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高畑充希さん「ヲタク言葉は難しかったけれど覚えるのもしゃべるのも楽しかった」

2020.02.07

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個性やアクの強い役を絶妙なニュアンスで次々モノにする高畑充希さんが、今度は“隠れ腐女子”に!

山﨑賢人さんとダブル主演を務める映画『ヲタクに恋は難しい』で、ヲタクであることをひた隠す、アニメとBLをこよなく愛するOLの成海を演じた。

高畑充希さん「ヲタク言葉は難しかったけれど覚えるのもしゃべるのも楽しかった」

「原作漫画は“不器用で可愛らしいラブストーリー”という印象で、脚本を読んだら、あまりの専門用語祭りに、成海が何を言っているのかわからなくて(笑)。とてもテンションも高く、しゃべり方も難しかったのでリアルヲタクの共演者・若月佑美ちゃんに、言葉の意味や話し方のニュアンスも含め、いろいろ教えてもらいました」

一人妄想やヲタ仲間とマシンガンのようにしゃべりまくるシーンは、おもしろくてつい噴き出してしまうが、セリフ量も膨大で大変だったろう。

「あの速さでしゃべるなんて、普段の生活ではあり得ないので、ヲタクの方たちってメチャクチャ頭がいいな、と思いました。語彙力もすごい。でも今回はむしろ大変というより、それを覚えるのもしゃべるのも、すごく楽しかったです」

監督は、『女子ーズ』でも組んだ福田雄一さん。なんと今回は、ミュージカルという手法を持ち込んだ。何度もミュージカル舞台を踏んできた、高畑さんの実力を見込んでのオファーだろう。

「いつも明確にコメディを作られる福田さんの不安そうな姿を初めて見ました。私も初めて尽くしでとても不安で。そんな中、山㟢君だけ飄々としてました(笑)。ただ、ヲタク文化と、急に歌いだすミュージカルのテンションには親和性を感じましたし、本作はヲタクの話だからこそ成立したと思いました」

アイドル衣装からかぶり物まで、高畑さんが七変化で歌い踊るシーンも満載でなんとも楽しい!

「渋谷109前で朝4時、アイドル衣装での撮影は、飲み帰りの方方の始発待ちにぶつかりましたが、まったく正体がバレませんでした。外国の方々には“これがジャパンか”とメチャクチャ写真を撮られましたね(笑)。でも私のイチ押しシーンは、山㟢君と賀来賢人君が激踊りするヲタクダンス。大勢がピタリと揃った踊りは、現場で見ていても壮観で感動しました!」

とはいえ本作はれっきとした恋愛映画。ヲタク同士の不器用な恋の行方に、ハラハラドキドキ!

「恋愛映画という感覚は撮影中ありませんでしたが、元祖の山㟢君に壁ドンされるシーンはうれしかったです。残念ながら後ろ向きで見えませんでしたが(笑)。登場人物みんなが不器用で可愛くて、最後はホッコリできると思います」

主演やヒロインを務めたドラマに映画に舞台にと、あらためて昨年の充実と多忙ぶりに驚かされる。

「でも作品の合間にオフをもらえて、念願のイギリスに行けました。お買い物をしたり、公園に行ったり。また、ずっと出演してきた舞台『奇跡の人』では、これまでのヘレン・ケラー役からサリヴァン先生役に変わったんです。読み方も深くなり、違った見方ができて、すごくおもしろくてやり甲斐を感じました。今年は久々のミュージカル舞台『ミス・サイゴン』が大きな挑戦。ゆっくりじっくり一作ずつ、なんとなく30歳を見据え、こんなスタンスでいられたらいいな、と初めてキャリアの積み方を考えている、28歳の今日この頃です」

Profile
たかはた・みつき●1991年12月14日、大阪府生まれ。’07年に舞台『ピーターパン』に主演。近年の代表作に映画『引っ越し大名!』、ドラマ『忘却のサチコ』『メゾン・ド・ポリス』『同期のサクラ』など。5月にはミュージカル舞台『ミス・サイゴン』でキム役を務める。

『ヲタクに恋は難しい』

©ふじた/一迅社 ©2020映画「ヲタクに恋は難しい」製作委員会

アニメ&BLのヲタクであることが原因で彼氏にフラれ、転職した成海(高畑充希)は、そこで幼なじみで重度のゲームヲタク・宏嵩(山﨑賢人)と再会する。ヲタバレを恐れて宏嵩を避けるが、ヲタク同士なら気楽に付き合えると交際を提案され付き合い始める……。『銀魂』シリーズの福田雄一監督が、人気WEBコミックを映画化。全国ロードショー中。


撮影/名和真紀子 ヘア&メイク/市岡 愛(ピースモンキー) スタイリスト/Shohei Kashima(W) 取材・文/折田千鶴子

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