなラグの姿が!
さっそくまねしたいけれど、個性的な色柄だし、取り入れるには勇気が……。
そこで、ラグ使いのスタイリングが得意な石井さんに相談。その答えはなんと、「初心者こそ複数使い」=ラグ重ねでした。
インテリアスタイリスト 石井佳苗さん
LEEでの連載『12カ月の「壁」を飾る』も好評。「インテリア上手への近道は、壁と床!」。今、もっと手に入れたいと思っているラグはアフガニスタンの渋めのタイプ。
ラグは重ね使いするほど、空間に奥行きが生まれます
ラグは、最初の1枚を取り入れるまでのハードルが高いもの。
「柄物だしカラフルすぎて……と躊躇しがち。でも1枚敷くだけで空間のおしゃれ度はグンと上がるし、多くの色が混ざっているからこそ、部屋中のあらゆるものの色を拾い、まとまりを持たせてくれるんです」と石井さん。
敷く場所は足を止める場所、キャビネットやソファ前などがおすすめです。
「ラグの長所は、敷くだけで空間をコーナー化できること。結果、ひとつの空間にさまざまな表情が生まれます。さらに、初心者こそ重ね使いが有効。1枚より2枚、3枚と複数使い=“ラグ重ね”すると、ラグという共通アイテムがあることで、空間に統一感が。大きな1枚より、サイズを変えて2、3枚持つほうが、気分次第でさまざまな場所に敷けて楽しめますよ」(インテリアスタイリスト石井佳苗さん)
寒い時期は、アンゴラ山羊の原毛を使った"チュル"と呼ばれる毛足の長いラグを
「敷いた場所はトップの写真と同じですが、ラグ1枚替えただけで全体の印象が一変。ラグの効果は偉大です」(インテリアスタイリスト石井佳苗さん)
奥は"オーバーダイ"と呼ばれる手法で作られたトルコのラグ。ソファにはトルコの"シルト"と呼ばれるラグで作ったクッションを
「ラグを敷くだけで、キャビネット前のコーナーがさりげなく独立し、空間にメリハリが」(インテリアスタイリスト石井佳苗さん)
玄関にはトルコのちょっとめずらしいヴィンテージラグ
「ヴィンテージラグとしては、ちょっと珍しい正方形」(インテリアスタイリスト石井佳苗さん)
トイレに敷くヴィンテージラグは、空間を分ける約割も担って
左はイランのクルド系民族、右はイランのカシュカイ系民族のラグ。
「2枚敷くことで、それぞれの空間をさりげなく分ける効果があります」(インテリアスタイリスト石井佳苗さん)
細長いサイズがキッチン前の廊下にぴったり
「アンティークのパイルラグの無地部分を均一に刈りならし、柄を浮き立たせています。トルコの"ムジュール"と呼ばれるラグで、とても珍しいタイプ」(インテリアスタイリスト石井佳苗さん)
ちなみに、お掃除は・・・?
ラグ掃除の強い味方は、エチケットブラシタイプの「ぱくぱくローラー」と粘着タイプのクリーナー
撮影/宮濱祐美子 取材・原文/福山雅美 撮影協力/AWABEES
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年4/7発売LEE5月号現在)です。
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