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暑さ対策は窓から|家の中が暑いのは「窓」のせいかも?遮熱・断熱・冷気循環でエアコン効率もアップ!【藤原千秋さんのおそうじ歳時記】

  • 藤原千秋

2026.06.25

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Index
  1. ”パネルヒーター”化してる?! 真夏の窓ガラス
にご注意
  2. ポイント①窓ガラス自体を「あたためない」工夫で遮熱
  3. ポイント②カーテンは二重+αで「しっかり断熱」
  4. ポイント③室内の冷気循環で壁も「あたためない」
  5. エアコンの設定温度を下げる前にできること
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”パネルヒーター”化してる?! 真夏の窓ガラス
にご注意

「今日は何だか、エアコンの効きが悪いなあ……」。

エアコンの冷風を確認しに窓ぎわに近寄ると、ガラス面からまるで「ボワッ!」と音が聞こえるがごとき熱気が伝わってきて、ギョッ! 


ガラスに触れてみれば、「あ、熱いッ!」。そう、夏の窓ガラス(しかも、日が当たる面)って、まるで“パネルヒーター”のよう。

でも冷房かけてる部屋にヒーターなんて、不必要に過ぎますよね。
せっかく電気代を費やしてのエアコン冷房、無駄にしたくはありません。
そんな窓まわりに施すなら、何をどうするのがベストなんでしょうか?


今回はなるべくお手軽、かつ効果的な窓まわりの暑さ対策について、レクチャーしたいと思います。

ポイント①窓ガラス自体を「あたためない」工夫で遮熱

窓まわりの暑さ対策というと、まず室内側で何とかしようと考えがち。
でも最も効率がいいのは、「窓ガラスそのものを熱くしない」ことなんです。

日差しを受けた窓ガラスは、透明でも太陽のエネルギーを吸収して高温になり、その熱が室内側へと伝わってきます。つまり暑さの原因になっているのは、太陽光そのものというより、熱せられたガラス面。

もちろん壁や天井からも伝わってきますが、外から入ってくる熱の7割近くは「窓」由来だといわれています。
なのでできるかぎり「窓の外側」で日差しを遮るのが大切。

昔ながらの方法としては「すだれ」や「よしず」を垂らしたり、立てかけるやり方があります。見た目には少々昭和ですが、理にかなった暑さ対策です。ガラスに日光が当たる前に遮光し、窓全体を影にするため、窓が熱くなりにくくなります。

最近のものなら、ベランダや窓の外に設置する「オーニング(日よけ)」や「遮熱ネット」も人気です。

いずれもホームセンターやネット通販などで手軽に購入でき、設置も比較的簡単。特に南向きや西向きの窓は、こうした外側の日よけの有無で室温の上がり方が大きく変わります。

ただマンションなど集合住宅の場合は、管理規約によって設置できるものに制限があることも。風で飛ばされる危険もあるため、取り付け方法や安全対策については事前に確認しておきましょう。

おさらいすると、暑さ対策の基本はとにかく「日差しを部屋に入れない」こと。そしてまずは窓の外側から考えることです。



ポイント②カーテンは二重+αで「しっかり断熱」

でも外側からだけでは防ぎきれない熱もあります。

窓の内側対策|カーテン選びと閉め方

そこで次に見直したいのが、室内側の「カーテン」。
インテリアの好みやおしゃれさなどで、レースカーテンだけ、あるいはリネンなどの薄い布をかけて過ごしているご家庭もありますが、真夏の日中はそれだけでは心許ないことも。

暑さ対策視点では、レースカーテンと厚手のドレープカーテンを組み合わせる「二重使い」が基本になります。
最近では遮熱機能をうたうレースカーテンやドレープカーテンも増えました。見た目は普通のカーテンでも、太陽光による熱の侵入を抑える工夫が施されています。

また、カーテンは閉め方も大切です。窓のサイズに対してカーテン幅が足りないと、脇や上部から熱気が入り込みます。カーテンレールを覆うような設置方法や、カーテンフックのアジャスター機能を駆使して、床近く、あるいは窓をしっかり覆う長さまで届くようにすることで断熱効果が高まります。

レースカーテンとドレープカーテンの間に、ホームセンターやネット通販などで手軽に購入できる「遮熱カーテン」を吊るして空気の層を増やし断熱する方法もあります。


窓の内側対策|ブラインドの場合

一般的なブラインド(アルミ製)の場合、日除けにはなりますが遮熱、断熱効果はあまりないと言われています。
ただ近年では、アルミでも遮熱コーティングがされているものや、
・木製ブラインド(アルミより熱を帯びにくい)
・ハニカム構造(空気層)のブラインド
など断熱効果のあるタイプもあり、選び方によってはある程度の遮熱・断熱効果が期待できます。

ブラインドタイプのカーテン(シェードやロールスクリーン)なら、この場合はカーテンを組み合わせて空気層を作ることもできます。

さらに強力な窓の内側対策

さらに強力なやり方として、窓ガラス自体に遮熱フィルムや遮熱シートを貼るという手も。

ただ賃貸住宅では原状回復の問題が生じる場合もありますし、ガラスの種類によっては熱割れのリスクが高まることもあるため注意が必要です。

少し手間はかかりますが、ホームセンターなどで購入できる、90センチ×180センチ×1センチほどの「発泡スチロール板」を窓ガラス上に両面テープで貼り付けるという方法もあります。見た目はともかくとして断熱効果はとても高く、普段使っていない部屋や、西日が厳しい部屋では非常に実用的です。

とはいえ、まずはカーテンを見直すだけでも体感温度は変わります。窓からの熱の侵入を少しでも減らせれば、エアコンへの負担も軽くなり、省エネにもつながるわけです。



ポイント室内の冷気循環で壁も「あたためない」

窓から入った熱は空気だけでなく、床や壁、家具にも蓄積されます

するとエアコンで空気を冷やしても、周囲の建材からじわじわ熱が放出され(輻射熱)、なかなか涼しく感じられません。夜、外気温も下がり日も差していないのに、部屋の中だけなかなか暑さが抜けないことがありますよね。それって、おそらくこの輻射熱のしわざ。

そこで重要になるのが室内の空気を循環させること。エアコンや外気の冷気で、壁や天井や家具類ごとしっかり冷やそう、という考え方です。

Japanese-made air conditioner working indoors

エアコン効率を上げるコツは「風向き:上」

冷たい空気は重く下にたまりやすく、暖かい空気は軽く上へ集まる性質があります。そのためエアコンの風向きを真下へ向け過ぎると足元だけが冷え、部屋全体を均一に冷やすことができません。

冷房時はエアコンのフラップ(羽)を水平気味にして、高い位置で冷気を遠くまで飛ばすようにする設定がおすすめです。天井付近に冷たい風を届けることで室内全体の温度差が小さくなります。

サーキュレーター併用時のコツは「配置と向き」

さらにエアサーキュレーターを併用すると効果的。エアコンのある室内の、エアコン対角線上に設置してエアコンに向けて風を送るようにすれば冷気の循環を助けます。ただこの時、窓ガラスに風をぶつけて冷やさないように。ガラスが局所的に冷えることで「熱割れ」を起こす恐れが生じ、危険です。


部屋の形によって最適なエアサーキュレーターの置き場は変わりますが、ともあれ少しでも「空気を動かす」だけで快適さは向上します。

ちなみに、留守にした帰宅後はすぐに冷房を強くしたくなりますが、外気温の方が低い時間帯なら、まず窓を開けて換気扇とエアサーキュレーターを稼働させ、室内にこもった熱気をなるべく早く追い出してから冷房を使う方が効率的です。

エアコンの設定温度を下げる前にできること

夏の暑さ対策というとエアコンの性能や設定温度ばかりに目が向きがちですが、「窓まわり」の設えが、実は大きなカギ。

エアコンの設定温度を下げる前に、まず窓を見直す。

窓の外で日差しを遮り、室内ではしっかり断熱し、冷気を部屋中に循環させる。

この3つを意識した効果的な“エアコン使い”で、快適に夏を乗り切りましょう。


LEE本誌や、LEEwebでも大活躍中の家事スペシャリスト、藤原千秋さん。早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届けします。次回もお楽しみに!

藤原千秋

CHIAKI FUJIWARA

住生活ジャーナリスト・ライター

大手住宅メーカー営業職を経て、家事のスペシャリストとして企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住生活ジャーナリスト、ライター

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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