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高木綾子

東京から地方へ移住。やっててよかった!ポジティブになれる心構え3つ

  • 高木綾子

2020.01.24

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新しい年が始まり、あっという間に1月も下旬。

2020年はオリンピックもあり、日本全国変化の多い一年となりそうです。

そして今年は私たち家族にとっても大きな節目の年。以前から予定していた通り、夫の仕事の都合で、この春に香川県へと移住をします。千葉県出身の私にとって、故郷を遠く離れる引っ越しは、初めての経験。

実は近年、退職や、出産など大きな変化がある度に、気持ちの切り替えがうまくできず、体調を崩すことも度々。。。

その為、移住の話が本格的になってからは、出来る限り自分の時間を見つけて、心の準備をしようと意識して来ました。

もちろん、今でも不安な気持ちはゼロではありません。しかし、すこしづつ気持ちに整理をつけてきたこともあり、実際に引っ越しの作業が始まった現在では、とてもポジティブに準備を進めています!

今回は、この移住に関して、私なりに実践し、やって来てよかったと思えることを3つご紹介したいと思います。

美しくて優しい瀬戸内海。人生初!港がある街に引っ越します。

心構え その①
この土地でしかできない事を精一杯楽しむ。

もうすぐ東京の生活ともお別れ。
昨年は、この土地の魅力を、出来る限り堪能しようと心掛けていました。

私にとっての東京の良さとは、2つ。

・「世界中のアーティストが訪れる場所である」
・「日本で一番アクセスが良い場所である」

毎日のように世界中からアーティストが訪れる東京。学生時代から美術館巡りも音楽も大好き。決心してからは家族に協力してもらい、見たいライブや美術展は思いつくかぎり足を運ぶようにしました。

また、国内外あらゆる都市への交通の便が良いのも東京の最大のメリット。
昨年のGWは思い切ってベトナムのホイアンへ。結婚式などの予定以外、プライベートで海外に行くのは初めて。家族のかけがえのない思い出となりました。

行こうかどうしようか、、?
迷った時は、「今後移転先から同じことをしたい」と思った場合、どれくらい時間と費用がかかるのか?を考えます。「今の方がかかる労力が少ない」と思えばすぐ実行!

海外旅行も、「台湾」が候補に上がっていたのですが、香川から台湾は近いことが分かると、それは来年以降のお楽しみに!

 

今を楽しむと同時に今後の楽しみも増えてくる!

どの土地から引っ越す場合もそうですが、今ある環境のメリットは、意外とその場にいると気づきにくいものかもしれません。期限があるこからこそ、その土地の良さを一層実感出来たような気がします。

そして、来年以降は香川から、台湾の他にも岡山や鳥取や広島など、今まであまり足を運ばなかった地域への旅も計画をしています。

これらは移住先での楽しみの一つに!

昨年のホイアン旅行。夜市のランタンがとても綺麗でした。思い切って行ってみて本当に良かった!!

心構え その②
色々な人に とにかく新しい土地の話をする

実は今回これが一番重要!
私は今でも、毎日通うカフェのお客さん、幼稚園のママ友、仕事でお世話になる人などなど、、色々な人に会うたびに「3月には香川に引っ越すんです」と宣言しています。もちろんSNSでも度々この話をアップしています。

はじめのうちは、移住のことを話すのは、自分の不安な気持ちをかき消すためでした。
しかし、話すことで、だんだんと色々な情報が集まってくるように!

不思議なことに私の周りには瀬戸内地域にゆかりのある方も多く、街の魅力や島の魅力、好きなお店、友達が開業したパン屋さん。。。知らない土地の魅力を皆が教えてくれるようになったのです。
有難い事に、その地方に暮らす同世代の友達を紹介してくれる方もいました。

今では会いたい人も、行きたい場所もたくさん集まり、とても嬉しい状況に!

みんなの話題に上るのは、やはりアートフェスティバルのこと。開催期間が終わっても、常設されるアートが街中に散りばめられています。写真は2010年に高松港に製作された瀬戸内国際芸術祭作品。大巻伸嗣作の「Liminal Air-core-」

心構え その③
移住先の下見では、自分のお気に入りの空間を1つでも多く見つける

できれば移住前には何度かその土地の下見はしておきたいもの。
しかし、例え事前に現地を訪れることができたとしても、子供の進学の手続き、住む家探し。。。短期間で決断を迫られることが多い中、結局自分の事は後まわしに。

しかし、現地を訪れるとき、少しでも時間を見つけては実践していたことがあります。それは、日常の中でリラックスできる空間を一つでも見つけて帰ること。

例えば、ほっと一息できそうなカフェ、季節を感じられる公園、友達にプレゼントしたくなるようなお菓子屋、ゆっくりできる美術館、、などなど

私の好きな場所の一つ、1958年に完成した丹下健三設計の「香川県庁舎東館」。2019年の冬に耐震改修工事が終わり、ようやく訪れる事ができました。一階ロビーは特にお気に入り。壁画は香川県出身の猪熊弦一郎によるもの。

できれば徒歩か自転車で

近所の探索にはできれば徒歩がおすすめ。
しかし短い滞在、徒歩で歩き回るのが難しい場合に、是非利用して欲しいのはレンタサイクルです!
私は、市営のレンタサイクルを借りて、子供を乗せて市内をぐるぐると周っていました。

車で移動するよりもその土地の空気感を肌で感じることができます。小回りが効くので、写真撮影も簡単。それらのSNSへの投稿に、周りのみんなが良い反応してくれることにも、とても勇気づけられました。

レンタサイクル(高松市では、数台ですが子供載せタイプも貸し出しています)



後ろ向きな感情で始まった引っ越し準備 だんだんと気持ちも上向きに!

少しづつ重ねてきたこの準備は、間違いなく今の自分の心の支えになってくれています。初めての土地に不安な感情もあった移住ですが、今は、あれこれ挑戦してみたい気持ちに変わり、ポジティブに乗り越えられそうです!

4月に向けて、何かと準備の必要なこの時期。
環境の大きく変わる引っ越しを控えている方々に、少しでもヒントになることがあれば嬉しいです。

せっかくの機会、私も前を向いて進んでいきたいと思います!

高木綾子 Ayako Takagi

ライター/LEEキャラクター

1981年生まれ。百貨店バイヤー、ヴィンテージショップなどファッション業界を10年経験。その後、LEEキャラクターになったことをきっかけに同世代の女性に役立つ情報を伝える仕事に興味を持ち、ライターの道へ。夫の仕事の関係で2020年より東京から香川へ移住し、ファッションや子育てのほか、四国地方についても執筆。2児の女の子ママ。

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