FOOD

わが家の特製ミートソース

時間が生み出すごちそうレシピ「塩豚ミートソース」/藤井恵さん

2016.12.09

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たっぷりの肉をトマト味でグツグツ煮込んで・・・LEE1月号の料理特集は「ミートソース」。人気料理家4人の「わが家の味」を、味つけはもちろん、肉や野菜のこだわりまでしっかり教えていただきました!
基本のパスタはもちろん、翌日もおいしく楽しめるアレンジレシピ、ミートソースサンドイッチの作り方も必見。
第1回目は、料理家・藤井恵さんのミートソースをお届けします。

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「ミートソースはクイックタイプのものなど、いろいろ作ってきましたが、家族や娘の友人たちにいちばん受けたのがこのレシピ。塩豚もミートソースも時間をかけますが、その代わり、難しいことは一切なし。肉のうま味が存分に味わえて、野菜の甘味や赤ワインのコクが複雑で深い味わいに。油は多くないので、しっかり味だけれど重くないと好評です」(藤井さん)

わが家の肉

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角切りの塩豚で食べごたえを
肉はひき肉ではなく、かたまり肉に塩をして寝かせ、塩豚にしたものを角切りに。肉からうま味が引き出され、仕上がりの味がぐっとアップする。肩ロースがおすすめ!

わが家の味つけ

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赤ワインの風味でコクのある味に
焼きつけた肉に赤ワインをたっぷり加えて、少し煮詰めるのがコツ。赤ワインが肉をやわらかくして、コクと香りが加わる。アルコール分も飛ぶので子供にも安心。

わが家の野菜

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あめ色まで炒めてうま味のもとにする
香味野菜の量は多め。みじん切りをあめ色になるまでじっくり炒めると、野菜の甘味が出て、うま味のもとが出来上がる。これに水分が加わると、とろみも出てソース状に。

 

ミートソースレシピ

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材料・作りやすい分量(パスタ8人分)

  • 豚肩ロース肉(かたまり)……500g
    • 玉ねぎ……1個
    • にんじん……1本
    • セロリ(茎)……1本
  • にんにくのみじん切り……2かけ分
  • 赤ワイン……1カップ
  • トマト水煮(ホール)……2缶(800g)
  • ローリエ……1枚
  • バター……20g
  • オリーブオイル……大さじ3
  • 塩、こしょう……各適量

作り方

  1. 豚肉に塩小さじ2をすりこみ、ラップでぴっちり包み、冷蔵庫で1~2日おく(最低1日以上)。
  2. Aはすべてみじん切りにし、トマトは細かくつぶしておく。
  3. 厚手の鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、泡立ってきたらAを加えて強火で2~3分炒める。中火にして時々混ぜながら、全体があめ色になるまでよく炒めて火を止める。
  4. ①の水気をふいて1~1.5㎝角に切り、こしょうをまぶす。
  5. フライパンにバターを溶かし、④を入れて強火でこんがりとするまで焼きつける。赤ワインを加えて2~3分煮立てる。
  6. ③にトマト、⑤、ローリエを加えて強火にかけ、煮立ったら弱火にして2~3時間煮込む。最後に塩小さじ1 、こしょう適量で味を調える。

本格派のごちそうイタリアン
ミートソースパスタ

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材料・2人分

  • ミートソース……出来上がりの1/4量
  • スパゲッティーニ(1.6㎜)……160g
    • 水……1.6ℓ
    • 塩……大さじ1強
  • パルミジャーノチーズ(粉)……大さじ1
  • 粗びき黒こしょう……適量

作り方

  1. 鍋にAを沸かし、スパゲッティーニを入れて表示時間より1分短くゆでる。
  2. フライパンにミートソースを入れて温め、ゆで上がったスパゲッティーニとゆで汁1/4カップを加えてからめる。
  3. 器に盛り、チーズと粗びき黒こしょうを振る。

目玉焼きミートソースサンド

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「食パンで気軽に作れるボリュームたっぷりのサンドイッチ。ミートソースはパンともよく合いますね。ホットドッグ用のパンで作ってもおいしいですよ」

材料・1人分

  • 食パン(8枚切り)2枚
  • バター10g
  • ミートソース1/2カップ
  • 卵1個
  • レタス2枚
  • 塩、こしょう各少々
  • サラダ油小さじ1

作り方

  1. フライパンにサラダ油を熱し、卵を割り入れて目玉焼きの両面を焼く。
  2. パンの片面にそれぞれバターを塗る。1枚のバターの面にミートソース、①、大きく切ったレタスをのせ、もう1枚のバターの面を内側にしてはさむ。
  3. ラップで包んで少し落ち着かせてから、ラップを外して半分に切る。

しっかりした肉の味のミートソースなので、スープを添えるならあっさり味がおすすめ。
次回は小堀紀代美さんのレシピをお届けします。

撮影/濱松朋子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子 本誌編集部 撮影協力/UTUWA
詳しくは2016年12/7発売のLEE1月号に掲載 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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