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藤原千秋さん直伝!花粉症対策

花粉症対策で重要な侵入口3つの対処法【藤原千秋さんの“おそうじ歳時記”】

  • 藤原千秋

2021.01.15

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毎年恒例、花粉の季節が近づいてきました。例年苦しめられている立場としては、先手先手で対策を講じておきたいところですよね。今回は住まいの花粉対策をする際の基本事項をおさらいしつつ、今からできる暮らしのTipsをご紹介。

コロナも気になるけど花粉も無視できない健康上のエネミー。それではいってみましょう!

花粉は「外から」やってくる!

まず最初に押さえておきたい大事な大前提。家の中でどんどん増えてしまうカビやダニと違って、「花粉」というアレルゲン(アレルギー症状の原因となるもの)って、ほぼ100%家の外からやってくるものなんです。当たり前? でもここがかなり大切。

つまり一番大切かつ効果的な花粉対策というのは、「花粉を(できるだけ)家の中に入れない」ことに尽きます。

そんな花粉の「入り口」は3つ

でも、どうやって花粉は家の中に入り込んでしまうものなのでしょう? その「入り口」は、大きくこの3つに分けられます。

1:住まいの吸気口、窓、ドア

2:干した洗濯物、布団

3:人間

ひとつひとつ紐解いていきましょう。

1:住まいの吸気口、窓、ドア

現在の住まいの多くに導入されている、24時間換気システム。このシステムのおかげで屋内の空気をつねに新鮮な、酸素の豊富な状態にしておくことができ、これは健康的な生活のため必要不可欠な条件のひとつです。ステイホームで在宅時間の長い家族が多ければなおのこと。

ただ、換気扇という機械で強制排気をすると、同時に吸気口や窓から強制的に空気が入ってきます。この空気に花粉が含まれていれば、そのまま屋内に入ってきてしまうことになります。

換気扇によるものではない、窓を開けての自然換気、ドアを開け閉めして人が出入りする際などにも、空気と一緒に花粉が入ってきてしまうことがあります。

 

2:干した洗濯物、布団

寒さが和らいできてあたたかな日差しが出ていると、ついつい洗濯物や布団を屋外に干したくなってしまうもの。心情的には自然な行動だと思いますが、この広い面積をもち、かつ数時間屋外に置いておくタイプの「布もの」も、花粉を家に連れ込む大きな入り口になってしまいます。

 

3:人間

花粉の入り口は人間

実のところ一番大きな「入り口」がこれなのではないかというのが近年の見立てです。ライオンの調査()によれば、「花粉が飛散する時期に屋外を1時間散策すると、セーター1着にはなんと約8万個の花粉がつく」のだそう!

たったの1時間の外出で8万個。「花粉の季節に6畳間(面積9.9㎡、高さ2.3m)では1日約20万個※の花粉が存在する」(※奥田、住居内花粉数とその処置 アレルギー第52巻・2003年という調査の数値と比べても、服に付けて人間が持ち込む花粉量は軽視できないことがうかがえます。

では、それぞれの「入り口」に対して私たちはどうアプローチしていけばいいのでしょうか?

次回はそれぞれに適した掃除などの対処法、そしてマメにお掃除すべき“家の中のある場所”についてお伝えします!


LEE本誌や、LEEwebでも大活躍中の家事スペシャリスト、藤原千秋さん。早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届けします。次回もお楽しみに!

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住生活ジャーナリスト、ライター

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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