たっぷりの肉をトマト味でグツグツ煮込んで・・・LEE1月号の料理特集は「ミートソース」。人気料理家4人の「わが家の味」を、味つけはもちろん、肉や野菜のこだわりまでしっかり教えていただきました!
基本のパスタはもちろん、翌日もおいしく楽しめるアレンジレシピ、ミートソースサンドイッチの作り方も必見。
第1回目は、料理家・藤井恵さんのミートソースをお届けします。
「ミートソースはクイックタイプのものなど、いろいろ作ってきましたが、家族や娘の友人たちにいちばん受けたのがこのレシピ。塩豚もミートソースも時間をかけますが、その代わり、難しいことは一切なし。肉のうま味が存分に味わえて、野菜の甘味や赤ワインのコクが複雑で深い味わいに。油は多くないので、しっかり味だけれど重くないと好評です」(藤井さん)
わが家の肉
角切りの塩豚で食べごたえを
肉はひき肉ではなく、かたまり肉に塩をして寝かせ、塩豚にしたものを角切りに。肉からうま味が引き出され、仕上がりの味がぐっとアップする。肩ロースがおすすめ!
わが家の味つけ
赤ワインの風味でコクのある味に
焼きつけた肉に赤ワインをたっぷり加えて、少し煮詰めるのがコツ。赤ワインが肉をやわらかくして、コクと香りが加わる。アルコール分も飛ぶので子供にも安心。
わが家の野菜
あめ色まで炒めてうま味のもとにする
香味野菜の量は多め。みじん切りをあめ色になるまでじっくり炒めると、野菜の甘味が出て、うま味のもとが出来上がる。これに水分が加わると、とろみも出てソース状に。
ミートソースレシピ
材料・作りやすい分量(パスタ8人分)
- 豚肩ロース肉(かたまり)……500g
- A
- 玉ねぎ……1個
- にんじん……1本
- セロリ(茎)……1本
- にんにくのみじん切り……2かけ分
- 赤ワイン……1カップ
- トマト水煮(ホール)……2缶(800g)
- ローリエ……1枚
- バター……20g
- オリーブオイル……大さじ3
- 塩、こしょう……各適量
作り方
- 豚肉に塩小さじ2をすりこみ、ラップでぴっちり包み、冷蔵庫で1~2日おく(最低1日以上)。
- Aはすべてみじん切りにし、トマトは細かくつぶしておく。
- 厚手の鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、泡立ってきたらAを加えて強火で2~3分炒める。中火にして時々混ぜながら、全体があめ色になるまでよく炒めて火を止める。
- ①の水気をふいて1~1.5㎝角に切り、こしょうをまぶす。
- フライパンにバターを溶かし、④を入れて強火でこんがりとするまで焼きつける。赤ワインを加えて2~3分煮立てる。
- ③にトマト、⑤、ローリエを加えて強火にかけ、煮立ったら弱火にして2~3時間煮込む。最後に塩小さじ1 、こしょう適量で味を調える。
本格派のごちそうイタリアン
ミートソースパスタ
材料・2人分
- ミートソース……出来上がりの1/4量
- スパゲッティーニ(1.6㎜)……160g
- A
- 水……1.6ℓ
- 塩……大さじ1強
- パルミジャーノチーズ(粉)……大さじ1
- 粗びき黒こしょう……適量
作り方
- 鍋にAを沸かし、スパゲッティーニを入れて表示時間より1分短くゆでる。
- フライパンにミートソースを入れて温め、ゆで上がったスパゲッティーニとゆで汁1/4カップを加えてからめる。
- 器に盛り、チーズと粗びき黒こしょうを振る。
目玉焼きミートソースサンド
「食パンで気軽に作れるボリュームたっぷりのサンドイッチ。ミートソースはパンともよく合いますね。ホットドッグ用のパンで作ってもおいしいですよ」
材料・1人分
- 食パン(8枚切り)2枚
- バター10g
- ミートソース1/2カップ
- 卵1個
- レタス2枚
- 塩、こしょう各少々
- サラダ油小さじ1
作り方
- フライパンにサラダ油を熱し、卵を割り入れて目玉焼きの両面を焼く。
- パンの片面にそれぞれバターを塗る。1枚のバターの面にミートソース、①、大きく切ったレタスをのせ、もう1枚のバターの面を内側にしてはさむ。
- ラップで包んで少し落ち着かせてから、ラップを外して半分に切る。
しっかりした肉の味のミートソースなので、スープを添えるならあっさり味がおすすめ。
次回は小堀紀代美さんのレシピをお届けします。
撮影/濱松朋子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子 本誌編集部 撮影協力/UTUWA
詳しくは2016年12/7発売のLEE1月号に掲載 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら
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