LIFE

早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届け!

水筒・ボトル類の正しい洗い方を解説!暑い季節、水分補給の必需品が「雑菌だらけ」にならないために

  • 藤原千秋

2026.04.23

この記事をクリップする

便利な最新型マイボトル。でも「ちゃんと洗えてる?」

水筒・マイボトルで水分補給のイメージ画像

ついこの間まで寒かったのに、冬から春を飛び越えて、夏?!と戸惑うほどの気温上昇。


春本番の4月。行楽のGWシーズンを控え、大人も子どもも水筒やマイボトルの出番が俄然増え出す季節になりました。熱中症予防のためにも、こまめな水分補給、大事ですよね。

なかでも、近年人気の直飲みボトル。ワンタッチで蓋を開いてすぐゴクリ。あるいは飛び出すストロー。なにせ歩きながら、なんなら走りながらでも飲めてしまうくらい。こぼれにくいし、便利!

でも、ひとくち飲んで……「なんか臭い気がする?」そんなこと、ありませんか?

「ちゃんと洗ってるつもりなんだけど……」「何か間違ってた?」

もしかすると、見落としてしまっているお手入れポイントが、あるのかも知れません。そんなマイボトルについて、ちょっと先取りして見直していきましょう。

Index
  1. 便利な最新型マイボトル。でも「ちゃんと洗えてる?」
  2. 水筒・マイボトルの「飲み口タイプ別」メリット&デメリット
  3. 水筒&マイボトルの「素材タイプ別」取り扱いの注意点
  4. チェックポイント 水筒・マイボトルの「正しい洗い方」
  5. 暑い時期の水筒・マイボトルに欠かせない「氷の衛生問題」
  6. あわせて読みたい

もっと見る

水筒・マイボトルの「飲み口タイプ別」メリット&デメリット

最近の水筒やマイボトル。飲み口の形状によって、「コップタイプ」「スクリュータイプ」「ワンタッチタイプ」と大きく3種類に分けられます。

「コップタイプ」の水筒&マイボトルのメリット・デメリットは?

昔ながらの「水筒」。栓の上にコップとして使う蓋が被せてあるタイプ。
飲み物を飲む際にはちょっと手間がかかりますが、

  • 飲み物に直接口をつけないので飲み物が傷みにくい
  • 飲む時、むせにくい
  • 熱い飲み物でも冷ましやすい
  • コップを用意すれば他人とのシェアも可能

といった他にないメリットがあり、根強い人気があります。

コップ式のマイボトル・水筒のメリット&デメリット

「スクリュータイプ」の水筒&マイボトルのメリット・デメリットは?

筒状ボトルのスクリュー(蓋)を捻って開け閉め、直接口をつけて飲むタイプ。形状はいたってシンプル。パッキンの数も少なめです。
両手を使って蓋の開け閉めが必要ですが、ゆっくりなら歩きながらでも飲めます。ただし、

  • 直接飲み物に口をつけるので他人とのシェアは不可、飲み物の衛生面にも注意が必要
  • 熱い飲み物には火傷の注意
  • むせる可能性はあり

というデメリットがあります。

ボトル自体の手入れ(洗い)の手間は比較的少なく、ケアがしやすいのは大きなメリットです。

スクリュー式のマイボトル・水筒のメリット&デメリット

「ワンタッチタイプ」の水筒&マイボトルのメリット・デメリットは?

ボタン式、ワンタッチ蓋で片手での開閉が可能。サッと手に取って飲め、運転中や作業中、なんなら走りながらでも飲める形状で、スムーズに水分補給したい人には便利です。

蓋が本体につながっているので、蓋を落としたり無くしたりする心配もありません。
飲み口は小さめ(むせにくい)、ストローが飛び出すタイプもあります。しかし、

  • 基本的には保冷専用で温かい(熱い)飲み物には不向き
  • 直接飲み物に口をつけるのでシェア不可、衛生面にも注意
  • 飲み口のパーツが細かく、パッキンなど数が多いので手入れに手間が必要
  • ストローなどの洗浄が甘いと、細菌が繁殖してヌメリや異臭が出やすいリスク

などなど、際立ってメンテナンスの手間がかかる側面があります。

ほぼほぼペットボトル感覚で飲める後者の「直飲みボトル」2タイプは、ひと昔前まで主流だった「コップタイプ」の水筒やボトルとは使い勝手が雲泥の差。

反面、口腔内細菌の付着や飲み物への逆流による飲み物劣化リスクがあるという点は、ぜひ知っておきましょう。

ワンタッチ式のマイボトル・水筒のメリット&デメリット

水筒&マイボトルの「素材タイプ別」取り扱いの注意点

最近、保温や保冷の性能はないものの、軽くて持ち歩きやすい透明のマイボトルも人気を博していますね。あの、軽量、透明タイプのボトルの素材は、樹脂(プラスチック)

そして、従来の保温、保冷に長けた金属製のボトルは概ね、ステンレスでできています。一部アウトドア用品やインテリア性の強い、チタン製やガラス製のマイボトルも存在しますが、あまり一般的ではありませんので今回は割愛します。

さて樹脂製のメリットはとにかく軽量で持ち歩きやすいことステンレス製のメリットはサビにくさや洗いやすさ、強度、温度への柔軟性にあります。


一方デメリットは、樹脂製は柔らかく傷つきやすいこと。そのため傷に菌が入りやすく、一度入り込むと落としにくいという難点があります。飲み物が劣化しやすくなる可能性もあります。

ステンレス製のデメリットはある程度の重みがあることと、腐食の恐れがあり基本的に塩分を含んだスポーツドリンクは入れられないことなどがあります(特殊なコーティングをしてある商品も存在します)。

なんとなく「デザインがいい」「使い勝手が良さそう」などの理由で選びがちなマイボトル。でも自分は何のためにマイボトルを持ち歩くのか? など、少し考えた上で本体の素材も選びたいところです。

たとえばペットボトルの使い捨てはエコではないという理由で樹脂製ボトルを選んだものの、手入れを誤り傷がつき(曇り)、すぐ買い替えるようでは本末転倒ですよね。

正しいマイボトル選びのイメージ画像

チェックポイント 水筒・マイボトルの「正しい洗い方」

そんないまどきの「マイボトル」。傷つけにくく清潔を保ちやすい洗い方とは、どんなものなのでしょうか?

基本の洗い方

樹脂、ステンレス問わず、1日使ったら全てのパーツを分解して食器用中性洗剤を使って洗い、しっかり乾かします。内部も食器用中性洗剤+柄つきブラシ(スポンジ)ですみずみまで洗い、濯ぎましょう。

基本の洗い方ができていれば、ヌメリや異臭の多くは防げます。

水筒の正しい洗い方のイメージ画像

やや怪しい時の洗い方

「忙しくて毎日サッと水で濯ぐだけしかしていない」「パーツ、パッキンを外さないまま長いこと経ってしまった」「いつから放置されているかわからない水筒が子ども部屋から発見された」「飲むとき、なんか臭い」「茶渋?でなんだかパーツが黒ずんで汚い」などといった場合は洗いに加え酸素系漂白剤での除菌・漂白プロセスを足しましょう。

一度洗った水筒に40度程度のぬるま湯を張り、お湯1リットルあたり10gの酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)粉末を入れて発泡させ(蓋は閉めない)30分〜2時間程度置き、その後再度水洗いし、濯ぎ乾かします。

水筒・マイボトルを洗うときのNG行動

硬いタワシでゴシゴシ擦る(傷がつき、傷に細菌汚れが入りやすくなる)
クレンザーを使ってゴシゴシ洗う(傷がつき、傷に細菌汚れが入りやすくなる)
メラミンスポンジで洗う(傷がつき、傷に細菌汚れが入りやすくなる)
熱湯を使う、煮沸する(樹脂、プラスチックパーツは変形リスクあり)
塩素系漂白剤を使う(ステンレスボトル内部が腐食してサビるリスクあり)

完全にパッキンがカビて真っ黒になってしまった場合

黒カビが樹脂に奥深くまで入り込んでしまっているので、買い替えを推奨します。

樹脂製ボトルが白く曇ってしまった場合

細かな傷がつきすぎているので、こちらも買い替えを推奨します。



暑い時期の水筒・マイボトルに欠かせない「氷の衛生問題」

暑くなるほどに冷たい飲み物が美味しくなりますよね。

それに冷たいってだけで、なんとなく「清潔」なものを飲んでいるような気がします。

不思議な感覚ですよね。

そこでマイボトルに入れたくなる「氷」ですが、その氷の出どころ、自宅冷蔵庫の自動製氷機って、いつお手入れしましたか? ここは意外と見落としがちなポイントなんです。

冷蔵庫の製氷皿、製氷機も掃除を忘れがちというイメージ画像

製氷タンクの中に黒カビが生えてしまっていたり、ピンクオレンジの水アカが育っている場合、氷の汚染は避けられません。マイボトルに長時間入れておく飲み物を傷める原因にもなりかねず、夏に限ってお腹が痛くなりやすい場合、身近な氷の衛生状態を見直してみてもいいかもしれません。

一般的に、冷蔵庫の製氷タンクの洗浄(中性洗剤で細かいパーツまで洗う)や付属の活性炭フィルターの交換は可能ですし、こまめなお手入れも推奨されています。また、クエン酸を主成分とした水アカ洗浄も可能ですが、冷蔵庫にビルトインされている「製氷装置」全体の掃除は難しいのです。

どうしても安全な氷を使いたい場合は、市販のロックアイスを買うほか、昔ながらの製氷皿を使う(棒状の氷を作れるものなどが100円ショップでも取り扱われています)方法があります。

マイボトルを清潔に使うために

便利な水筒・マイボトル。
ささっと洗って終わりではなく、いつも「清潔に使い続けられる状態を保つ」ことが大切です。

洗う・乾かす・見直す、この3つを意識して、来たる本格的に暑い季節に向け、安心できる水分補給を心がけてみてくださいね。


LEE本誌や、LEEwebでも大活躍中の家事スペシャリスト、藤原千秋さん。早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届けします。次回もお楽しみに!

藤原千秋

CHIAKI FUJIWARA

住生活ジャーナリスト・ライター

大手住宅メーカー営業職を経て、家事のスペシャリストとして企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住生活ジャーナリスト、ライター

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる