脱“自分にしっくりくる色”迷子を目指し、プロによる「パーソナルカラー」診断を受けてきました!
素敵に服を着こなすモデルさんや100人隊の着画を参考に服を購入することが多い私(試着が苦手でたいていポチッと買います)。ですが、実際に着てみると、なんだか思っていたイメージと違う……なんてこともあり。
「他人に似合っていて、いいなぁと思った服も、自分には似合わない」
この現実を受け止めきれずに(というか見ないふりして)、ここまでやってきました。
最近では、息子の七五三で親も着物を……となったのですが、自分が希望する色と、お店の人や家族にすすめられる色に違いがあり(私は薄い緑や黄色を手にとったのですが、複数人に似合わないと言われ、薄いピンクをすすめられ、そちらに)。私、自分に似合うものが分かっていないのかも? と……。
着る服選びに一切迷いがない妹に会った際に、「あなたは自分に合う色を知っているよねぇ」とつぶやいたところ、「『パーソナルカラー』診断をしてもらったら、オータムだったんだよね」と。パーソナルカラー、私ももちろんその存在は知っていました。肌の色(ブルーベースやイエローベース)や目、髪の色などで、スプリング、サマー、オータム、ウィンターの4つに分類、似合うカラーが分かるもの……というくらいの知識はありました(セルフ診断で答えが曖昧に出たため、よく理解できずにスルーしていましたが)。今回、妹の言葉に触発されて、ネットでいろいろなページを検索、再度セルフ診断に挑戦してみたのですが、結果が2つ出てしまい、ハッキリせず……。
前置きが随分と長くなりましたが、似合う色を知るために一度プロに相談してみたい! という気持ちになり、ウェブD・タラコ氏とともに、パーソナルカラー診断・骨格診断を手がける表参道のサロン「COLOR&STYLE1116」へ足を運んできました。
お話をうかがったのは、「COLOR&STYLE1116」代表の山崎真理子さん。
たかみー:今日は偶然にも2人(たかみー、タラコ)とも全身黒の服で着てしまいました。なんとなく無難かなとつい選びがちですが、「パーソナルカラー」ではもっと似合う色があるものでしょうか?
山崎さん:世の中に存在するファッションアイテムは、ベーシックな色、黒、紺、グレー、ベージュに代表されるような無難な色が多いですよね。大人しいカラーでコーディネートも無難にまとまるのですが、差し色がないと物足りない人が出てくる。リップ、ヘアカラー、ストール、ネイル……この差し色に何を持ってくるべきかが明らかになるのが「パーソナルカラー」です。
たかみー:私、差し色選びのセンスに自信がないのですが、理解できますかねぇ……?
山崎さん:パーソナルカラーの考え方は、料理するときのお皿選びと同じと考えると分かりやすいんです。例えばサーモンの薄い切り身だったら、透明感があるから、薄いオニオンスライスと一緒にガラスに置きたくなる。同じサーモンでも、分厚く切って焼いたら赤い漆塗りに乗せたくなったり……と、透明感の有り無しでも合わせるお皿が変わってくる。この共通する感覚こそが、「パーソナルカラー」なんです。影響があるのは、顔の色、目の色、肌の質感、髪の毛の様子。髪の毛って実は、顔よりも占める割合が大きく、重要なんですよ。
タラコ:私は結構似合う色、似合わない色を把握はしているんですが、当たっているかドキドキです。
山崎さん:ご自分の感覚は、たいてい正しいんですよ。ただ、自分でも分かっているのに、裏づけがちゃんととれていないと、「ひょっとして似合うんじゃないか?」と、似合わない色のアイテムをつい買ってしまう。
タラコ:確かに!
山崎さん:そこで、みんなが持っている感覚を「あなたはこういう肌・髪で、こういう理由でパステル調は似合わないんですよ」と、裏づけとしてお伝えするのが「パーソナルカラー」なんです。
タラコ:なるほど。「パーソナルカラー」の診断は年齢によって変わりますか?
山崎さん:肌の色素はうまれたときから一生変わりません。肌の質感も同じ。肌色に影響のある重い病気をした場合は例外ですが、基本的には変化しないもの。年齢を重ねて肌のゴワゴワ度が上がったりすることはあっても、大きなところは変わらないものでしょう? 髪の毛も同じ。白髪も、ブルーベースの人なら青みがかった白が出てきてシルバー系になるし、イエローベースの人は金髪っぽくなります。その人が持っている色が出てくるので、「パーソナルカラー」の診断も基本的には変わりません。
タラコ:パーソナルカラーが影響するのは、トップスのみ? ボトムにも影響があるのでしょうか?
山崎さん:ボトムにも似合う、似合わない色はあります。一例として、デニムをお見せしますね。
全部同じブランドですが、ちょっと黄みがある色、なんだかくすむ色など、デニムにもいろいろあります。オータムの人に似合う色をウィンターの人が着ると、無理してかわいくしているように見えてしまう。オータムの人が着れば、おしゃれに見えます。
白シャツも同様で、アイボリー、ピュアホワイトなど、色々な白があって。スプリングが着るとかわいい印象になるアイボリーですが、ウィンターの人が着ると、黄ぐすんで汚れてみえます。デパートでは一瞬よく見えて買ってしまうけれど、1~2回着たら汚れて見えるから着なくなる。似合っていないことに気づかずにずっと着ていると、野暮ったい人になってしまうんです(笑)。
たかみー:ぎくり……。
山崎さん:基本的な色、グレー、ベージュ、白、黒、茶、紺などと、差し色だけ分かれば、自分に似合ったおしゃれに近づけるはず。百聞は一見にしかず、早速診断してみましょう!
「パーソナルカラー」の概念を理解できたところで、早速診断! プロにみていただく前に、まずは「COLOR&STYLE1116」で考案していただいた自己診断チェックテストにトライしました。実は自分で診断を行うことは非常に難しいそうで、プロの目で診断してもらうのが一番だそうですが、「スプリング」、「サマー」、「オータム」、「ウィンター」各タイプの特徴を理解するのにうってつけなので、チェックテストをご紹介します。ぜひ、みなさんも一緒にお試しください!
「パーソナルカラー」自己診断チェックテスト
以下のチェックシートで該当すると思われるところをチェックしてください(自分ではよく分からない場合は、家族など周りの人の意見も参考に。よくわからないところは答えなくてもOK)。
A
□ 髪の色が明るい茶色
□ 髪質が柔らかい
□ クセっ毛
□ 瞳の色が明るい茶色
□ 童顔
□ 肌が明るくハリがある
□ 日焼けすると軽く小麦色になる
□ 若々しく元気な印象だと言われる
B
□ 髪の色がソフトな黒
□ 髪質が柔らかい、もしくは細い
□ クセっ毛
□ 瞳の色がやや茶色、またはソフトな黒
□ やさしい目をしていると言われる
□ お酒を飲むと赤くなる
□ 日焼けすると赤くなってじき冷める(日焼けをしない)
□ やさしく上品な印象だと言われる
C
□ 髪の色が濃い茶
□ 髪質が硬い
□ 髪の量が多くボリューミー
□ 瞳の色が濃い茶
□ 肌が油っぽくない(マットでテカリが少ない)
□ 日焼けするとこんがり肌になる
□ 大人っぽい印象だと言われる
□ 顔が濃い
D
□ 髪の色が黒い
□ 髪質が硬い、もしくは艶がある
□ 直毛
□ 白目、黒目がはっきりしている
□ 目力があると言われる
□ 肌色は色白か色黒、または黄みが強い
□ 日焼けすると赤くならず赤黒くなる
□ 個性的・存在感があると言われる
A=春 B=夏 C=秋 D=冬
1番チェックの多かった項目=似合うグループである可能性が高いそうです。
4タイプは下記のようなイメージだそう。
いかがでしたか?
私たちも試してみました。結果は私は春か夏、タラコ氏は冬でした。が、やはり自分のことは客観的に見えていなかったらしく、プロの診断を受けてみるとまったく違う結果に……! (※診断テスト、ノーメイク&自然光の下で他人に診断をまかせたほうがまだ正しい結果が出るかも? イエベ、ブルベすらも診断は難しいようで大昔の自己診断とは正反対の結果が出ました。リアル診断結果を知りたい方は、やはりプロのお願いしたほうがよさそう……!)
次は、診断の様子をご紹介します。
たかみーが挑戦!「パーソナルカラー」診断!
自己診断では春と夏が同点だった私。いよいよ、山崎さんに診断していただきます(診断があるからと当日はノーファンデ・ノーリップで臨みましたが、特に関係ない様子……)。
手元で布30枚をパラパラパラパラーッと高速でめくり、事前チェック終了。「ウィンターもない、サマーもない……やっぱり、オータム?」
診断結果:ほぼオータム(赤みと黄みが必要なオータム)
「今のところスプリングとオータムで結論が出るにはあと一時間ほど必要。どちらにせよ、このお肌を邪魔しない明るい色で、赤みと黄みを足すことが大事です。ほぼオータム、明るいソフトな色が似合うので、ひな祭りのひし餅みたいなイメージのカラーを取り入れてみましょう。おしゃれ偏差値は高くなるはず」
イメージ:薄い和紙、奈良時代
似合う色:アイボリー×薄い色、ひし餅カラー
アドバイス:「赤みも黄みも入っている今のヘアカラーはよく似合っています。黒い服の日も、あたたかい色のリップを足していただくとよりいいと思います」
続いてタラコ氏も挑戦!
次は自己診断結果=冬のタラコ氏。ドレープを当てていくと、すぐに結論が出ました。
「イタリアンマダムのゴージャスなオータム。透明感ではなく、ツヤのある肌。黄色でツヤを足してあげるとさらにいいです」
診断結果:オータム
イメージ:ゴージャス、スパイシー、イタリアンリッチ
似合う色:強い色×強い色、黄色やゴールド
アドバイス:髪色には黄色や金を加えると◎。アイメイクにもゴールドを足して。年齢を重ねて、肌の赤みが減ってきたら、黄色ではなくオレンジを足すのがおすすめです。
Before&After
最後に、ほぼオータムと診断された私のファッション改造もしていただきました(+次回お届けする、骨格診断の結果も加味したコーディネートです)。
Before
「黒だと若干きつい人に見えるかも。でもきついことを言いたいときはいいですね。『パーソナルカラー』に合った色をメイクやピアスで足してみて」(山崎さん)
After
適度な黄みを足したファッション。さらに赤みをピアスやリップで加えるとよいそう。
「パーソナルカラー」診断後の感想も……!
たかみー:ドレープを当てられているときに、よく着ている服に似たカラーで「元気のない人」に見えてドキッとしました。確かに、職場では、元気がみなぎっているはずの日に「元気ないね」と声をかけられることが……。タラコ氏と同じオータムという結果でしたが、彼女はイタリアン、私は奈良時代。似合う色やイメージ、国や時代までも異なっていたのが興味深かったです。今後はメイクやトップスにひし餅カラーや奈良風味を取り入れて、好印象を狙いたいです。
タラコ:似合うのでは? と自分で思っていたカラーを「似合う」と太鼓判を押していただいた感じでした。顔はどっちかいうと埴輪顔で、まったくイタリアンの要素がないのに「イタリアン」と言われて、それはびっくりしました(もちろん顔のことを指してはいないのですが・笑)。似合う色がわかったことで、今後は迷いなく、洋服選びができそうですが、パステルやふわふわがまったく似合わないというお墨付きももらい、自分の女子力の低さも実感! パステルピンクは夢で試着しようと思います!
以上、2名の「パーソナルカラー」診断体験記でした。やはりプロにみてもらうと、似合う色の詳細が分かっていいですね。流行の色をただ取り入れるのではなく、自分に合った色を取り入れたいLEE世代にピッタリの「パーソナルカラー」。興味のある方はぜひお試しを。
同じサロンでお願いした「骨格診断」体験もお届け予定。どうぞお楽しみに!
高見澤恵美 Emi Takamizawa
LEEwebエディター・ライター
1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。